記事・レポート
人を巻き込む人脈力。好奇心と行動力が人を動かす
島田昭彦 X 藤巻幸夫が語った、一流の人脈術
更新日 : 2009年08月28日
(金)
第5章 「半径5メートルの人脈」を活かす、好奇心と行動力
藤巻幸夫: 島田さんも僕もサラリーマン経験がありますよね。僕は比較的、サラリーマン生活が長いんですが、社内人脈を否定する人は伸びていけないと思います。
島田昭彦: そうした経験を活かして、『一流の人脈術』では「半径5メートルの人脈を大切にしましょう」と書かせていただきました。
藤巻幸夫: 僕の伊勢丹時代の話をすると、駐車場のおじさん、立ち食いそばのおじさん、ごみ収集の人、身近ないろんな人と交流していました。ごみ収集のおじさんと仲良くなっていっしょに飲みに行ったら、そのおじさん、キャデラックに乗っていると言うんですよ。聞けば、ああいう仕事は実はかなり儲かっているんですね。どの人にも思っても見ないような一面がある、外見や肩書きからはわからない部分がある。だから、どこでも面白い人脈というのは転がっているんですよ。
島田さんのおっしゃる通り「半径5メートルの人脈」なんです。それに「行動」を掛け合わせる。「半径5メートルの人脈」×「行動」。すると思わぬ発見がある。自分で行動を起こせば、すべてが自分の人脈になるわけだから、存分に楽しんでほしいと思います。仕事にならなくてもいいし、なってもいいし、という気持ちで。
藤巻幸夫: 人脈を広げるには、やはり好奇心と行動力。これは絶対大事ですね。小さなことでいいんです。例えば、旅行や食事に出掛けたとき、目的地に行って帰って終わりじゃなく、別の道から帰るとか、奥の路地に行くとか、そんなふうに好奇心にまかせて行動する。実はそんなときに何かあるんですよ。それを島田さんは自然とやってきているような気がします。
島田昭彦: 僕はよく講演するときに言うんですね。「皆さん、旅に出てください」と。それは別に旅行じゃなくてもいいんです。藤巻さんの言うように、普段とは違う道を通ってそこで何かを発見するとか、もう一歩踏み込んだ路地に入ってみるとか。面白いことはそういう意外なところにある。それは、人間も同じ気がします。
藤巻幸夫: 僕は町を歩くとき、ちょっと汚い感じのところに行くのが好きなんです。あるとき、洗練されたきれいな街をどんどん歩いていくと、ある一角からすごく古くて汚い店が増えてきたんです。それこそ20年前ぐらいのパソコンが置いてあったり、競馬新聞を読みながら花びんだけ売っている人とか。一緒にいたビジネスパートナーの男性が「もう帰りましょうよ。こんなところ何もありませんよ」と言うんですが、僕は「違う! 徹底的に倒れるまで歩くんだ!」と。
島田昭彦: そうした経験を活かして、『一流の人脈術』では「半径5メートルの人脈を大切にしましょう」と書かせていただきました。
藤巻幸夫: 僕の伊勢丹時代の話をすると、駐車場のおじさん、立ち食いそばのおじさん、ごみ収集の人、身近ないろんな人と交流していました。ごみ収集のおじさんと仲良くなっていっしょに飲みに行ったら、そのおじさん、キャデラックに乗っていると言うんですよ。聞けば、ああいう仕事は実はかなり儲かっているんですね。どの人にも思っても見ないような一面がある、外見や肩書きからはわからない部分がある。だから、どこでも面白い人脈というのは転がっているんですよ。
島田さんのおっしゃる通り「半径5メートルの人脈」なんです。それに「行動」を掛け合わせる。「半径5メートルの人脈」×「行動」。すると思わぬ発見がある。自分で行動を起こせば、すべてが自分の人脈になるわけだから、存分に楽しんでほしいと思います。仕事にならなくてもいいし、なってもいいし、という気持ちで。
藤巻幸夫: 人脈を広げるには、やはり好奇心と行動力。これは絶対大事ですね。小さなことでいいんです。例えば、旅行や食事に出掛けたとき、目的地に行って帰って終わりじゃなく、別の道から帰るとか、奥の路地に行くとか、そんなふうに好奇心にまかせて行動する。実はそんなときに何かあるんですよ。それを島田さんは自然とやってきているような気がします。
島田昭彦: 僕はよく講演するときに言うんですね。「皆さん、旅に出てください」と。それは別に旅行じゃなくてもいいんです。藤巻さんの言うように、普段とは違う道を通ってそこで何かを発見するとか、もう一歩踏み込んだ路地に入ってみるとか。面白いことはそういう意外なところにある。それは、人間も同じ気がします。
藤巻幸夫: 僕は町を歩くとき、ちょっと汚い感じのところに行くのが好きなんです。あるとき、洗練されたきれいな街をどんどん歩いていくと、ある一角からすごく古くて汚い店が増えてきたんです。それこそ20年前ぐらいのパソコンが置いてあったり、競馬新聞を読みながら花びんだけ売っている人とか。一緒にいたビジネスパートナーの男性が「もう帰りましょうよ。こんなところ何もありませんよ」と言うんですが、僕は「違う! 徹底的に倒れるまで歩くんだ!」と。
歩いていくうちに、今度は骨董品の面白いお店が出てくるわ、デットストックの専門店が出てくるわ。そういうとき、僕はかならず声を掛けるんですよ。「何でここに店を出したんですか?」「あなたは何者ですか」って相手に切り込む。
島田昭彦: 好奇心ですよね。しかも、ストレートに。それが大切だと思います。藤巻さんは「年間1万人名刺交換」を掲げていますよね。
藤巻幸夫: 人脈やビジネスといっても、もともとみんなスタートラインは一緒なんですよ。はじめは何も持っていない。何で差が出てくるかというと、やっぱり継続、あきらめずにやり続ける。例えばかにされても、笑われても、これぞと思った人に声掛けるということですね。
島田昭彦: こんな時代だからこそ、人と人とのつながりは大切だと思っています。景気がいいときは、お金を媒介としたつながりに終始しやすい。でも、今は人と人が損得抜きにつながれる時代ともいえます。
「この人とアポとって、こういうふうに企画提案しよう」と狙いを定めていくことも大切かもしれないけれども、ある偶然のきっかけからつながって、付き合っていく時間の中で何かが熟成されて、結果としていいものが生まれるというのが、実際はすごく大切な気がします。
藤巻幸夫: 島田さんからはいつも丁寧なメールをいただくんですよ。嫌らしくなくて本当に自然だと思う。そういう行動って、やっぱり大切ですよね。やるか、やらないか。そして、継続していくこと。すべてそれしかないと思うのです。それができているから、こういう本を出すことにつながったんですね。
島田さんがイタリアのおばさんに「京都を知っている」って言われたエピソードを聞いて感じたのですが、今、日本を見直す時期に入らなければいけないと思っているんです。家紋を描いていたお父様の仕事が嫌で、抜け出したかったとおっしゃっていたけれど、実は日本をめちゃくちゃ愛しているんだなと。
島田昭彦: そうです。愛することになりましたね(笑)。
藤巻幸夫: 島田さんは国内外でいろんなものを見て、人脈を築いている。これから、きっと面白い活動をどんどんするのだろうと、僕の中には期待があります。こうやって仲良くなってこの場にいるということ自体、今日はハッピーなんですよ。数ある友達から僕を呼んでいただいたというのは、ちょっと誇りです。
島田昭彦: 好奇心ですよね。しかも、ストレートに。それが大切だと思います。藤巻さんは「年間1万人名刺交換」を掲げていますよね。
藤巻幸夫: 人脈やビジネスといっても、もともとみんなスタートラインは一緒なんですよ。はじめは何も持っていない。何で差が出てくるかというと、やっぱり継続、あきらめずにやり続ける。例えばかにされても、笑われても、これぞと思った人に声掛けるということですね。
島田昭彦: こんな時代だからこそ、人と人とのつながりは大切だと思っています。景気がいいときは、お金を媒介としたつながりに終始しやすい。でも、今は人と人が損得抜きにつながれる時代ともいえます。
「この人とアポとって、こういうふうに企画提案しよう」と狙いを定めていくことも大切かもしれないけれども、ある偶然のきっかけからつながって、付き合っていく時間の中で何かが熟成されて、結果としていいものが生まれるというのが、実際はすごく大切な気がします。
藤巻幸夫: 島田さんからはいつも丁寧なメールをいただくんですよ。嫌らしくなくて本当に自然だと思う。そういう行動って、やっぱり大切ですよね。やるか、やらないか。そして、継続していくこと。すべてそれしかないと思うのです。それができているから、こういう本を出すことにつながったんですね。
島田さんがイタリアのおばさんに「京都を知っている」って言われたエピソードを聞いて感じたのですが、今、日本を見直す時期に入らなければいけないと思っているんです。家紋を描いていたお父様の仕事が嫌で、抜け出したかったとおっしゃっていたけれど、実は日本をめちゃくちゃ愛しているんだなと。
島田昭彦: そうです。愛することになりましたね(笑)。
藤巻幸夫: 島田さんは国内外でいろんなものを見て、人脈を築いている。これから、きっと面白い活動をどんどんするのだろうと、僕の中には期待があります。こうやって仲良くなってこの場にいるということ自体、今日はハッピーなんですよ。数ある友達から僕を呼んでいただいたというのは、ちょっと誇りです。
関連書籍
一流の人脈術—デキる人は皆やっている
島田昭彦明日香出版社
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