記事・レポート
一人ひとりが世界を変える方法
マイクロソフトから途上国の子供たちに教育支援をする“天職”に出会うまで
更新日 : 2009年08月07日
(金)
第4章 組織の成長とパートナーシップでめざす持続可能な社会
ジョン・ウッド: 欧米だけではなく日本も含めて、たくさんの国のメディアにサポートしていただいています。ルーム・トゥ・リードについて、いろいろな人に語っていただくことで、我々がより活動がしやすい環境をつくっていただきました。
受賞歴の中で特に誇りに思っているのが、「Breakthrough ideas in Education」というアワードで、現地語図書出版プログラムでの受賞です。その国の子どもに合った、その文化に合った自分に近いと感じられる本、まず自国の言語で書かれた本を読んだうえで、次は海外の言葉、英語でも何でもいいでしょう、バイリンガルになればいいわけです。
私たちが目指すのは、教育の分野での品質の向上です。例えば、その図書館が1週間に何時間開いているのか、図書館の担当の人がきちんとトレーニングを受けているか、何冊の本が借りられているか、何人来てくれる生徒がいるのかといったことで、3カ月に1度チェックしています。そして質のモニタリングをして、改善のあり方を模索しています。
プログラムの拡充は、これからも予定しています。ビジネスが伸びなかったら、企業は倒産してしまいます。慈善活動でも同じなのです。子どもが学校に行けないということは、その分チャンスを失っているわけで、これは悲劇です。ですから私たちは、それぞれの達成率をどんどん毎年伸ばしていく取り組みをしています。
日本でも大変すばらしいパートナーがいますが、企業サポーターの皆さんに、もっとこの活動に参加していただきたいと思っています。重要なのは企業パートナーとの共働です。
受賞歴の中で特に誇りに思っているのが、「Breakthrough ideas in Education」というアワードで、現地語図書出版プログラムでの受賞です。その国の子どもに合った、その文化に合った自分に近いと感じられる本、まず自国の言語で書かれた本を読んだうえで、次は海外の言葉、英語でも何でもいいでしょう、バイリンガルになればいいわけです。
私たちが目指すのは、教育の分野での品質の向上です。例えば、その図書館が1週間に何時間開いているのか、図書館の担当の人がきちんとトレーニングを受けているか、何冊の本が借りられているか、何人来てくれる生徒がいるのかといったことで、3カ月に1度チェックしています。そして質のモニタリングをして、改善のあり方を模索しています。
プログラムの拡充は、これからも予定しています。ビジネスが伸びなかったら、企業は倒産してしまいます。慈善活動でも同じなのです。子どもが学校に行けないということは、その分チャンスを失っているわけで、これは悲劇です。ですから私たちは、それぞれの達成率をどんどん毎年伸ばしていく取り組みをしています。
日本でも大変すばらしいパートナーがいますが、企業サポーターの皆さんに、もっとこの活動に参加していただきたいと思っています。重要なのは企業パートナーとの共働です。
昨年(2007年)5月に、まさにここ六本木ヒルズで、ブックオフコーポレーション株式会社のCEOと業務提携調印式をいたしまして、中古の本、それからDVDの売上の数%をいただけることになりました。さらには、ザ・リッツ・カールトン、ANAホテルが、私が東京に来るときには無料で宿泊ルームを提供してくださることで、ルーム・トゥ・リードの助けになっています。キャセイパシフィック航空は航空券を寄附してくれています。
できるだけ経費を少なくして、実際にお金が必要な人たちに届くということはとても重要です。
皆さんにぜひ、ルーム・トゥ・リードの一部になっていただきたいと思います。世界の社会の一員として、大きな動きをつくっていきたいと思っていて、一緒にできれば、より多くのことができますし、より多くの変化を世界にもたらすことができます。これは重要なことなのです。
私たちはいずれは死ぬということを考えていただきたいのです。私たちが死んだあとに世界に残していけるものは何なのか。いいものを残していきたいと思いませんか? 何百万人の子どもたちが、私たちの意思によって教育を受けることができ、そして生活を続けていくことができる、それが私たちの生きてきた証となるわけです。
それは、私たちが永遠に世界を変えられるということにつながるのです。
できるだけ経費を少なくして、実際にお金が必要な人たちに届くということはとても重要です。
皆さんにぜひ、ルーム・トゥ・リードの一部になっていただきたいと思います。世界の社会の一員として、大きな動きをつくっていきたいと思っていて、一緒にできれば、より多くのことができますし、より多くの変化を世界にもたらすことができます。これは重要なことなのです。
私たちはいずれは死ぬということを考えていただきたいのです。私たちが死んだあとに世界に残していけるものは何なのか。いいものを残していきたいと思いませんか? 何百万人の子どもたちが、私たちの意思によって教育を受けることができ、そして生活を続けていくことができる、それが私たちの生きてきた証となるわけです。
それは、私たちが永遠に世界を変えられるということにつながるのです。
関連書籍
マイクロソフトでは出会えなかった天職—ぼくはこうして社会起業家になった
ウッド,ジョン, 矢羽野 薫【訳】ランダムハウス講談社
一人ひとりが世界を変える方法 インデックス
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第1章 子どもの教育は世界を変える
2009年06月17日 (水)
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第2章 フォーカスしている5つのプログラム
2009年07月06日 (月)
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第3章 強いチームワークと世界に広がるチャプター
2009年07月24日 (金)
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第4章 組織の成長とパートナーシップでめざす持続可能な社会
2009年08月07日 (金)
-
第5章 マイクロソフトで学んだこと
2009年08月20日 (木)
-
第6章 「批判家のための銅像は1つもない」
2009年09月01日 (火)
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第7章 組織のマネジメントとコミュニケーションのポイント
2009年09月14日 (月)
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第8章 現地の文化を尊重すること、熱意を持ってやり遂げること
2009年09月29日 (火)
該当講座
『マイクロソフトでは出会えなかった天職(原題:Leaving Microsoft To Change the World)』の著者、ソーシャルアントレプレナーのジョン・ウッド氏による特別セミナーです。 マイクロソフトのエグゼクティブであった氏が、非営利団体ルーム・トゥ・リード(Room to Re....
BIZセミナー
その他
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