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【対談動画】 若林恵(黒鳥社)× 石神俊大(MOTE)
「CLIMATE CHANGE - 気候変動」を知る46冊

更新日 : 2020年06月16日 (火)

Category5 システム・組織・リスク



 
気候変動をいかに否定しようとも、巨大災害はそれでも起きる。その事実を直視するなら、わたしたちがまず考えるべきは「それが起きたときにいかに対応するか」なのかもしれない。気候変動時代のリスク論とシステム論。
 
 
 

巨大システム 失敗の本質
「組織の壊滅的失敗」を防ぐ
たった一つの方法
クリス・クリアフィールド、
アンドラーシュ・ティルシック
スリーマイル、チェルノブイリの原発事故からスペースシャトルの墜落まで50のケーススタディをもとに、巨大システムの制御という困難に、人はどう立ち向かえるのかを考察。それは「人間」というリスクをいかに制御するのか、という難問でもある。(東洋経済新聞社/2018年)

最悪のシナリオ
巨大リスクにどこまで備えるのか
キャス・サンスティーン予測のできないリスクに行政や企業はいかに対応すべきか。〈最悪のシナリオ〉に過剰反応したり無視したりする人間の認知バイアスを掘り下げつつ、予防原則、費用便益分析の望ましい発動の仕方、その有用性と限界を精緻に論じる。(みすず書房/2012年)

ティール組織
マネジメントの常識を覆す
次世代型組織の出現
フレデリック・ラルー大ヒットビジネス書は、ベイトソンや60-70年代のニューサイエンスの直系の末裔でもある。「全体性」(ホールネス)という概念を組織のあり方に援用し、人間の意識を新しい次元へと導く。気候変動時代にふさわしいニューパラダイム。(英治出版/2018年)

マツタケ
不確定な時代を生きる術
アナ・チン
人類学の最新知見「マルチスピーシーズ民族誌」の重要作。木と共生関係を結ぶマツタケと、それを介して世界に張り巡らされたサプライチェーン。生物資源と人間社会のつながりを鮮やかに読み換え、拠り所をもたない「見えざるシステム」を可視化する。(みすず書房/2019年)

レジリエンス 復活力
あらゆるシステムの破綻と回復を 分けるものは何か
アンドリュー・ゾッリ、アン・マリー・ヒーリー
レジリエンスとは「外部から力を加えられた物質が元の状態に戻る力」のこと。自然から人間の精神力、組織、経済システムにいたるまで、いま求められているのは、その「復活力」だ。災害やそれがもたらす混乱から立ち戻る術を学ぶ。(ダイヤモンド社/2013年)



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