六本木アートカレッジ

六本木アートカレッジ・セミナー
会田誠の世界 森美術館「会田誠展」プレイベント

文化 教養 キャリア・人

日時

2012年04月22日 (日)  15:00 ~17:30
終了しています

内容

《切腹女子高生》
《切腹女子高生》 2002年 透明フィルムに出力、 ホログラムフィルム、アクリル絵具 119x84.7cm 渡井康之氏蔵 Courtesy: Mizuma Art Gallery
美術家“会田誠”をご存知でしょうか?
会田誠は、1990年代初頭のデビュー以来、美少女、日本、アメリカ、歴史、伝統、漫画、戦争、サラリーマン、美術、教育、社会通念への反発などをテーマに、隠蔽されてきたタブーやコンプレックス、本音や矛盾を様々な表現方法で発表し続けてきた、今日の日本でいま最も注目されている現代美術家です。

デビュー以来、鮮烈な作品を出し続け、見る者に強烈な不快感と爽快感の両面を与える作品の数々は、多くのコレクターを魅了し、後進にも大きな影響を与え続けています。

同世代のアーティストのなかでも高い評価を維持し、続く世代にも圧倒的な支持を得ながら、その批評性の高い作品群ゆえに美術館での大規模な個展が開催されてこなかった会田氏。その全貌を公開する初めての大規模な展覧会「会田誠展」が、今年いよいよ森美術館で開催されます。【開催期間:2012年11月17日(土)~2013年3月31日(日)】

本セミナーは、展覧会のプレイベントとして、会田氏が私たちに発信してきたメッセージを、3部構成で読み解いていきます。

第1部では、会田氏と本展覧会のキュレーター片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)による対談。片岡は「アーティストと作品をその背景にある歴史や社会と重ね合わせて解釈することで、現代日本の抱える複雑さや課題などが見えてくる」といいます。会田作品の背景に流れるストーリーと展覧会の魅力についてお話します。

第2部は、『REALTOKYO』編集長の小崎哲哉氏が会田氏の作品に衝撃を受けたゲスト3名の“会田誠論”を引き出し、会田誠の世界観をファンの視点から読み解きます。
ゲストには、2011年、大学院在学中に『きことわ』で第144回芥川賞を受賞した朝吹真理子氏、物理とコンピューターの力を駆使し、シミュレーションという手法で“宇宙の謎”を解明する天文学者の小久保英一郎氏、漫画家・コラムニストとして新聞・雑誌に多数の連載を持ち、一方で池松江美名義でアート作品を手がけるなど幅広く活躍中の辛酸なめ子氏をお迎えし、三者三様の“会田誠論”を語っていただきます。

第3部では、「会田誠展」開催に際し、会田誠の芸術に賛同し、サポートしてくださる個人の方々を広く募るプロジェクト「会田誠:平成勧進プロジェクト」の概要を紹介します。アーティストや美術館に一歩踏み込んだ、アクティブなオーディエンスとしての関係づくりを期待します。

「会田誠展」(2012年11月17日[土]~2013年3月31日[日])

会田誠氏の全貌を明らかにする大規模展覧会「会田誠展」を森美術館にて開催します。会田氏が私たちの眼前に提示する社会的タブー、形骸化した伝統、芸術と大衆文化の共存といった現代日本の文化的特異性に真摯に対峙することが、いま、この国の未来を考える上でまさに求められていると考えます。詳細はこちらよりご確認ください。

参考図書

世界を読み解く一冊の本

世界を読み解く一冊の本

松田隆美
慶應義塾大学出版会

講師紹介

スピーカー
会田誠 (あいだ・まこと)
美術家

1965 年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、奇想天外な対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。国内外の展覧会に多数参加。主な展覧会に「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望」(森美術館、2004年)、「第1回シンガポール・ビエンナーレ:BELIEF」(シンガポール、2006年)、「アートで候。会田誠 山口晃」(上野の森未術間、2007年)、「バイバイキティ!!!天国と地獄のはざまで–日本現代アートの今」(ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク、2011年)、「第1回キエフ・ビエンナーレ」(ウクライナ、2012年)など。また昭和40年生まれのアーティストで結成された「昭和40年会」、美術家の妻・岡田裕子主宰のオルタナティブ人形劇団「劇団☆死期」、小説やマンガの執筆など活動は多岐にわたる。(撮影:松蔭浩之)
Courtesy:Mizuma Art Gallery

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ゲストスピーカー
朝吹真理子 (あさぶき・まりこ)
小説家

1984年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(近代歌舞伎専攻)。大学院在学中、文芸誌『新潮』編集長に勧められて小説を書き始める。2009年、処女作の「流跡」を『新潮』に発表し、小説家デビュー。同作で10年、第20回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を史上最年少で受賞する。11年、3作目となる「きことわ」で第144回芥川賞を受賞。

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ゲストスピーカー
小久保英一郎 (こくぼ・えいいちろう)
国立天文台 科学研究部教授

国立天文台 科学研究部教授、天文シミュレーションプロジェクト長。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻兼任。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。博士(学術)。専門は惑星系形成論。趣味はスクーバダイビング、山歩き、文化財探訪等。著書「一億個の地球」(共著、岩波書店)、「宇宙と生命の起源」(共編著、岩波書店)等。

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ゲストスピーカー
辛酸なめ子 (しんさん・なめこ)
漫画家/コラムニスト

雑誌やテレビ、webなどで活動中の漫画家、コラムニスト。アイドル観察からスピリチュアルまで幅広く執筆。武蔵野美術大学短期大学部グラフィックデザイン専攻卒業。近著に「サバイバル女道」「辛酸なめ子の現代社会学」「厄除開運人生」など。

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コーディネーター
小崎哲哉 (おざき・てつや)
『REALTOKYO』『REALKYOTO』発行人兼編集長/京都造形芸術大学比較藝術学研究センター客員研究員

1955年東京生まれ。カルチャーウェブマガジン『REALTOKYO』及び『REALKYOTO』発行人兼編集長。京都造形芸術大学比較藝術学研究センター客員研究員。89年、新潮社で文化情報誌『03 TOKYO Calling』の創刊に副編集長として携わり、同社退社後はCD-ROMブック『マルチメディア歌舞伎』、写真集『百年の愚行』などを企画編集。インターネットエキスポ日本テーマ館『Sensorium』、愛知万博テーマ普及誌『くくのち』、ウェブマガジン『先見日記』のエディトリアルディレクター、現代アート雑誌『ART iT』創刊編集長などを歴任した。あいちトリエンナーレ2013舞台芸術統括プロデューサーも務める。

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プログラム企画・モデレーター
片岡真実 (かたおか・まみ)
森美術館 副館長兼チーフ・キュレーター

ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より森美術館。2007〜09年はヘイワード・ギャラリー(ロンドン)国際キュレーター兼務。第9回光州ビエンナーレ(韓国、2012)共同芸術監督、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018)。CIMAM(国際美術館会議)理事、京都造形芸術大学大学院教授。日本及びアジアの現代アートを中心に企画・執筆・講演等多数。

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募集要項

日時 2012年04月22日 (日)  15:00 ~17:30
受講料 無料

※当日ご参加された皆様には、森美術館で開催中の「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」のチケットを進呈いたします。


定員 500名

※定員になり次第締め切らせて頂きます

注意事項

複数名で一緒にご参加いただく場合にも、一括でお申込を頂くことはできません。お一人様ずつウェブ上のお申込みフォームよりご登録いただくことにより、お席を確保させて頂いております。
恐れ入りますが、参加されるご本人にお申込いただくか、又は代理でご参加者の情報をご登録くださいますようお願い申し上げます。 なお、その際に同一のメールアドレスはご利用いただけません。必ず人数分のメールアドレスをお手元にご用意の上お申込ください。

主催
  • アカデミーヒルズ
共催
  • 森美術館
会場 アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※お申込期日:2012年4月20日(金)15:00まで
※お申込いただいた方には、アカデミーヒルズより「六本木アートカレッジ メルマガ」(月1回配信)をお送りします。

お支払い方法

お問い合わせ先

アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)                 
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。

電話番号 : 
03-6406-6200
サイトURL : 
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