伊藤 博(いとう・ひろし)
獣医学博士/東京農工大学名誉教授
プロフィール
■専門:獣医腫瘍外科、比較腫瘍学、がん免疫療法、再生医療
■学歴:1975年:北里大学獣医学部獣医学科卒業、1997年より同大学外科准教授
2005年:東京農工大学 動物医療センター 専任教授
2017年 :東京農工大学名誉教授
■職歴:
2000年:USAのPurdue UniversityでDr. Watersから腫瘍比較医学を学び、国内で初めて東京慈恵会医科大学と共同でがんに対するイヌのDCワクチンおよびLAK療法の免疫療法を確立。
2005年:東京農工大学の動物医療センターの専任教授として着任し、センタ—長として臨床改革を実施。また、ニューヨークのSmall Animal Medical Centerと肩を並べる日本動物高度医療センター(JARMeC) を設立。
2011年:元国立がんセンター分野長の落谷先生(現東京医科大学教授)と共同研究でイヌとネコの脂肪幹細胞を樹立し、イヌの脊椎損傷および重度肝障害に対する国内発の再生医療における治験を実施。
2015年:NEDOから「再生医療ロボット化事業」が採択されアニマル・ステムセル社およびデンソーウェーブ社と共同で 全自動の細胞培養ロボットを完成させた。
2015年:落谷教授らが開発したヒトの核酸医薬である乳癌の治験にイヌ乳癌のデーターが貢献した。次いでNEDOの支援による骨軟部肉腫の核酸医薬の臨床試験に最もヒトに類似しているイヌの自然発症である骨軟部肉腫の臨床試験が開始された。
2017年:大学退官後に高度医療を継続するため先端医療機器を備えた「動物先端医療センター・AdAM」を設立。また、ヒトと動物の垣根を取り払い、生命科学の発展に寄与するため「ヒトと伴侶動物の比較医学研究会」を設立。
2018年:伴侶動物とヒトの難治性疾患の懸け橋となるための社団法人「ヒトと動物の臨床研究情報センター」を設立して初代代表理事に就任。
2021年:僅か1滴の血液でイヌのがん種が診断できるリキッドバイオプシーを東京医科大学の落谷教授の協力を得て確立、検査体制を確立すべく株式会社メディカル・アークを立ち上げ代表取締役として現在に至る。
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