今こそ読みたい『古くて新しい記事』
~ストックされた知識から学ぶということ~
『古くて新しい記事』2016
過去の書籍、映画、音楽ライブ、演劇など、これまでにストックされてきた素晴らしいコンテンツの数々がいま再び脚光を浴びています。コンテンツを一過性で消費して終わりではなく、過ぎた時間と照らし合わせることによって気づきを得られることもある、と私たちは考えます。
この企画では、アカデミーヒルズでストックされているイベントレポート「古くて新しい」記事をピックアップしてお届けしてまいります。私たちは過去の登壇者のお話から今、何を学べるのか?
自分を内省する時間の糧として、今でも新たな発見やヒントが散りばめられている過去の記事を読み直してみませんか。
2016年 はどんな年?
今年、2021年1月に、批准国が50カ国に達したことで核兵器禁止条約が発効したことがニュースとなりました。核保有国とその傘に守られている日本は批准していませんが、条約が発効したことは核兵器廃絶に向けた大きな一歩となっています。
国内では、リオデジャネイロ五輪で過去最多の41メダルを日本が獲得し、盛り上がりました。まさか4年後の2020年に東京で五輪が開催できない事態となるとは、誰も予想できませんでした。
2016年 ピックアップ記事
この年の公開記事からピックアップするのは、当時より少し前から注目されていた人工知能(AI)と人間のかかわりに関する講演録です。オックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授が2013年に発表した論文「雇用の未来」では、AIによって20年後の将来には47%の仕事がなくなるという衝撃の結論が導き出され、その後、世界中で「AIに仕事を奪われたときに、人間にしかできないこととは何か」という議論が活発になりました。
その後、東京を離れて現在はニューヨークに在住するPerezさんに、外から見た日本について、英語でお書きいただきました!
IDEO: Designing Human Experiences
【登壇者】
Gregory Perez[IDEO Tokyo デザインディレクター]
モデレーター:石倉洋子[一橋大学名誉教授]
【連載開始】2016年7月
当時、ビジネスにおける「デザイン思考」が注目を集めており、製品の外観的なデザインのみならず、製品を介したユーザー体験から企業の経営戦略に至るまで、デザイナーが介入する場面が増えていました。
「デザイン思考」を提唱した世界的なデザインコンサルティング会社IDEOの「デザイン思考」のプロセスを同社のデザインディレクターのGregory Perezさんに直接学ぶことができる本セミナーは大変反響が高く、通訳なしの英語での開催にもかかわらず、すぐに満席となり、キャンセル待ちの問合せが相次ぐほどでした。英語で行われた本セミナーのレポート記事は、多くの方の関心に応えるべく、日本語と英語の両方で書かれています。
For me, 2020 was about Urgent Adaptability. Here in New York City, where I’ve been based since leaving Tokyo in 2019, we experienced the extremes of the COVID-19 crisis, a reckoning with racial injustice, and a fraught presidential election. The people of NYC began to question what they truly need and how they want to live. Many businesses adapted quickly to meet those needs.
Large U.S. companies like Amazon, Google and Ford adjusted their approach to distribution, digital tools, and manufacturing at scale. Younger companies like Peloton, Slack, and DoorDash found success by serving people’s fitness, workplace, and food needs from home. Restaurants made ad hoc adjustments to stay afloat while staying safe, such as makeshift outdoor dining structures. Traditional businesses rooted in real estate, in-person service, and non-digital transactions have struggled to stay alive.
I admire how Japanese society respects public safety and strives for the collective good. This mindset has contributed to how Japan has managed to keep COVID under control, relative to the U.S. I’m curious how Japan will continue to adapt to what people need in this unique time. How could policymakers create more room for rapid innovation? How do workplaces develop the tools and culture for more satisfying remote work? And how could businesses find new practicality from existing infrastructures while encouraging new models of growth?
At IDEO, we envisioned how COVID-19 could impact Japanese society through a series of provocations called “Emergent Futures,” exploring themes such as optimizing space, digital identities, and even resilient relationships. The post-pandemic future is unknown, but we have ideas for how together we can adapt quickly and continuously to this new reality.
※Emergent Futures 日本語版はこちら 「Emergent Futures 〜新たな未来の兆し」
IDEOのアフターコロナに向けた視点がまとめられています。
撮って、残して、味わって。
写真家・川島小鳥が語る「写真を撮る理由」
【登壇者】
川島小鳥[写真家]
モデレーター:古川誠[オズマガジン編集長]
【連載開始】2016年4月
「人工知能時代」に求められる能力と学び方
安宅和人×為末大の未来対談
【登壇者】
安宅和人 [ヤフー株式会社 チーフストラテジーオフィサー]
モデレーター:為末大[元プロ陸上選手]
【連載開始】2016年8月
シリーズ「これからのライフスタイルを考える」第1回
未来のヒントはアートにある? ~アートと社会~
【登壇者】
竹中平蔵[アカデミーヒルズ理事長/東洋大学教授/慶應義塾大学名誉教授]
モデレーター:南條史生 [森美術館館長]
【連載開始】2016年9月
今こそ読みたい『古くて新しい記事』 インデックス
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『古くて新しい記事』 一覧ページ
2020年03月16日 (月)
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『古くて新しい記事』2008
2020年05月19日 (火)
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『古くて新しい記事』2009
2020年06月05日 (金)
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2020年07月14日 (火)
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『古くて新しい記事』2011
2020年08月18日 (火)
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2020年09月15日 (火)
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『古くて新しい記事』2013
2020年11月16日 (月)
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2020年12月15日 (火)
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『古くて新しい記事』2015
2021年01月15日 (金)
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『古くて新しい記事』2016
2021年02月16日 (火)
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『古くて新しい記事』2017
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