記事・レポート
ロボットクリエイター高橋智隆氏が描くサイエンスの可能性
夢のゴールは掃除ロボットや介護ロボット……じゃない!?
更新日 : 2010年08月16日
(月)
第3章 京都大学の「学内入居ベンチャー第1号」として起業
高橋智隆: 京都大学の在学中に最初につくったロボットは、ガンダムのプラモデルを買ってきて、中にメカを仕込んで歩くようにしたものでした。タミヤの工作キッドについていたコントローラーを使って、そこから線を伸ばしてロボットのお尻につなげ、有線でコントロールできるようにしたのです。
学生の単なるお遊びだったのですが、思った以上にうまく歩いてくれたので、大学にあった特許相談室に持ち込んだら、「おもしろいから特許を取ろう。そして企業に売り込もう」ということになって、在学中に商品として発売になりました。
そしてまた次のロボットのアイデアが思いつき、作り始めようと思いました。趣味の範囲でつくっていたので非常にローコストでしたが、それでも当時、1つつくるのに数万円ぐらいかかりました。
賞金目当てに科学技術アイディアのコンテストや、ベンチャー・ビジネスモデルのコンテストに応募して、ロボットを持っていってガシャンガシャン動かしました。すると、そのインパクトだけで片っ端から優勝して、賞金100万円とかパソコンなどの賞品をもらいました。賞品は翌日には売り払って、ロボットの部品にしました。
そうこうしているうちに、二度目の大学も卒業することになりました。その頃、ASIMOが登場して、ロボットが世間ですごく注目されるようになっていました。また、大学発ベンチャーを応援する仕組みもでき上がっていたので、「じゃあ、起業してみようかな」というぐらいの気持ちで、京都大学の学内入居ベンチャー第1号として、ロボ・ガレージをスタートさせたのです。それが2003年です。
これまで30種類ぐらいのロボットをつくりました。最初にお伝えしたように、実験用のものではなく、暮らしの中に居るイメージができるようなものをつくろうと思っています。格好よくて、かわいくて、自然に動く、そういうロボットです。
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http://www.academyhills.com/note/opinion/10072703RobotCreator.html
ロボットクリエイター高橋智隆氏が描くサイエンスの可能性 インデックス
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第1章 「ロボットのことを考えて、つくって、見せびらかす」のが仕事
2010年07月28日 (水)
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第2章 きっかけは『鉄腕アトム』
2010年08月06日 (金)
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第3章 京都大学の「学内入居ベンチャー第1号」として起業
2010年08月16日 (月)
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第4章 「ロボカップ」でロボットづくりの技術を磨いた
2010年08月26日 (木)
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第5章 ロボットのつくり方(必要なのは設計図ではなく、落書き)
2010年09月02日 (木)
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第6章 日本と世界のロボットは、技術と文化が決定的に違う
2010年09月09日 (木)
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第7章 箱型の機械ではなく、ヒューマノイドロボットが必要な理由とは?
2010年09月14日 (火)
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第8章 ロボットを携帯電話のように“大きな市場”にする方法
2010年09月15日 (水)
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第9章 専門家のアイディアより、みんなの遊び心が大切
2010年09月16日 (木)
該当講座
「最先端の知」シリーズ
第1回 天才ロボットクリエーターが描くサイエンスの可能性
高橋智隆 (ロボットクリエイター/(株)ロボ・ガレージ代表取締役)
高橋智隆(ロボットクリエイター)
単3電池2本でアメリカのグランドキャニオンを登り、過酷なル・マン24時間レースに挑戦した「エボルタ」の開発者である高橋智隆氏に、ロボット製作までの経緯や、今後のサイエンスの可能性についてお話いただきます。
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