六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2023年4月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

ゴリラ裁判の日』、国費解剖など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。 




人間の言葉を理解し、手話を使って人と会話
できるゴリラのローズ。
ゴリラであることに誇りと自信を持ち、
夫のゴリラを射殺した動物園を訴えるーー。

と聞くと、のどかな夢物語と思われるかもしれません。
が、これは、緻密な法廷小説であり、
人間の存在を問うユニークなフィクション。

人と同じ知性を持ちながら、人ではない相手とどう向き合うのか?
日常生活を離れて、新しい視点で本質を
つかもうとするビジネスパーソンに、
何かを強力に訴えてくる気がします。
国の補正予算とは、想定外の事態などに対応するために、
当初の予算をあくまで"補正" するもの。
それなのに、国民の目が届きにくいことを逆手に取って、
どこまでも巨大化していき、限度がないのが実態。

予備費、基金、特別会計、委託事業と、
誰にもその意義を
チェックされない政府のお金の使い方が、
本書の調査によって明らかにされます。

効果がないのにお金を使っていけば、
企業ならば民事再生や破産
ということになりますが、国債によって先送りしている
国には、責任を取る人も誰もいません。

このサイクルを止めるものは、天変地異か、増税か。はたまた金利引き上げか?
 
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



ゴリラ裁判の日

須藤古都離
講談社

国費解剖

日本経済新聞社
日経BP 日本経済新聞出版

仕事に役立つ数学 : AI時代に差がつく

鈴木伸介
小学館

宇宙ベンチャーの時代

小松伸多佳、後藤大亮
光文社

フィナンシャル・タイムズ式 図解の技術

アラン・スミス
ダイヤモンド社

核兵器入門

多田将
星海社

“歪んだ法”に壊される日本

郷原信郎
KADOKAWA

ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと

伊藤雄馬
集英社インターナショナル

シン・中国人

斎藤淳子
筑摩書房

ビジネスと空想

田丸雅智
クロスメディア・パブリッシング

ラザルス : 世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ

ジェフ・ホワイト
草思社

イスラエル 人類史上最もやっかいな問題

ダニエル・ソカッチ
NHK出版