記事・レポート
流通革命
BuyMa(バイマ)成功の舞台裏
更新日 : 2009年02月10日
(火)
第1章 海外を意識したインターネットのサービス展開
西川英彦: 本(『謎の会社、世界を変える。—エニグモの挑戦』)を読ませていただきましたが、非常に面白いモデルです。世界初のことを目指し、紆余曲折しながら成功していったということですが、これまでにないモデルではないかと思います。
須田将啓: エニグモで、2人で共同責任者をやっている須田と申します。今日は我々が立ち上げた『BuyMa』というサービスのことを主にお話ししたいと思います。わからない部分が多々あった中で苦労して立ち上げてきたので、そこにエッセンスが詰まっていると思います。
エニグモは4年前につくった会社です。インターネットビジネスの企画・開発・運営をやっています。社名の由来は、謎とか、不可解な、神秘という意味がある「エニグマ(enigma)」という言葉からとっています。
ただ、エニグマという言葉は一般的な言葉なので、せっかく新しいことをやろうというのに面白くないということで、エニグマの五段活用で、エニグマ、エニグミ、エニグム、エニグメ、エニグモ、最後のモがすごくしっくり来たので、エニグモにしようぜと言って、この名前にしました。神秘なネットワークをつくっていく、そういう会社だと思っていただければと思います。
特徴が2つあります。1つは、私と田中というメンバーとの共同代表制です。共同代表は珍しいということで注目されたのですが、アイディアの段階から会社をつくるまで1年弱あり、その間もずっと2人でやってきたこともあって、結構うまくいっています。
もう1つの特徴は、創業メンバー4人のうち3人がマーケティング、もう1人がウェブのプロマネをやっていたということ。ベンチャーにしては珍しいかなと思っています。テクノロジーから考えるのではなく、「どんなことがユーザーに受けるのか」「何が課題になっているか」ということから発想して、それをウェブに落としていくのが強い会社だと思っています。
須田将啓: エニグモで、2人で共同責任者をやっている須田と申します。今日は我々が立ち上げた『BuyMa』というサービスのことを主にお話ししたいと思います。わからない部分が多々あった中で苦労して立ち上げてきたので、そこにエッセンスが詰まっていると思います。
エニグモは4年前につくった会社です。インターネットビジネスの企画・開発・運営をやっています。社名の由来は、謎とか、不可解な、神秘という意味がある「エニグマ(enigma)」という言葉からとっています。
ただ、エニグマという言葉は一般的な言葉なので、せっかく新しいことをやろうというのに面白くないということで、エニグマの五段活用で、エニグマ、エニグミ、エニグム、エニグメ、エニグモ、最後のモがすごくしっくり来たので、エニグモにしようぜと言って、この名前にしました。神秘なネットワークをつくっていく、そういう会社だと思っていただければと思います。
特徴が2つあります。1つは、私と田中というメンバーとの共同代表制です。共同代表は珍しいということで注目されたのですが、アイディアの段階から会社をつくるまで1年弱あり、その間もずっと2人でやってきたこともあって、結構うまくいっています。
もう1つの特徴は、創業メンバー4人のうち3人がマーケティング、もう1人がウェブのプロマネをやっていたということ。ベンチャーにしては珍しいかなと思っています。テクノロジーから考えるのではなく、「どんなことがユーザーに受けるのか」「何が課題になっているか」ということから発想して、それをウェブに落としていくのが強い会社だと思っています。
我々はこれまでに、『BuyMa』を含めて4つのサービスをやってきました。「世界初」と言うとちょっと大げさでキザに聞こえるかもしれませんが、考え方としては、我々だからできるようなオリジナルの新しいことをやっていこうという気概でやっています。
『プレスブログ』はブログを使ったプロモーションサービスで、20万人のブロガーさんをネットワークした口コミサービスです。クライアントさんからお金をいただくB to C型のモデルになっています。「新商品の良さをネット上で広めたい」といったときに、ネットワークしているブロガーさんに一斉に配信している「プレスリリース」を大事にしています。それに1つ、2つ条件をつけて、ある程度方向づけながらも、自由な口コミを広げていく。それを見て、読者さんが学校で話題にしたり、自分のブログで取り上げたりして、バイラルしていくという口コミのプロモーションサービスです。
次に我々が目をつけたのは動画のCMです。YouTubeを皮切りに、面白い動画や興味のある動画であればどんどん再生されて口コミになっていくのを見て、「クチコミとなる動画をユーザーさんがつくる仕組みをつくれないか」と考えてつくったのが『filmo(フィルモ)』というプロモーションサービスです。2万人のクリエーターさんをネットワークし、100人いれば100通りの動画ができ、その中でものすごく面白い動画が広く知れわたっていくというサービスです。
それから『シェアモ(ShareMo)』。「無料で何でも貸し借りしましょう」というコンセプトのシェアリングサービスです。家に眠っている物を共有物として開放することで、みんなが使えるようになる。例えば、僕の使っていないキックボードが茨城の学生さんに使われて、そのあと福島の学生さんに使われて、北海道の大学生に使われて——みたいな感じで転々としていくというシェアリングサービスです。
1年に1つずつ、こういう新しいサービスを立ち上げてきましたが、我々は海外を強く意識してきました。最初の『BuyMa』はグローバルなサービスで、2つ目の『プレスブログ』は、ノウハウとブランドと営業ツールと営業支援を韓国の会社に提供して、売れた分だけそこからロイヤリティをいただくというモデルで開始しました。今では韓国のブログプロモーションサービスの中ではナンバーワンの会社になっています。
こういう新しいモデルをつくって世界展開をしていくところが、うちの会社の大きな方向性です。
『プレスブログ』はブログを使ったプロモーションサービスで、20万人のブロガーさんをネットワークした口コミサービスです。クライアントさんからお金をいただくB to C型のモデルになっています。「新商品の良さをネット上で広めたい」といったときに、ネットワークしているブロガーさんに一斉に配信している「プレスリリース」を大事にしています。それに1つ、2つ条件をつけて、ある程度方向づけながらも、自由な口コミを広げていく。それを見て、読者さんが学校で話題にしたり、自分のブログで取り上げたりして、バイラルしていくという口コミのプロモーションサービスです。
次に我々が目をつけたのは動画のCMです。YouTubeを皮切りに、面白い動画や興味のある動画であればどんどん再生されて口コミになっていくのを見て、「クチコミとなる動画をユーザーさんがつくる仕組みをつくれないか」と考えてつくったのが『filmo(フィルモ)』というプロモーションサービスです。2万人のクリエーターさんをネットワークし、100人いれば100通りの動画ができ、その中でものすごく面白い動画が広く知れわたっていくというサービスです。
それから『シェアモ(ShareMo)』。「無料で何でも貸し借りしましょう」というコンセプトのシェアリングサービスです。家に眠っている物を共有物として開放することで、みんなが使えるようになる。例えば、僕の使っていないキックボードが茨城の学生さんに使われて、そのあと福島の学生さんに使われて、北海道の大学生に使われて——みたいな感じで転々としていくというシェアリングサービスです。
1年に1つずつ、こういう新しいサービスを立ち上げてきましたが、我々は海外を強く意識してきました。最初の『BuyMa』はグローバルなサービスで、2つ目の『プレスブログ』は、ノウハウとブランドと営業ツールと営業支援を韓国の会社に提供して、売れた分だけそこからロイヤリティをいただくというモデルで開始しました。今では韓国のブログプロモーションサービスの中ではナンバーワンの会社になっています。
こういう新しいモデルをつくって世界展開をしていくところが、うちの会社の大きな方向性です。
流通革命
BuyMa(バイマ)成功の舞台裏 インデックス
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第1章 海外を意識したインターネットのサービス展開
2009年02月10日 (火)
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第2章 C to Cでも安心して出品・購入できる決済システム
2009年03月02日 (月)
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第3章 大切なのは、売り買いを通した「コミュニケーションの場」
2009年03月09日 (月)
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第4章 サイトオープン1週間前に、システム会社が「できません」
2009年03月16日 (月)
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第5章 キックオフ後、売れない2カ月間。別サービスの展開で飛躍
2009年03月24日 (火)
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第6章 我々がつくっているのは市場。サイトやサービスではない
2009年04月01日 (水)
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第7章 プロモーション活動とPR活動の具体例
2009年04月17日 (金)
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