記事・レポート
橘・フクシマ・咲江氏が語る、グローバル人財獲得競争・最前線
~ヘッドハンター第一人者に聞く、世界で必要とされる人財~
アカデミーヒルズセミナー政治・経済・国際キャリア・人
更新日 : 2011年11月24日
(木)
第7章 実際に成功したエグゼクティブの共通点
橘・フクシマ・咲江: 成功したエグゼクティブの方たちには、共通する特性があります。やはりみなさん、自分の人生の責任は自分で持つ、つまり「自立・自律したキャリア・人生」を送っています。
私が成約した方の中に、3カ月後に転職先の会社が買収されて事業部がなくなり、残念ながらポジションがなくなってしまった方がいます。その方は大変優れた方で、元の会社でも成功を約束された方でしたので、私は「申し訳ございません。お声がけしなければよかったと思います」とお伝えしました。すると「フクシマさん、いいんですよ。決断したのは自分ですから。確かに機会を提供したのはあなたかもしれないけれど、いろいろ一緒に考えてくれましたし、選択をしたのは自分です。それに買収されるなんて元の会社じゃできない経験ですからね。今、私は会社が買収されたとき、社員がどういう気持ちになるのかわかります。だからもし今度そういう立場になったときは、それを考えに入れて行動できます。貴重な経験をさせてもらいました」とおっしゃったのです。私は救われた気持ちになりました。その方は、その後行かれたところで、やはりちゃんと成功されています。
最近気になるのは、若い方が「グローバルな人財になりたいけど、会社が育成してくれない」と言うことです。なぜ会社が育成しなければいけないのでしょうか?会社は大学とは違います。大学はお金を払って知識を吸収するところですが、会社は「お給料を払ってもらって、自分が貢献する」のが大前提。「育成してもらう」のではなく、「自分で自分を育成する」という気持ちでないといけないんです。アフター・ファイブにいくらでも自分で勉強できるじゃないですか。
組織に甘えるのではなく、「キャリアは自分でつくる」という気持ちが大事です。そのためにはどんな機会でも有効に活用することです。たとえ「ちょっとおもしろくない仕事だな」と思うものでも絶対に学びがあるので、そこでナンバー・ワンになる努力をすることです。
それから成功している方は「自分の能力を自己査定して向上の方法を意識する」ことも共通しています。自分が持っているスキルを見つめ、やりたいことが決まったら、そこで必要とされるスキルは何か、自分とのスキル・ギャップを埋めるためにはどういうキャリアパスを歩んだらいか、と考えるのです。「将来、起業したい」と言っていた知人がいました。その人は大学を卒業して、まずコンサルティング会社に入り、そこで分析スキルと戦略的思考を学んでから、次に投資銀行に行って金融を学び、MBAを取得し、帰国して消費財の会社でマーケティングとセールスを経験後起業しました。そういう戦略的思考を持つことです。
私が成約した方の中に、3カ月後に転職先の会社が買収されて事業部がなくなり、残念ながらポジションがなくなってしまった方がいます。その方は大変優れた方で、元の会社でも成功を約束された方でしたので、私は「申し訳ございません。お声がけしなければよかったと思います」とお伝えしました。すると「フクシマさん、いいんですよ。決断したのは自分ですから。確かに機会を提供したのはあなたかもしれないけれど、いろいろ一緒に考えてくれましたし、選択をしたのは自分です。それに買収されるなんて元の会社じゃできない経験ですからね。今、私は会社が買収されたとき、社員がどういう気持ちになるのかわかります。だからもし今度そういう立場になったときは、それを考えに入れて行動できます。貴重な経験をさせてもらいました」とおっしゃったのです。私は救われた気持ちになりました。その方は、その後行かれたところで、やはりちゃんと成功されています。
最近気になるのは、若い方が「グローバルな人財になりたいけど、会社が育成してくれない」と言うことです。なぜ会社が育成しなければいけないのでしょうか?会社は大学とは違います。大学はお金を払って知識を吸収するところですが、会社は「お給料を払ってもらって、自分が貢献する」のが大前提。「育成してもらう」のではなく、「自分で自分を育成する」という気持ちでないといけないんです。アフター・ファイブにいくらでも自分で勉強できるじゃないですか。
組織に甘えるのではなく、「キャリアは自分でつくる」という気持ちが大事です。そのためにはどんな機会でも有効に活用することです。たとえ「ちょっとおもしろくない仕事だな」と思うものでも絶対に学びがあるので、そこでナンバー・ワンになる努力をすることです。
それから成功している方は「自分の能力を自己査定して向上の方法を意識する」ことも共通しています。自分が持っているスキルを見つめ、やりたいことが決まったら、そこで必要とされるスキルは何か、自分とのスキル・ギャップを埋めるためにはどういうキャリアパスを歩んだらいか、と考えるのです。「将来、起業したい」と言っていた知人がいました。その人は大学を卒業して、まずコンサルティング会社に入り、そこで分析スキルと戦略的思考を学んでから、次に投資銀行に行って金融を学び、MBAを取得し、帰国して消費財の会社でマーケティングとセールスを経験後起業しました。そういう戦略的思考を持つことです。
橘・フクシマ・咲江氏が語る、グローバル人財獲得競争・最前線 インデックス
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第1章 チャレンジがキャリアを育てる
2011年11月14日 (月)
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第2章 BRICsの台頭で、グローバルな人財市場は大きく変化した
2011年11月15日 (火)
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第3章 日本にはグローバルな人財が決定的に不足している
2011年11月17日 (木)
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第4章 グローバル・リーダーの要件とは?
2011年11月18日 (金)
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第5章 グローバルなプロフェッショナルの変革者の要件とは?
2011年11月21日 (月)
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第6章 グローバル・リーダーになるには
2011年11月22日 (火)
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第7章 実際に成功したエグゼクティブの共通点
2011年11月24日 (木)
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第8章 必要なのは「外柔内剛」
2011年11月25日 (金)
該当講座
academyhills + Hills Life presents 知の人、知の時間
グローバル人財獲得競争・最前線 ~ヘッドハンター第一人者に聞く、世界で必要とされる人財~
橘・フクシマ・咲江 (G&S Global Advisors Inc. 代表取締役社長)
橘・フクシマ・咲江(G&S Global Advisors Inc.代表取締役社長)
本セミナーでは日本のヘッドハンター第一人者として世界的に知られている、橘・フクシマ・咲江氏をお招きします。世界の人材市場のいまについて、そしてグローバルな視点から日本の人財開発・日本人のキャリア形成に必要なことをお話いただきます。
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