セミナー・イベント

VISIONARY INSTITUTE
2013年 戦後復興から読み解く現代日本・日本の文化遺伝子

第2回~『至誠天日を貫く』~日産グローバルに學ぶ戦後復興の日本のものがたり

BIZセミナー 教養 文化

日時

2013年06月18日 (火)  19:00~20:30

※受付開始は18:30を予定しています。
※セミナー終了後、ゲスト講師を囲んでの交流会(20~30分)を予定しています。

終了しています

内容

 VISIONARY INSTITUTE−2013 Seminarは、「よりよい未来のために知らなくてはならない日本のものがたり。日本の由来と将来を學(まな)び、日本を語りあい、日本を伝える」をテーマに開催します。
 第一弾では、2回の連続セミナーを通じて、戦後の日本文化の深層と真相に触れます。そして、現代日本の問題を、「由来」(現代の問題はどこから派生したのか)と、「将来」(これから問題をどのように解決してゆけばよりよいのか)を、問い尋ね、感じ考え、行動指針を得ることを目指しています。
 そして、日本の歴史のなかで語り継がれなくなってしまった、貴いものがたりに触れることにより、勇気と覇気を享け、真の国際人への跳躍板としたいと願います。

【タイムスケジュール】(予定)
19:00~20:00 ゲスト講師による基調講話
20:00~20:30 質疑応答 ※モデレーター:薄羽美江
セミナー終了後ゲスト講師を囲んだ交流会を予定しています。(20分~30分程度)

※今回は5月30日開催の第1回のセミナーに続く、6月18日に開催する第2回の募集となります。

第2回 『至誠天日を貫く』~日産グローバルに學ぶ戦後復興の日本のものがたり

 今、百田尚樹氏の小説『永遠の0(ゼロ)』、『海賊と呼ばれた男』がベストセラーとなり、多くの日本人に読まれています。それは、「戦中・戦後に日本で何が起きていたのか」に興味が注がれているからではないでしょうか。

 「日本復興に貢献した戦後の先人の起業精神」には、どのような史実のなかに、どのようなものがたりがあったのでしょうか。
戦後の日本経済を支えてきた日産コンツェルンと呼ばれる日産・日立グループを創設した鮎川義介氏が語った『至誠天日を貫く』という思想と行動について考えます。
日産コンツェルンの創業の精神『至誠天日を貫く』には、誠実を尽くして仕事をすれば、その思いは天に通じ、必ず道が開けるという信念が込められています。

 今回のゲストは、日産グローバル株式会社の島津光二会長と、鮎川雅子社長をお迎えします。日産グローバルは、日産・日立グループを創設した鮎川義介氏が1939年(昭和14年)に創業。日産自動車、日本鉱業、日立製作所、日産科学、日本油脂、日本ビクター他日産・日立グループの創設者でもある鮎川義介氏の理念を継承しています。

 薩摩藩の末裔である島津会長は、戦後「神国を倒したアメリカを見てやろう!」と奮い立ち、元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏と占領中の日本を出発し渡米。そして米国にて鮎川金次郎氏と親交を深め、お互いに政治と経済の分野での日本復興を誓い合ったといいます。そして、1958年(当時28歳)に、戦後の日本を救うべく、当時の世界最大の銀行であるバンクオブアメリカの幹部として来日。三井、三菱、本田、ソニーなどの大企業に現在の価値換算で5兆円を超えるクレジットを融資し、日本復興に貢献しました。

 また、鮎川義介氏の事業は、一貫して人創りと教育がテーマであり、経営者、投資家、従業員、消費者全員参加による事業を通じた教育機関でした。戦後に私財を投じた「日本中小企業政治連盟」の活動に於いても自ら利するものはなく、ただ大衆の繁栄と国家の復興の念いのみであったといいます。その為には、中小企業家に政治や市場経済に参加してもらい、実践を通して改善していくのが最良の方法と考えていました。

 豊富な資源を有する国であれば、一部の特権階級のみが富や知識を独占しても国の存続は可能です。しかし、資源や資金に恵まれず、人口密度が高い島国では、国民全員が高度な教養と技術を共有して調和しない限り、真の繁栄はないと確信された鮎川氏は、企業、政治活動、教育など、あらゆる機会を通じて常に「自助努力」で得られる創造性と奉仕の精神の重要性を説かれました。
 現在、日本の経済力が世界に冠たる地位を占め、一般大衆の経済観念やその技術が、欧米を凌駕するまでに到ったのも、ひとつには、彼の比類ない教育的事業哲学に起因するところが多いと考えます。その日本のものがたりを、日産グローバル会長・社長が語る貴重な機会です。

参考図書

鮎川義介と経済的国際主義 - 満洲問題から戦後日米関係へ

井口治夫
名古屋大学出版会

受講をお勧めしたい方

1. 現代日本の諸問題の解決に向かって、本質的なリーダーシップの指針を探りたい方。
2. 日本人の能力や技術、日本にしかできない独自の文化遺伝子を探りたい方。
3. 日本人のサムライスピリットに触れ、日本人の力強い表現力のルーツを探りたい方。
4. 現代日本の世界における立ち位置を確かめ、国際競争力低下からの次なる手を探りたい方。
5. 国際的な場面における交渉力について、新たな意識改革の契機を探りたい方。

講師紹介

ゲスト講師
島津光二 (しまづ・こうじ)
日産グローバル株式会社取締役会長

1930年:薩摩藩の末裔として生まれる。 
1951年:上智大学特別留学生として氷川丸で渡米(元国連高等弁務官緒方貞子氏と同船) 、シアトル大学卒、ノートルダム大学院修士号・博士課程終了、ジョージタウン大学で講師勤務中、鮎川義介氏次男、元参議院議員の鮎川金次郎氏と親交を深める。お互いに、政治と経済の分野での日本復興を誓う。米国国務省翻訳編集、VIP通訳担当。
1958年:当時の世界最大の銀行であるバンクオブアメリカの幹部として来日し、多くの大企業をサポート(現在価値換算で5兆円を超えるクレジット)を通して戦後の日本経済の復興を支え、鮎川義介氏の『中小企業政治連盟』と両輪の形で戦後の貿易立国としての日本経済の復興に貢献。
その後、TBSブリタニカ代表取締役、国際教育開発社長、R&D(USA)Inc.会長他幾多の合弁会社の社長・会長を歴任。国際的なコンサルタントとして、経済界の第一線で多数の企業の創立・再建と発展のために活躍。
2008年4月:日産グローバル株式会社取締役会長に就任(現任)

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ゲスト講師
鮎川雅子 (あゆかわ・まさこ)
日産グローバル株式会社代表取締役

日産日立創業家2代目。鮎川経営義塾主幹。

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プログラム企画・モデレーター
薄羽美江 (うすば・よしえ)
株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事

永年、国内外企業の人財開発、能力開発、組織開発、個と組織のコミュニケーションデザイン、ブランドデザインを行う。
一方、「いま、私たちが見つめなくてはならないこと」を時代の潮流とともに文化事業プログラム開発を担い、2010年VISIONARY INSTITUTEを設立。
プロデュース本に『二十世紀の忘れもの』(雲母書房)、『脳と日本人』(文藝春秋社)、北極のポーラーベア写真集『White GIft』(木耳社)、『Polar Bear LOVE』(ソニーコミュニケーションズ)、子供向け写真集『北極シロクマ・南極ペンギン』(メディアイランド)他。現在、一般社団法人三世代生活文化研究所プログラムであるESDパートナーシップ事業企画展を推進。

【著作】『販売の現場力強化プロジェクト~収益を倍増するブランド教育のすすめ』(インデクスコミュニケーションズ)
『The Orbs-japan.com』(三五館)
共著『超一流の英会話』(Jリサーチ出版)
編著『賢者の本』(三五館)
現代社会を読み解く政治経済誌『カレント』(潮流社)連載。
  株式会社エムシープランニング
  BookForTwo.com

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講座趣旨

 2010年よりシリーズ展開している「VISIONARY INSTITUTE (ヴィジョナリーインスティテュート)」が、2013年もスタートしました。

 2010年は、9名の識者による連続セミナー「今、私達が学んでおかなくてはならないこと-確かな未来創造へのマイルストーン」を開催。『意識改革(マインドイノベーション)』を引き起こしました。
 2012年は9月からは、海外視点から日本力と、その可能性を見つめる全5回の連続セミナーを開催。国内から国外へ視野・視点・視座を広げました。海外から日本国内を振り返り「今、私達のよりよい未来のために発想を広げる・情報を繋げる・行動を発する」をテーマに、不確実性な時代と社会におけるリーダーシップ、社会起業力と農業再生において求められる日本文化の物語創造、3.11後の死生観、詩的に読み解く原爆と原発。それぞれ、外国人の鋭いまなざしから日本を読み解く機会となりました。
 2013年は「よりよい未来のために知らなくてはならない日本のものがたり。日本の由来と将来を學(まな)び、日本を語りあい、日本を伝える」をテーマに開催します。

【2010年開催の講演録】
野中郁次郎氏が語る、未来を経営する作法~美徳のイノベーション~
福原義春氏が語る「未来をつくるイノベーションのための文化資本」
佐治晴夫氏が語る、創成のイノベーション「未来に継承するリベラル・アーツ」


開催実績

ヴァンダナ・シヴァ (環境運動家 / ナブダーニャ財団ファウンダー)
ハンス・ルドルフ・ヘレン (農学者 / 昆虫学者 / バイオヴィジョン財団ファウンダー)
アリス・カニングハム (NPO法人秀明インターナショナル国際プロジェクト エグゼクティブディレクター 国連NGO担当)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2014/12/12 (金)

加藤重治 (前文部科学省国際統括官 / 日本ユネスコ国内委員会事務総長
)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2014/11/28 (金)

山本良一 (東京大学名誉教授)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2014/10/17 (金)

若尾久 (カシオ計算機株式会社 CSR)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2014/09/12 (金)

竹村真一 (京都造形芸術大学教授 / Earth Literacy Program代表)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2014/06/13 (金)

宮脇昭 (横浜国立大学名誉教授
公益財団法人地球環境戦略研究機関 国際生態学センター長)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2014/01/30 (木)

村上和雄 (筑波大学名誉教授 )
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2013/10/11 (金)

アラン・A・今井 (NPO法人秀明インターナショナル 理事)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2013/09/19 (木)

西鋭夫 (スタンフォード大学フーヴァー研究所教授)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 :  2013/05/30 (木)

Everett Kennedy Brown (epa通信社日本支局長 / ブラウンズフィールド代表)
開催日 :  2012/10/10 (水)

下山博志 (人材開発プロデュース企業
株式会社人財ラボ 代表取締役社長)
開催日 :  2012/07/17 (火)

的川泰宣 (宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授
はまぎんこども宇宙科学館館長)
開催日 :  2010/11/24 (水)

高間邦男 (株式会社ヒューマンバリュー 代表取締役)
開催日 :  2010/10/18 (月)

松岡正剛 (編集工学研究所所長・イシス編集学校校長)
開催日 :  2010/09/30 (木)

山本 哲士 (株式会社国際ホスピタリティ研究センター ジェネラル・ディレクター)
開催日 :  2010/08/04 (水)

福原義春 (株式会社資生堂 名誉会長)
開催日 :  2010/07/08 (木)

伊藤俊治 (東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授)
開催日 :  2010/06/21 (月)

野中郁次郎 (一橋大学 名誉教授)
開催日 :  2010/04/20 (火)

募集要項

日時 2013年06月18日 (火)  19:00~20:30

※受付開始は18:30を予定しています。
※セミナー終了後、ゲスト講師を囲んでの交流会(20~30分)を予定しています。

受講料 5,000円
定員 150名

※定員になり次第締め切らせていただきます

主催
  • VISIONARY INSTITUTE、アカデミーヒルズ
プログラム提供
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※お申込み期日:2013年6月18日(火)15:00まで

お支払い方法

クレジットカードによるお支払いのみです。
※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESS、DINERSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)

【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。

お問い合わせ先

アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)                 
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。

電話番号 : 
03-6406-6200
サイトURL : 
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