記事・レポート
人を巻き込む人脈力。好奇心と行動力が人を動かす
島田昭彦 X 藤巻幸夫が語った、一流の人脈術
更新日 : 2009年08月03日
(月)
第3章 人脈は人を巻き込む力。人脈のブルーオーシャン戦略に出よう
島田昭彦: 人と人とのつながりから何かを生むには、それぞれの人の持っている文化をうまく翻訳してあげることです。僕は京都生まれですが、北海道生まれの人がいれば、沖縄生まれの人もいます。それぞれ文化が違います。それをうまく翻訳する作業をすると、いろいろなことが生み出されてきます。
人脈というと、異業種交流、またはビジネスの場だけのことと思われがちですが、人脈を広げる機会は至るところにあります。それを切り拓いていく、このことを僕は「人脈のブルーオーシャン戦略」と呼んでいます。ブルーオーシャン戦略とは、誰も開拓していない市場をあらたに掘り起こしていくことです。
天草は、九州の何県にあるかご存じですか? ほとんどの人が長崎県と答えます。実は熊本県にあります。僕がやっているクリップの1つに「地域の活性」というテーマがあります。ある人から「天草の地域活性を手伝ってほしい」と頼まれて行ってみたら、名前こそキリシタンの町として有名ですが、訪れる人も少なく閑散とした町でした。
もちろん「隠れキリシタン」はいなくて、その代わりに「イルカ」がいっぱいいました。なんとイルカが船でたった5分のところに、たくさん泳いでいるのです。天草の人たちにとっては、これは日常の風景です。ところが、よそ者にとっては「素晴らしい自然の姿だ、アニマルセラピーとして人を呼べる」ということになるのです。それがまだ、世の中に伝わっていない。だから僕が時代に合った形と方法で「翻訳」していくのです。現在、地域の人々と協力して、天草の知られていない魅力を世の中に発信していくプロジェクトを進めています。
何か事を起こすには、いろんな立場の人、能力をもつ人をどんどん巻き込んでいくことが必要です。本の中にも書きましたが、「人を巻き込む」、これが非常に大切なのです。変な巻き込み方はだめですが、自分が信念を持って、いろいろな人を巻き込みながらプロジェクトを大きくしていく、これがすごく大切です。
人脈というと、異業種交流、またはビジネスの場だけのことと思われがちですが、人脈を広げる機会は至るところにあります。それを切り拓いていく、このことを僕は「人脈のブルーオーシャン戦略」と呼んでいます。ブルーオーシャン戦略とは、誰も開拓していない市場をあらたに掘り起こしていくことです。
天草は、九州の何県にあるかご存じですか? ほとんどの人が長崎県と答えます。実は熊本県にあります。僕がやっているクリップの1つに「地域の活性」というテーマがあります。ある人から「天草の地域活性を手伝ってほしい」と頼まれて行ってみたら、名前こそキリシタンの町として有名ですが、訪れる人も少なく閑散とした町でした。
もちろん「隠れキリシタン」はいなくて、その代わりに「イルカ」がいっぱいいました。なんとイルカが船でたった5分のところに、たくさん泳いでいるのです。天草の人たちにとっては、これは日常の風景です。ところが、よそ者にとっては「素晴らしい自然の姿だ、アニマルセラピーとして人を呼べる」ということになるのです。それがまだ、世の中に伝わっていない。だから僕が時代に合った形と方法で「翻訳」していくのです。現在、地域の人々と協力して、天草の知られていない魅力を世の中に発信していくプロジェクトを進めています。
何か事を起こすには、いろんな立場の人、能力をもつ人をどんどん巻き込んでいくことが必要です。本の中にも書きましたが、「人を巻き込む」、これが非常に大切なのです。変な巻き込み方はだめですが、自分が信念を持って、いろいろな人を巻き込みながらプロジェクトを大きくしていく、これがすごく大切です。
今回、『一流の人脈術』を書くきっかけを与えてくださったのは、明日香出版社の久松さんという方です。僕はもともと出版社にいたので、いろんな出版社の編集者と交流があり、これまでも「島田さん、本を書きませんか」と依頼を受けていました。ただ、僕の仕事は非常に多岐にわたっているので、どこにクローズアップして、何をテーマに本をつくればいいか、そこを詰めるのに時間がかかっていました。
そんなときに、1通のメールが届きました。「はじめまして、明日香出版社の久松と申します。島田さんが今やられているクリップ的な取り組みは、おそらく人と人とのつながり、人脈があるからこその実績でしょう。人脈をテーマに本をつくりませんか」という内容でした。ずばり、「人脈」という焦点を僕に投げ掛けてくれたのです。僕の仕事の本質をみごとに「人脈」という言葉で翻訳してくれたのですね。
このメールをもらったのが、2008年の5月です。そこから、編集会議を経て3週間で出版が決定。7、8月で執筆して、11月に刊行と、とんとんと進みました。これはまさに久松さんの「人を巻き込む」力といえると思います。
そんなときに、1通のメールが届きました。「はじめまして、明日香出版社の久松と申します。島田さんが今やられているクリップ的な取り組みは、おそらく人と人とのつながり、人脈があるからこその実績でしょう。人脈をテーマに本をつくりませんか」という内容でした。ずばり、「人脈」という焦点を僕に投げ掛けてくれたのです。僕の仕事の本質をみごとに「人脈」という言葉で翻訳してくれたのですね。
このメールをもらったのが、2008年の5月です。そこから、編集会議を経て3週間で出版が決定。7、8月で執筆して、11月に刊行と、とんとんと進みました。これはまさに久松さんの「人を巻き込む」力といえると思います。
関連書籍
一流の人脈術—デキる人は皆やっている
島田昭彦明日香出版社
人を巻き込む人脈力。好奇心と行動力が人を動かす インデックス
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第1章 人脈づくりのスタート地点は「なんとなく波長が合う」関係
2009年07月01日 (水)
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第2章 人との出会いは、点を線にする。次なるテーマを教えてくれる
2009年07月21日 (火)
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第3章 人脈は人を巻き込む力。人脈のブルーオーシャン戦略に出よう
2009年08月03日 (月)
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第4章 目力と本音が人脈を築く最強の武器になる
2009年08月14日 (金)
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第5章 「半径5メートルの人脈」を活かす、好奇心と行動力
2009年08月28日 (金)
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第6章 相手とつながり続けるコツは細く、長く、ゆるく
2009年09月09日 (水)
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