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白木夏子、安藤美冬 ーー 多様性の先に見えた新しい起業のカタチ

更新日 : 2013年07月16日 (火)

第9章 どのように死ぬのか、どのように生きるのか

ナナロク社×アカデミーヒルズ コラボレーションイベント 会場の様子

 
失敗談のパターン化でリスクヘッジを

会場からの質問: 新しい一歩を踏み出すとき、リスクを考えてしまうと二の足を踏みがちになります。起業という決断に必要なものがあれば、教えていただけますか?

白木夏子: 学校で起業論やベンチャー論などを学んでも、実際の企業経営は“生もの”ですから、直接役立つことは少ないと思います。私は会社を立ち上げる前に、起業して成功している先輩社長に会いに行きました。様々な業界の社長に会い、成功に至ったプロセス、失敗談とそれを回避する方法も教えてもらいました。たくさんの情報を集めるために、多くの人に会いに行き、人のネットワークを築いていきました。

安藤美冬: 私は3年間働かなくても暮らせる程度の貯金はしていました。その上で、3年間という期限を決め、芽が出なかったら再就職しようと考えていました。就職は安定だとは考えていませんが、3年間フリーランスとして芽が出ないのであれば、就職をしたほうが後先のことを考えたら賢い選択だと思えました。こうして不安の構成要素をひも解いていくと、目に見えない不安が、目に見える課題に変わっていきます。私はこれを「不安を因数分解する」と言っています。お金なのか、時間なのか、人間関係なのか。不安が課題に変われば、あとは課題を解決していけばよいわけです。

また、私が特に注目したのが失敗談です。成功談は、その人の持つ環境要因やタイミングなど偶発的な要素が含まれますが、失敗談のほうはパターン化することができるので、起業における失敗パターンを自分なりに分析し、ひとつずつリスクを排除していきました。

白木夏子: 正直なところ、私も最初はリスクを恐れている部分がありました。分かりきっているリスクを排除しても、まだ不安な気持ちが残っていました。しかしあるとき、ジュエリーを通して世界の課題を解決したいという思いが、不安を上回った瞬間があったのです。

安藤美冬: 夢への情熱が、起業への恐怖を圧倒する瞬間がある。それは私も感じたことがあります。起業して失敗しても、そこで人生が終わるわけではありません。必ず再チャレンジできる。また立ち上がることができる。その夢が心から実現したいものであれば、失敗したとしても世間体は気にならなくなります。

白木夏子: 起業することに対して、変なプライドは持たないほうがよいと思います。失敗は負けでなく、新たなチャレンジへのスタートです。私は何かを決断するとき、死ぬときに後悔しないかどうかを基準に考えるようにしています。やっておけばよかったという気持ちを残したまま、死にたくはないのです。どのように死ぬのか、イコールどのように生きるのか。人生も起業もそれが一番大切なことだと思います。(了)

<気づきポイント>

●旧来の枠組みから離れると、自分らしい働き方が見えてくる
●自分の思いと他者の思いが重なるとき、起業への強い推進力が生まれる
●起業の失敗談には、成功の秘密が隠れている


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