六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2023年3月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

東大よりも世界に近い学校マイノリティ・マーケティング』など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。 




「学校はオワコンだ」という章を開けば、「中世から変わらない学校」、「忠犬ハチ公を生産する学校」と、確かにそうだと、頷きたくなる項目が続きます。
 ーハチ公は可愛いですが。。

世界は、この30年で新しい時代に変わりました。
今の世の中では、前例にない新しいアイデアをどんどん実行に移し、取捨選択していくトライ&エラーが必須です。

それなのに、私たち自身が子どもだった頃と、今でも何ひとつ変わらない日本の学校システム。
空気を読んでみんなと同じにすることが、相変わらず求められているようです。

学校では個性を押し殺すことばかりを学ぶのに、就活になると自分らしさを表現するように言われても困りますよね。

そのような中で、"塾なし、海外経験なし、経済力なし" の子どもたちを海外の有力大学へ多数送り出せる学校があります。そこでやっていることは何 ?

「校則を変えたかったら企画書を持ってきなさい」等、ある意味、あたり前の「教育」です。そしてそれを可能にするのはポジティブな一校長のエネルギー。

どうして、このように「モノを考えさせる」教育が日本になくなってしまったのでしょうか ?
日本社会の弱点が、教育の劣化に大きく示されている気がします。
 
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



東大よりも世界に近い学校

日野田直彦
TAC出版

マイノリティ・マーケティング

伊藤芳浩
筑摩書房

マザーツリー

スザンヌ・シマード
ダイヤモンド社

「能力」の生きづらさをほぐす

勅使川原真衣
どく社

“パーソナルタッチ”のビジネス英文メール

柴田真一
NHK出版

脱「中国依存」は可能か

三浦有史
中央公論新社

スマック シリアからのレシピと物語

アナス・アタッシ
中央公論新社

逃亡の書

前川仁之
小学館

2040年の日本

野口悠紀雄
幻冬舎

パワハラ上司を科学する

津野香奈美
筑摩書房

塩とコインと元カノと

ヒロミ・ゴトー , アン・ズー
生活書院

人類学者K : ロスト・イン・ザ・フォレスト

奥野克巳
亜紀書房