セミナー・イベント

ペットと暮らす

~ヒト社会で生きる最愛のパートナーのために、私たちが備えるべきこと

一般ライブラリーメンバー

日時

2021年04月24日 (土)  14:00-16:00
終了しています

内容

世界的パンデミックは、私たちの生活に新しい習慣を多数もたらしました。そして、その一つがペットとの同居です。外出が禁止され、人との接触が避けられる中で、肉体的・精神的困難を乗り越えるために、多くの人がペットを心の拠り所としました。コロナ禍で顕著となった世界的ペット需要の高まり。しかし、その現象はより注意深く見ていく必要があります。

ペットはメンタルヘルスの悪化や募る孤独感から私たちを守ってくれると広く信じられています。しかし、海外の最近の研究結果によると、ペットと暮らすことで、ペットにまつわる心配事や不安をいくつも抱えてしまうという事実も発表されています。迎え入れた大切なパートナーと、より豊かで楽しい生活を送るためにどうしたらいいのでしょうか?どんな知識、心構え、思考を私たちは備えれば良いでしょうか?

今回のセミナーではペットと私たちの生活に関連する4つのテーマをご紹介しながら、ペットと共生する社会の在り方を考察します。

【テーマ:連携する最新医療】
ヒトとペット。それぞれの医療の垣根を超え、生命科学の発展を考える。

【テーマ2:テクノロジーを活用する】
技術で言葉の壁を越え、ペットの「苦しみのサイン」をアプリで汲み取る。

【テーマ3:豊かな生活を手に入れる】
1人で悩まない。プロの指導を取り入れた、ペットとの幸せな生活を考える。

【テーマ4:企業による取り組み】
電気自動車(EV)の普及を通じ、災害時にも動物の生命と安全を守れる社会に。


講師紹介

スピーカー
伊藤 博 (いとう・ひろし)
獣医学博士/東京農工大学名誉教授

■専門:獣医腫瘍外科、比較腫瘍学、がん免疫療法、再生医療
■学歴:1975年:北里大学獣医学部獣医学科卒業、1997年より同大学外科准教授
2005年:東京農工大学 動物医療センター 専任教授    
2017年 :東京農工大学名誉教授
■職歴:
2000年:USAのPurdue UniversityでDr. Watersから腫瘍比較医学を学び、国内で初めて東京慈恵会医科大学と共同でがんに対するイヌのDCワクチンおよびLAK療法の免疫療法を確立。
2005年:東京農工大学の動物医療センターの専任教授として着任し、センタ—長として臨床改革を実施。また、ニューヨークのSmall Animal Medical Centerと肩を並べる日本動物高度医療センター(JARMeC) を設立。
2011年:元国立がんセンター分野長の落谷先生(現東京医科大学教授)と共同研究でイヌとネコの脂肪幹細胞を樹立し、イヌの脊椎損傷および重度肝障害に対する国内発の再生医療における治験を実施。
2015年:NEDOから「再生医療ロボット化事業」が採択されアニマル・ステムセル社およびデンソーウェーブ社と共同で 全自動の細胞培養ロボットを完成させた。
2015年:落谷教授らが開発したヒトの核酸医薬である乳癌の治験にイヌ乳癌のデーターが貢献した。次いでNEDOの支援による骨軟部肉腫の核酸医薬の臨床試験に最もヒトに類似しているイヌの自然発症である骨軟部肉腫の臨床試験が開始された。
2017年:大学退官後に高度医療を継続するため先端医療機器を備えた「動物先端医療センター・AdAM」を設立。また、ヒトと動物の垣根を取り払い、生命科学の発展に寄与するため「ヒトと伴侶動物の比較医学研究会」を設立。
2018年:伴侶動物とヒトの難治性疾患の懸け橋となるための社団法人「ヒトと動物の臨床研究情報センター」を設立して初代代表理事に就任。
2021年:僅か1滴の血液でイヌのがん種が診断できるリキッドバイオプシーを東京医科大学の落谷教授の協力を得て確立、検査体制を確立すべく株式会社メディカル・アークを立ち上げ代表取締役として現在に至る。

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スピーカー
吉本翔 (よしもと・しょう)
獣医師・獣医学博士

【略歴】
 神奈川県の田舎に生まれ、たくさんの動物(犬、猫、うさぎ、烏骨鶏など)に囲まれて育つ。幼少期より理系科目が大好きで東京工業大学附属科学技術高等学校に入学するものの、機械やITを仕事にしたいと思えず獣医師になることを志す。
 北海道大学にて学生生活を送り、2017年3月に獣医師免許取得。4~6年次の北大附属動物医療センターの臨床実習にて、命を落としていくがん患者と向き合うにつれ、現行のがん治療の限界を打破したいと考え、基礎研究と臨床研究を繋ぐ橋渡し研究者として生きることを志す。
 2017年4月より東京大学農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程に入学。がん免疫療法の一つであるキメラ抗原受容体発現T細胞療法を博士研究のテーマとし、2018年8月より米国ペンシルバニア大学に研究留学。2020年3月にCOVID-19の影響で帰国。2021年3月に博士号取得。

【職歴】
2017年3月  北海道大学獣医学部獣医学科 卒
2017年4月~ 2021年3月 東京大学農学生命科学研究科 獣医学専攻 獣医外科研究室 博士課程
2017年8月~ 2018年8月 夜間救急動物病院 非常勤獣医師
2018年8月~ 2019年3月 米国ペンシルバニア大学 客員研究員
2019年4月~ 2021年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)
その他、ペットメディア「わんちゃんホンポ」、「ねこちゃんホンポ」、「わんにゃ365」でペットに関する記事の監修や執筆。

【これまで活動内容 】
✓研究
様々な細胞が登場し複雑なシステムであるがん免疫学に興味をもつ。現在は、遺伝子改変技術を用いて免疫細胞を改造し、がんを治す治療法の研究開発に携わる。
※研究業績は、第一著者として国際学術誌に5報の論文発表、4回の国際学会発表など。

✓ANICLEの立ち上げ
博士課程に進学後、「現行の獣医療で救えないペットを研究により救う」だけでなく、「標準治療でも救えるはずなのに、救えていないペットも救いたい」と考えるようになる。2017年6月より博士研究の傍ら、飼い主向けにエビデンスに基づいた情報を発信するためのペットメディア「ANICLE」を運営スタート。TwitterやLINE相談をを通して、獣医業界に存在する課題に気づく。2020年4月より獣医師やエンジニアとチームを結成し、獣医療向けアプリ・獣医療向けSaaSの開発をスタート。2021年4月より大学所属の研究者の立場から、診断アルゴリズム開発に参画。

【自分の興味関心や自分を表すキーワード】
ペット
獣医
がん
がん免疫療法(CAR-T細胞療法)
診断推論
AI

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スピーカー
山口照代 (やまぐち・てるよ)
有限会社 留守番わんにゃん 代表取締役

大学卒業後、塾講師、つくば科学技術博覧会の本部儀典室での海外VIP接遇、翻訳会社での自動翻訳機開発を経て、1993年4月2日に日本で初めてのペットシッターを開業。
きっかけはつくば科学技術博覧会で保護した猫。とても人懐こいのに、ペットホテルや動物病院に預けられるのが嫌いで、預ける度に何も食べず鳴き続けて弱ってゆく状況を見て、同じような動物はたくさんいるのではないかと思い開業。

初めはチラシを配ったり、駅やスーパーにポスターを貼らせてもらったり苦戦するも、その後テレビや新聞雑誌にも取り上げらる程に。法人化の際には、「手広くするつもりは無い」とし、有限会社を選択。

お世話したペットは約3400匹(猫 約2500匹、犬 約900匹)。今は望みだったペットシッターも増え、ペットに恩返しできるまた違う道を模索中。

資格は愛玩動物飼養管理士1級
東京都動物取扱主任

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スピーカー
高橋雄一郎 (たかはし・ゆういちろう)
日産自動車株式会社 日本事業広報渉外部 主管

1999年日産自動車(株)入社。商品企画、マーケティング等を担当した後、2019年より日本事業広報渉外部にて、電気自動車を活用した課題解決活動「ブルー・スイッチ」を担当。



  ■電気自動車を活用した地域課題解決「ブルー・スイッチ」

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募集要項

日時 2021年04月24日 (土)  14:00-16:00
受講料 無料
受講対象者 ライブラリーメンバー、一般

注意事項

本イベントは、ZOOMウェビナーによるオンラインセミナーです。
視聴用URLは前日にご案内いたします。

・ご視聴時、他の参加者から顔と名前は見えません。
・PCやタブレットなどの端末と、インターネット環境が必要です。
・下記に接続し、事前に視聴環境の確認をお勧めしております。

これまでZoomにアクセスしたことのない方は、事前に以下Zoomの接続サイトをご活用ください。
zoom.us/test

【その他】
・円滑な進行のためにいただいた情報を講師の方々に提供させていただきます。

※お申込期日:4月23日(金)12:00まで