記事・レポート
「本気で志を形にしたい人へ」米倉誠一郎×髙島郁夫
日本元気塾 第3期開講プレ対談 第1弾
日本元気塾
更新日 : 2012年02月06日
(月)
第1章 本気で起業したい人、あるいは起業した人に来てほしい
日本元気塾第3期のテーマは「本気」。これまでにも塾生から様々なアクションが生まれていますが、第3期ではより一層アクションを起こすことを重視します。「塾に入れば何か勉強できるかな、という人は要らない」と言う米倉誠一郎塾長と髙島郁夫氏に、第3期への意気込みを語ってもらいました。
講師:米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター教授)
講師:髙島郁夫(株式会社バルス代表取締役社長)
米倉誠一郎: 髙島さんはご自身が完全に本気モードに入っていますよね。香港に居を構え、バルスの株式を非公開化して、さあ次のステージ行くぞという感じですね。
髙島郁夫: 行くべきところが見えたので、あとは遮二無二に行くだけで、まずはシンガポールに進出します。中国はもちろんやっていますが、投資に対するリターンのスピードが少し遅いと感じているので、香港から近いシンガポールを先にやろうと思っています。
米倉誠一郎: オーチャードとかマリーナ・ベイあたりに出店するんですか?
髙島郁夫: シンガポールはほとんど政府が開発主導しているので、ショッピングセンターに出店するんですけど、2カ所同時期に開業します。1つはセントーサ島に渡る手前にある「Vivo City(ヴィヴォ・シティ)」。これは伊東豊雄さんが設計したシンガポール最大のショッピングセンターなんですけど、そこに世界最大のFrancfranc(フランフラン)を出します。それからジュロンという工業地区に新しくできるショッピングセンター「J Cube(ジェイ キューブ)」です。
米倉誠一郎: いいですね。僕は2週間前にシンガポールに行ってきましたが、国を挙げた「世界のハブをとるぞ」という意気込みを感じました。泊まったマリーナ・ベイ・サンズには巨大なカジノ施設があるので、世界中の有名ブランドが観光客をターゲットにした旗艦店を出していました。でも残念なことに、キヤノン、ソニー、パナソニックが入ってなかったんです。そういう意味でも、シンガポールに世界最大のFrancfrancができるのは、僕はうれしい。
髙島郁夫: シンガポールは初年度から黒字目標でやります。でも 7店舗ぐらいで終わりますね。
米倉誠一郎: 初年度から黒字、いいですね。7店舗で十分ですね、国土が狭いから。
髙島郁夫: そうなんです。だから集中してやります。
米倉誠一郎: お話を伺っていると、何か“見えた”感じですね。スポーツもそうですが、「なんで上手くいかないんだろう?」というのがある程度のレベルになると、「ああ、こういうことだったんだ」というのがわかるじゃないですか。それと同じで、海外に出て「見えたな」という感覚はすごく大事だと思います。今の若い人たちも、世界に出たり、どこかで真剣勝負をしたりして“見える自分”というのに出会ってほしいね。
髙島郁夫: そうですね。よく「Think Globally, Act Locally」と言いますが、今はそんな感じです。海外であっても、本当に地道なことをコツコツやっているだけです。
米倉誠一郎: 日本の若い人はThinkもActもLocal=内向きになっていますが、髙島さんが現地で雇っているアジアの人材はどんな感じですか?
髙島郁夫: モチベーションが非常に高いです。例えば上海で採用した新卒の子は「世界中どこでも行くし、必ず幹部になりたい」とみんな言います。そういう人材が、残念ながら日本には少ないですね。
米倉誠一郎: 日本の若い人や「日本元気塾に行ってみようかな」と考えている人に求めたいこと、あるいは「こんなことが大事だよ」と伝えたいことは何ですか?
髙島郁夫: 僕が今回「真剣に起業したいと思っている人、もしくは実際に起業している人を生徒にしたい」と思ったのは、そこなんです。みんなちょっと内向き過ぎ。「世界で負けない、世界で戦う」という気持ちを持った人にもっと出てきてほしいんです。そういう人たちに教えたいし、そういう人を育てたいと思っています。
米倉誠一郎: 大学でも「世界に出るぞ、世界なんて何するものぞ」という感じの学生は本当に少なくなりました。昔は「俺は拓大に入ってブラジルに行くんだ。ブラジルで金持ちになる!」とかいうのがいたんですけど、今は海外で一旗揚げてやろうという若い人は少ないですね。
髙島郁夫: 経営者仲間にはたくさんいますけど、今の若い人たちには、そういう感じはあまりないですね。
髙島郁夫: 行くべきところが見えたので、あとは遮二無二に行くだけで、まずはシンガポールに進出します。中国はもちろんやっていますが、投資に対するリターンのスピードが少し遅いと感じているので、香港から近いシンガポールを先にやろうと思っています。
米倉誠一郎: オーチャードとかマリーナ・ベイあたりに出店するんですか?
髙島郁夫: シンガポールはほとんど政府が開発主導しているので、ショッピングセンターに出店するんですけど、2カ所同時期に開業します。1つはセントーサ島に渡る手前にある「Vivo City(ヴィヴォ・シティ)」。これは伊東豊雄さんが設計したシンガポール最大のショッピングセンターなんですけど、そこに世界最大のFrancfranc(フランフラン)を出します。それからジュロンという工業地区に新しくできるショッピングセンター「J Cube(ジェイ キューブ)」です。
米倉誠一郎: いいですね。僕は2週間前にシンガポールに行ってきましたが、国を挙げた「世界のハブをとるぞ」という意気込みを感じました。泊まったマリーナ・ベイ・サンズには巨大なカジノ施設があるので、世界中の有名ブランドが観光客をターゲットにした旗艦店を出していました。でも残念なことに、キヤノン、ソニー、パナソニックが入ってなかったんです。そういう意味でも、シンガポールに世界最大のFrancfrancができるのは、僕はうれしい。
髙島郁夫: シンガポールは初年度から黒字目標でやります。でも 7店舗ぐらいで終わりますね。
米倉誠一郎: 初年度から黒字、いいですね。7店舗で十分ですね、国土が狭いから。
髙島郁夫: そうなんです。だから集中してやります。
米倉誠一郎: お話を伺っていると、何か“見えた”感じですね。スポーツもそうですが、「なんで上手くいかないんだろう?」というのがある程度のレベルになると、「ああ、こういうことだったんだ」というのがわかるじゃないですか。それと同じで、海外に出て「見えたな」という感覚はすごく大事だと思います。今の若い人たちも、世界に出たり、どこかで真剣勝負をしたりして“見える自分”というのに出会ってほしいね。
髙島郁夫: そうですね。よく「Think Globally, Act Locally」と言いますが、今はそんな感じです。海外であっても、本当に地道なことをコツコツやっているだけです。
米倉誠一郎: 日本の若い人はThinkもActもLocal=内向きになっていますが、髙島さんが現地で雇っているアジアの人材はどんな感じですか?
髙島郁夫: モチベーションが非常に高いです。例えば上海で採用した新卒の子は「世界中どこでも行くし、必ず幹部になりたい」とみんな言います。そういう人材が、残念ながら日本には少ないですね。
米倉誠一郎: 日本の若い人や「日本元気塾に行ってみようかな」と考えている人に求めたいこと、あるいは「こんなことが大事だよ」と伝えたいことは何ですか?
髙島郁夫: 僕が今回「真剣に起業したいと思っている人、もしくは実際に起業している人を生徒にしたい」と思ったのは、そこなんです。みんなちょっと内向き過ぎ。「世界で負けない、世界で戦う」という気持ちを持った人にもっと出てきてほしいんです。そういう人たちに教えたいし、そういう人を育てたいと思っています。
米倉誠一郎: 大学でも「世界に出るぞ、世界なんて何するものぞ」という感じの学生は本当に少なくなりました。昔は「俺は拓大に入ってブラジルに行くんだ。ブラジルで金持ちになる!」とかいうのがいたんですけど、今は海外で一旗揚げてやろうという若い人は少ないですね。
髙島郁夫: 経営者仲間にはたくさんいますけど、今の若い人たちには、そういう感じはあまりないですね。
関連書籍
『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』(ミシマ社、米倉誠一郎著)
米倉誠一郎ミシマ社
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