記事・レポート
東日本大震災で分かったソーシャルメディアのパワー!
既存メディアはどう変わる?~林信行×DJ TARO~
更新日 : 2011年10月04日
(火)
第5章 ソーシャルメディアはいいとこ取りで使え
林信行: 今回、ツイッターからフェイスブックへの流れを感じました。ツイッターは誰をフォローするかは自分でコントロールできるけど、誰からフォローされるかはコントロールできないですよね。すると、このジョークは通じるだろうと思って言ったことに対して過剰反応が起きて、それで議論が進まなくなってしまうことがあります。
その点、フェイスブックは相手の顔が見えます。それにフェイスブックにはグループという機能があって、そこでの会話は登録されたメンバーしか利用できないんです。なので、例えば反原発派の人が集まって、こうすればあそこの原発を停止できるんじゃないかといった議論をしても、推進派からいろいろ言われることがなくて議論が進みやすいんです。こうしたことができるのはフェイスブックの強さですよね。
DJ TARO: そうですね。相手の顔が見えるSNSといえば、日本ではmixiがありましたよね。そこに縛られる面倒臭さからツイッターに移った方が多いんじゃないかなと思っていたんですけど、ここへきてmixiに似ているフェイスブックに戻っているのは、ちょっと日本らしい感じがします。
林信行: オープンさとクローズさは、多分、ソーシャルメディアとして両方必要ですよね。そのギアチェンジがもっと滑らかにいくようになるといいんじゃないかという気がします。
DJ TARO: それはすごく感じます。
林信行: それから、これまでのソーシャルメディアで問題だったのは、友だちがどんどん増える一方だったということだと思います。友だちリクエストを受けると応えざるを得ないというのがあって、「本当はそんなにこの人の言っていることに興味ないのになあ」と思いながらもついつい友だちになってしまうことがありますよね。まあ、ちょっと嫌な話ですけど。
フェイスブックなら“僕の本当の友だちはこの人たちですよ”というリストをつくれます。すると、そのリストの人たちの発言だけを見られるようになります。そこでの議論はやっぱり興味のある話題なので、自分も盛り上がります。あと、自分のタイムラインがあまり読む必要のない情報で埋まってきたときは、特定の人物を指定して非表示にすることもできます。こうした形でページの質を上げることができるのもフェイスブックの特長だと思います。
DJ TARO: 今、いろいろなSNSがありますけど、次にくるのは何かなって考えたとき、今おっしゃったグループやリストのように、一定の限られたメンバーで意見交換できるものかなと思うんです。そういう意味で、僕が最近使っているBeluga(ベルーガ)というの
は、メール以上、SNS未満というちょうどいいポジションなんです。
Belugaではpod(ポッド)という単位をつくるんですけど、例えば僕と林さん、2人の会話も1podですし、今日いらっしゃった皆さんと意見交換をしましょうというのも1pod。podの中で誰かが発言すると、pod内の全員が見られるというグループチャット的なものです。これ、写真が直接添付できるんです。URLにアクセスするのではなく。あと、一番いいなと思ったのは位置情報が分かること。
林信行: メッセージに位置情報が付いているんですよね。
DJ TARO: そうなんです。だから今回のような混乱状態になったとき、「とりあえず大丈夫です」という一言でも、それなりの情報が得られるんです。このサービスはなかなかいいなって思いました。
林信行: ツイッターが完璧かといえば、そんなことはないし、フェイスブックが完璧かといえば、そんなこともない。今はまだ、それぞれに良いところもあり悪いところもありなものを続けていく段階ですよね。
DJ TARO: 目的に合わせて使い分けるのが一番いいかもしれないですね。1つのものに対して全てを求めようと思うと、なかなか……。全部の機能を使うのではなく、このサービスではこの機能というように、機能を特定して使うのが分かりやすいかもしれないですね。
その点、フェイスブックは相手の顔が見えます。それにフェイスブックにはグループという機能があって、そこでの会話は登録されたメンバーしか利用できないんです。なので、例えば反原発派の人が集まって、こうすればあそこの原発を停止できるんじゃないかといった議論をしても、推進派からいろいろ言われることがなくて議論が進みやすいんです。こうしたことができるのはフェイスブックの強さですよね。
DJ TARO: そうですね。相手の顔が見えるSNSといえば、日本ではmixiがありましたよね。そこに縛られる面倒臭さからツイッターに移った方が多いんじゃないかなと思っていたんですけど、ここへきてmixiに似ているフェイスブックに戻っているのは、ちょっと日本らしい感じがします。
林信行: オープンさとクローズさは、多分、ソーシャルメディアとして両方必要ですよね。そのギアチェンジがもっと滑らかにいくようになるといいんじゃないかという気がします。
DJ TARO: それはすごく感じます。
林信行: それから、これまでのソーシャルメディアで問題だったのは、友だちがどんどん増える一方だったということだと思います。友だちリクエストを受けると応えざるを得ないというのがあって、「本当はそんなにこの人の言っていることに興味ないのになあ」と思いながらもついつい友だちになってしまうことがありますよね。まあ、ちょっと嫌な話ですけど。
フェイスブックなら“僕の本当の友だちはこの人たちですよ”というリストをつくれます。すると、そのリストの人たちの発言だけを見られるようになります。そこでの議論はやっぱり興味のある話題なので、自分も盛り上がります。あと、自分のタイムラインがあまり読む必要のない情報で埋まってきたときは、特定の人物を指定して非表示にすることもできます。こうした形でページの質を上げることができるのもフェイスブックの特長だと思います。
DJ TARO: 今、いろいろなSNSがありますけど、次にくるのは何かなって考えたとき、今おっしゃったグループやリストのように、一定の限られたメンバーで意見交換できるものかなと思うんです。そういう意味で、僕が最近使っているBeluga(ベルーガ)というの
は、メール以上、SNS未満というちょうどいいポジションなんです。
Belugaではpod(ポッド)という単位をつくるんですけど、例えば僕と林さん、2人の会話も1podですし、今日いらっしゃった皆さんと意見交換をしましょうというのも1pod。podの中で誰かが発言すると、pod内の全員が見られるというグループチャット的なものです。これ、写真が直接添付できるんです。URLにアクセスするのではなく。あと、一番いいなと思ったのは位置情報が分かること。
林信行: メッセージに位置情報が付いているんですよね。
DJ TARO: そうなんです。だから今回のような混乱状態になったとき、「とりあえず大丈夫です」という一言でも、それなりの情報が得られるんです。このサービスはなかなかいいなって思いました。
林信行: ツイッターが完璧かといえば、そんなことはないし、フェイスブックが完璧かといえば、そんなこともない。今はまだ、それぞれに良いところもあり悪いところもありなものを続けていく段階ですよね。
DJ TARO: 目的に合わせて使い分けるのが一番いいかもしれないですね。1つのものに対して全てを求めようと思うと、なかなか……。全部の機能を使うのではなく、このサービスではこの機能というように、機能を特定して使うのが分かりやすいかもしれないですね。
関連書籍
気軽にはじめるUSTREAM「自分」発信術
DJ TAROサンマーク出版
東日本大震災で分かったソーシャルメディアのパワー! インデックス
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