六本木ヒルズライブラリー

生成AIを知る9冊

更新日 : 2024年02月27日 (火)





2023年を「生成AI元年」と呼ぶ声もあり、その存在はこの1年でぐっと身近なものになりました。今回ご紹介するのは、技術的な入門書をはじめ、ビジネス面での付き合い方、そして社会や私たちの生活にどのような影響をもたらすのかなど、それぞれ異なる観点から生成AIを学び、活用する一助となる本たちです。
有用性や問題点について日ごとに新たな議論が起こる今、生成AIと共存する未来を改めて考えてみませんか?


『AIが「答えの出ない問題」に答えてみた。』
Catchy /クロスメディア・パブリッシング
「もし、現代の内閣総理大臣が聖徳太子だったら?」そんな問いに、より近い正解を導き出すのが国内最大級のAIライティングツール“Catchy”です。本書では、歴史を紡いできた偉人たちの知恵と最先端のAI技術を融合させたCatchyがそれぞれの偉人の性格やクセ、意思決定における考え方など様々な行動パターンを分析し、実際にその人物になりきってインタビューに答えてくれます。

人類がいくら頭を悩ませても答えの出ない究極の難問をAIに尋ねる。この試みが今後どのように活用されていくのでしょうか。人生の岐路も日常の小さな悩みも、偉人AIがすべて解決してくれる日も近いのかもしれません。
 

『マイクロソフトCopilotの衝撃 
   生成AI時代のマーケティング』
 赤井誠/日経BP
 顧客の信頼を勝ち得た企業が、AIを使ったマーケティングを制す。
マーケティングに生成AIを活用して、パーソナライズされたコミュニケーションを実現する。そんなこともいよいよ現実味を帯びてきました。しかしそれは、AIが顧客ひとりひとりにパーソナライズできる=個体識別できる顧客情報を顧客に提供してもらっている、ということです。

AIを使う前のハードルとして信頼に足る企業として顧客に選ばれなければいけない。AIを利用するマーケティングの土俵にあがるヒントを、本書が教えてくれると思います。
 

『生成AI時代の「超」仕事術大全』
保科学世×アクセンチュアAIセンター/東洋経済新報社
無から有を生み出すことに成功し、今なお学び創造しつづける生成AI。日本においても黎明期を迎えている現在、なぜ・どのように生成AIが仕事や暮らし、人生をより豊かなものにするのか、そもそも生成AIとは何なのかといった疑問を持つかたは、きっと少なくないでしょう。

その問いに応じるべく、具体的な活用方法やスキル、そしてリスクについて、また未来に起こりうる影響の功罪をパートごとに分かりやすく簡潔な文で紹介した本書。この「知恵の実」にすでに親しんでいる方にも、初めてあたる方にも、味方になることうけあいな一冊です。
 

『BRAIN WORKOUT 
   人工知能(AI)と共存するための人間知性(HI)の鍛え方』
安川新一郎/KADOKAWA
たゆまなく学び、深化してゆく生成AI。そのそばで人間は何ができるのでしょうか? ただ指をくわえてAIの仕事ぶりを眺めているのか。いや、私たちにありAIにないもの──人間知性(HI)を鍛錬して、共存し新たな創造をすることこそがこれからの務めと言えましょう。
時代ごとにアップデートしてきた「脳」を主に6つのモードで分け、体系的に鍛えること──「ブレイン・ワークアウト」を実践することで、混迷を極めた時代を超克しようと挑む本書。

学際を横断しながらどのように「脳という武器」を研磨し、生成AIと時代を築いてゆくのか。読後には、希望すら感じることでしょう。
 

『ディープフェイクの衝撃』
笹原和俊/PHP新書
「ディープフェイクは使い方しだいで、現実を破壊する剣にも、現実を創造するペンにもなる。」
著名人の音声や画像をAIに学習させたフェイク動画がSNS上で拡散されたという話題は、記憶に新しいと思います。
ますます精巧になり本物と偽物の見分けがつかなくなる。嘘を嘘だと見抜くことが容易ではなくなったこの時代において私たちができることは、その技術を「知る」ことです。

ディープフェイク技術について、社会にどんな影響を及ぼすか、などを解説する本書は、その一助となると思います。
 

『AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件』
阿部由延@sald.ra/日経BP
生成AIを使ってAITuber作ってみませんか?
時代を映す鏡でもあるYouTube、昨今では様々なアバターの姿で中の人がリスナーとコミュニケーションをとるVTuberも大きな市場になっています。VTuberの大きな特徴がリスナーとのコミュニケーションです。ライブ配信などでリアルタイムに配信主とコミュニケーションが取れるという事が多くの人々を魅了しています。

では来たコメントに生成AIが自分で考え自分なりの答えを返すAITuberを作ってみようというのが本書の目的。プログラミング、準備、設定などAITuber作成に必要な事を順を追って説明。本書を読めばあなたの作ったAITuberが活躍する日が来るかもしれません。
 
 

『生成AI革命 : 社会は根底から変わる』
野口悠紀雄/日本経済新聞出版
ChatGPTが一般的に知られるようになり数年で爆発的に社会の中で広がりをみせている昨今、この先遠くない未来は生成AIのある生活が普通になって行くと言われています。

社会、教育、医療様々な分野の中にものすごいスピードで入り込んで行く生成AIの技術「この技術を過小評価し目を背けることが危険である」と語る著者。変化を恐れず生成AIと共に未来を歩むためは、まず正しく理解することが必要不可欠です。
生成AIの発達によって失われるといわれている数々の職業、そんな生成AIがもたらす未来は果たして人類にとってユートピアとなるのでしょうか?
 
 

『はじめてでも迷わないMidjourneyのきほん』
mikimiki web school ,福岡真之介/インプレス
「プロンプト」と呼ばれる指示文に従って、ハイクオリティな画像を一瞬で生成することができる”Midjourney”。みなさんはご存知でしょうか。今後Webサイトやビジネス資料などはもちろん、アートや教育といったあらゆる場面で活躍が期待されている画像生成AIです。

本書ではその導入から基本的な操作方法、さらには生成した画像の加工処理まで徹底的に解説しています。人物も風景も背景素材も、適切なプロンプトのコツさえ掴んでしまえば誰でも欲しい画像を手に入れることができます。絵を描くのはが苦手、デザインが苦手という方にも活用しやすいMidjourneyの入門書です。
 
 

『ジェネレーティブAIの衝撃』
馬渕邦美/日経BP
ChatGPTをはじめ大きなインパクトをもって急速に認知度を上げているジェネレーティブAIですが、発展のスピードが目覚ましく動向を追いかけるのも一苦労ですよね。そんなときこそぜひ本書を!

ジェネレーティブAIを扱う新たなビジネスチャンスや従来の業務に取り入れて生産性をあげる方法、そして時代の波に乗り遅れずに先手を打つにはどうしたらいいのか、さらには倫理的・法律的な課題にどう向き合うかを実例や有識者のインタビューを交えて解説しています。
 

AIが「答えの出ない問題」に答えてみた。

Catchy
クロスメディア・パブリッシング

マイクロソフトCopilotの衝撃 生成AI時代のマーケティング

赤井誠
日経BP

生成AI時代の「超」仕事術大全

保科学世
東洋経済新報社

はじめてでも迷わないMidjourneyのきほん デザインに差がつく画像生成AI活用術

mikimiki web school,福岡 真之介
インプレス

ディープフェイクの衝撃 : AI技術がもたらす破壊と創造

笹原和俊
PHP研究所

AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件

阿部 由延 @sald_ra
日経BP

生成AI革命 : 社会は根底から変わる

野口悠紀雄
日経BP

BRAIN WORKOUT

安川新一郎
KADOKAWA

ジェネレーティブAIの衝撃

馬渕邦美
日経BP