今田素子：　『ギズモード・ジャパン』と『ライフハッカー[日本版]』という2つのブログ・メディアを、メディアジーンで運営しております。

『ギズモード・ジャパン』は、ガジェット情報を面白おかしく伝えるブログ・メディアです。2006年7月に開始しました。いま、テクノラティの国内リンク数で第2位、世界9カ国で展開されています。『ライフハッカー』は2カ月前、（2008年）7月14日に立ち上げまして、1カ月で130万PVを獲得するというロケットスタートを切りました。

月間PVは、先月（2008年8月）940万PVを達成しました。その前月は840万PVでしたので、結構伸びがいいというか。ときどき止まるのですが、またパッと伸びるという右肩上がりの状況です。

どういった方に読まれているかというと、都市に暮らす20代～30代の独身男性が一番多いのです。この層はガジェット好きという面もあるのですが、家電メーカーの社員の方々に多く読まれていることが分かり、これは非常に特徴的なのかなと思っています。

ちなみに本国アメリカの『Gizmodo』は去年、世界のベスト1ブログにアメリカで選ばれました（編注：「2007WEBLOG OF THE YEAR」のベストデザイン賞とコンピュータ・技術系ウェブログ賞を受賞）。2008年1月には月間8,200万PVを達成して、1年半で約5倍に急成長しました。うちの会社が版権の交渉に行ったころは1,200万PVだったので、すごい伸びだと思っています。

『ギズモード・ジャパン』が、なぜここまでPVを伸ばしてこられたのか？　ライブドアさん、MSNさん、ミクシィさんに記事を配信させていただき、アクセスを稼いだ部分もあるのですが、新しい現象としては、ブロガー・ネットワークの真っ只中にいるのを実感したということ。

アルファブロガーの方に、ゲストライターとして多数参加していただいて、たくさんの一般ブログから、すごい数の被リンクをいただいています。12社のソーシャルブックマークボタンを記事ごとにつけていまして、気にいったらブックマークしていただけるようにしています。

こういったことが組み合わさって、ブロガーの中でドンドン記事が読まれる、リンクされる、話し合われる、というスパイラルが起きていると考えております。