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『ケロッグ大学大学院 モーニング・セッション「日本から米国、そして世界への挑戦~サイボウズからLUNARRへ~」』
BIZセミナーマーケティング・PR
更新日 : 2008年10月10日
(金)
第4章 グーグルやアマゾンが日本で誕生しない理由とは?
高橋英伸: 企業をスタートさせるとき、いろいろな資金繰りが必要だと思うのですが、一般的な市場を見ていて、やはり日本とアメリカで全然違いますか?
高須賀宣: 違いますね。ベンチャーにとってベンチャーキャピタルはとても重要な存在で、基本的には日本もアメリカも一緒なんですが、どうしてこうも結果に差が出てくるのかというと、規模の差だと思っています。
日本のベンチャーキャピタルというのは非常に小さいから、小さいファンドを回すと非常に短期的になって、より確実性の高いところにお金がいくようになるわけです。そうすると、新しいユニークなコンセプトであっても、短期的に数値化、売上、キャッシュを生むような会社に変えようとすると、当然、事業のキャップは下がってきます。
これがアメリカだと持っているファンドが大きいので、相当グローバルに活躍できるような会社を生み出さないと回っていかないわけで、それが当然、彼らのポートフォリオの中に組み込まれるので、結果、グーグルやアマゾンといったようなものを生み出すことになる。そこが大きく違っていますね。
高橋英伸: 今回のLUNARRのソフトウェアを見ていると、一番初めに英語で書いてあるんですよね。要するにターゲットはもう日本ではなく、あくまで最初から世界ですか?
高須賀宣: 日本ではないです。悲しいかなソフトウェアの業界には、特 殊事情があるんですよ。まず僕らの市場って、アメリカが2年、世界に先駆けて立ち上がるんです。かつ、市場規模でいうと、世界に対してアメリカは40%ぐらいで、日本は10数%なんですね。最も特殊なのは、顧客がスイッチしないんです。とにかくアメリカのマーケットをとらないと、グローバルな会社にはなれ ないという理屈がある。
世界競争では、検索といえばグーグルで、データベースといえばオラクル、そういった代名詞になれるかの一本勝負。厳しいけれど、エキサイティングなところです。
高橋英伸: どうですか、やってみて。考えていたことと現実、「ちょっとこれは違う」というのもあるでしょう?
高須賀宣: ありましたね。どうやってアメリカのマーケットに認知させていくか、苦労するだろうなと思っていたのですが、1年半ぐらい活動してきた中で、意外にもそこは普通にクリアしました。知ってもらおうと思えば、いつでも知ってもらえる態勢が今できているということですね。
高橋英伸: 例えば著名なブロガーたちと接触するなど、今までにはなかったようなアプローチをいろいろされていますね。
高須賀宣: アメリカでは今、メディアよりもブロガーの方が市場に対し て影響力が強いんです。それに気づくのに時間がかかりましたが、彼らと人脈を構築して僕たちの情報を発信すると、インターネットを通じてそこから拡散的に 情報が流れていきます。今のアメリカ、この瞬間、最も効果的なのがブロガーです。各カテゴリーにそういうことが起こっていて、今後日本も多分同じように なっていくと思います。
僕らの業界だったら20人ぐらいいるブロガーを押さえて、そこに情報を投げると伝播していくというのは新しいメディアの動きです。我々事業家からすると、いかに枠の中に取り込んでいくかというのは重要なことだと思います。
高須賀宣: 違いますね。ベンチャーにとってベンチャーキャピタルはとても重要な存在で、基本的には日本もアメリカも一緒なんですが、どうしてこうも結果に差が出てくるのかというと、規模の差だと思っています。
日本のベンチャーキャピタルというのは非常に小さいから、小さいファンドを回すと非常に短期的になって、より確実性の高いところにお金がいくようになるわけです。そうすると、新しいユニークなコンセプトであっても、短期的に数値化、売上、キャッシュを生むような会社に変えようとすると、当然、事業のキャップは下がってきます。
これがアメリカだと持っているファンドが大きいので、相当グローバルに活躍できるような会社を生み出さないと回っていかないわけで、それが当然、彼らのポートフォリオの中に組み込まれるので、結果、グーグルやアマゾンといったようなものを生み出すことになる。そこが大きく違っていますね。
高橋英伸: 今回のLUNARRのソフトウェアを見ていると、一番初めに英語で書いてあるんですよね。要するにターゲットはもう日本ではなく、あくまで最初から世界ですか?
高須賀宣: 日本ではないです。悲しいかなソフトウェアの業界には、特 殊事情があるんですよ。まず僕らの市場って、アメリカが2年、世界に先駆けて立ち上がるんです。かつ、市場規模でいうと、世界に対してアメリカは40%ぐらいで、日本は10数%なんですね。最も特殊なのは、顧客がスイッチしないんです。とにかくアメリカのマーケットをとらないと、グローバルな会社にはなれ ないという理屈がある。
世界競争では、検索といえばグーグルで、データベースといえばオラクル、そういった代名詞になれるかの一本勝負。厳しいけれど、エキサイティングなところです。
高橋英伸: どうですか、やってみて。考えていたことと現実、「ちょっとこれは違う」というのもあるでしょう?
高須賀宣: ありましたね。どうやってアメリカのマーケットに認知させていくか、苦労するだろうなと思っていたのですが、1年半ぐらい活動してきた中で、意外にもそこは普通にクリアしました。知ってもらおうと思えば、いつでも知ってもらえる態勢が今できているということですね。
高橋英伸: 例えば著名なブロガーたちと接触するなど、今までにはなかったようなアプローチをいろいろされていますね。
高須賀宣: アメリカでは今、メディアよりもブロガーの方が市場に対し て影響力が強いんです。それに気づくのに時間がかかりましたが、彼らと人脈を構築して僕たちの情報を発信すると、インターネットを通じてそこから拡散的に 情報が流れていきます。今のアメリカ、この瞬間、最も効果的なのがブロガーです。各カテゴリーにそういうことが起こっていて、今後日本も多分同じように なっていくと思います。
僕らの業界だったら20人ぐらいいるブロガーを押さえて、そこに情報を投げると伝播していくというのは新しいメディアの動きです。我々事業家からすると、いかに枠の中に取り込んでいくかというのは重要なことだと思います。
『ケロッグ大学大学院 モーニング・セッション「日本から米国、そして世界への挑戦~サイボウズからLUNARRへ~」』 インデックス
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第1章 創業への思いとベンチャー企業の醍醐味
2008年09月10日 (水)
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第2章 日本型経営への疲弊感と、優秀&結果主義への抵抗感
2008年09月22日 (月)
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第3章 設定した目的・目標があれば、チームはまとまる
2008年10月01日 (水)
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第4章 グーグルやアマゾンが日本で誕生しない理由とは?
2008年10月10日 (金)
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第5章 情報共有の概念を変える
2008年10月24日 (金)
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第6章 人・モノ・金の次へ。「見えないものをマネジメントする」新しい経営
2008年11月04日 (火)
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第7章 マーケットを制する企業立地とサービスのポイント
2008年11月14日 (金)
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