セミナー・イベント

民主主義は日本を救えるか

一般ライブラリーメンバー


日時

2021年07月05日 (月)  19:00~21:00
終了しています

内容


世界中で見られる「ポピュリスト」の跋扈、ビックデータで市民を管理する「権威主義国家」の台頭など、近年の世界政治は民主主義という制度の根幹を揺るがすかのような観を呈しています。そのような世の中で、私たちの「民主主義」も大きく揺らいでいます。果たして民主主義とは、何なのでしょうか?

「民衆主義は多数決の原理だが、少数者を保護することでもある」
「民主主義とは選挙のことだが、選挙だけではない」
「民主主義は具体的な制度だが、終ることのない理念でもある」

民主主義を語るとき、どうしてもこの二律背反がつきまといます。

今回のセミナーではベストセラー「民主主義とは何か」の著者であり東京大学 社会科学研究所教授の宇野重規さんをお迎えし、変化し相互に矛盾する民主主義について議論を深めます。

パネリストには、

5月26日に最新長篇『本心』を刊行したばかりの小説家・平野啓一郎さん
韓国・延世大学 文化人類学科 教授 金杭さん
高崎経済大学 経済学部国際経済学科 准教授 三牧聖子さん

という国際的感性を兼ね備えた知性を迎え、
「参加と責任のシステム」である民主主義の本質から、現代の倦怠と懐疑を検証し、さらにはその可能性について、様々な角度から議論を展開いたします。

人々が自分たちの社会の問題解決に参加し、民主主義を選び直すために、民主主義が危機を迎える今こそ厳しく問い直し考え直す、そのための120分の大討論会です。

参考図書

民主主義とは何か

宇野重規
講談社

本心

平野啓一郎
文藝春秋


講師紹介

スピーカー
宇野重規 (うの・しげき)
東京大学社会科学研究所教授

東京大学卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。
博士(法学)。千葉大学法経学部助教授、東京大学社会科学研究所助教授、同准教授を経て2011年4月より現職。その間に、フランス社会科学高等研究院、コーネル大学ロースクールで客員研究員を務める。

19世紀フランスの政治思想家トクヴィルを出発点に、フランスとアメリカの現代政治哲学を研究し、民主主義、自由と平等、社会的紐帯、宗教などの問題を考えてきた。近年は所属の社会科学研究所の全所的共同研究プロジェクトの希望学に参加したことをきっかけに、日本各地で地域調査を行う。また、現代日本政治に関する解説・評論記事も多数執筆している。

主な著作に『政治哲学へ 現代フランスとの対話』(渋沢・クローデル賞LV特別賞、東京大学出版会)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(サントリー学芸賞、講談社学術文庫)、『<私>時代のデモクラシー』(岩波新書)、『民主主義のつくり方』(筑摩選書)、『西洋政治思想史』(有斐閣アルマ)、『保守主義とは何か』(中公新書)、『未来をはじめる「一緒にいること」の政治学』(東京大学出版会)、『民主主義とは何か』(講談社現代新書、近刊)などがある。

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スピーカー
平野啓一郎 (ひらの・けいいちろう)
小説家

1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。
1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。
以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。
美術、音楽にも造詣が深く、日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当(2009年~2016年)するなど、幅広いジャンルで批評を執筆。2014年には、国立西洋美術館のゲスト・キュレーターとして「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品」展を開催した。同年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
また、各ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。
著書に、小説『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』、『ドーン』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』、『ある男』等、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』等がある。
2019年に映画化された『マチネの終わりに』は、現在、累計58万部超のロングセラーとなっている。
2021年5月26日、最新長篇『本心』(文藝春秋社)単行本刊行。

[受賞歴]
『日蝕』(1999年 芥川龍之介賞)
『決壊』(2009年 芸術選奨文部大臣新人賞受賞)
『ドーン』(2009年 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)
『マチネの終わりに』(2017年 渡辺淳一文学賞)

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スピーカー
金杭 (キム・ ハン)
延世大学文化人類学科教授

1973年生まれ、韓国ソウル所在の延世大学文化人類学科教授。専門は植民地主義・政治思想・東アジア近現代知性史。
延世大学卒業後、1998年、ソウル大学大学院修士課程修了。2002年に渡日、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)研究員、2008年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
日本語の著書に『帝国日本の閾』(岩波書店、2010)のほか複数の論考があり、韓国語でアガンベンやシュミットの翻訳など多数の著書・訳書や論文がある。
韓国語・日本語バイリンガル。

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スピーカー
三牧聖子 (みまき・せいこ)
高崎経済大学経済学部国際学科准教授

高崎経済大学経済学部国際学科准教授。国際関係論、外交史、アメリカ研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教等を経て2017年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年、アメリカ学会清水博賞)、共訳・解説『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社、2020年)など。

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募集要項

日時 2021年07月05日 (月)  19:00~21:00
受講料 一般:2,200円、学生:550円、ライブラリーメンバー:無料

※ライブラリーメンバーは、「マイページ」または「ヒルズアプリ」にて「プロモーションコード」をご確認いただき、お申込画面で該当コードをご入力ください。セミナー開催時にライブラリーメンバーの方が対象です。

*学生の方にも視聴いただきたいという登壇者の皆様からの希望をうけ、学割を設けております。


受講対象者 一般、学生、ライブラリーメンバー

注意事項

本イベントは、ZOOMウェビナーによるオンラインセミナーです。
視聴URLは当日の午前中にご案内いたします。
視聴URLが届かない場合は事務局までお問合せ願います。

・ご視聴時、他の参加者から顔と名前は見えません。
・PCやタブレットなどの端末と、インターネット環境が必要です。
・下記に接続し、事前に視聴環境の確認をお勧めしております。

これまでZoomにアクセスしたことのない方は、事前に以下Zoomの接続サイトをご活用ください。
zoom.us/test

※お申込期日:7月4日(日)21:00まで

お支払い方法

お申込・お支払い方法
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