六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2023年7月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

CFO思考』、ナマケモノは、なぜ怠けるのか? など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。 




巷で言われる「失われた30年」で済むどころか、このまま永遠に、
昭和的ゾンビ企業がゆっくりと沈んでいきそうな、日本経済。


こうなったのは、日本的企業においてCFOが機能していないことも
確かに一因かと、素直に思える説得力のある一冊が『CFO思考』。


財務担当役員を、 "金庫番"、"経理のオジサンが年功序列でなる役職" と
捉えているようでは、"金融ビッグバン" が取り沙汰された数十年前と、
何も変わっていないですよね。
 
雇用を維持することが重要だとしても、
日本社会は、"会社を潰さないこと" を目的とし過ぎてきたようです。


「数値をベースにした冷静な判断力とアニマル・スピリッツ」を
CFOとして実践してきた著者。
知識・経験に基づいた熱い思いが、取締役会がリスクテイクする
ための具体的な方策の提言等に溢れています。



多様性は大切。他人と違っていることで、かえって集団全体としても
強さが生まれる・・。
そんなことはわかっていても、やはり、「他の人と違う」、
「大多数の人ができることが、私はできない」等ということに、
居心地の悪さを覚えてしまうことは、時にはあるのではないでしょうか。


「生物は生き残るために、"他とは違う"という戦略を使っている」と
解説する本書。


さすが、" 国立・私立 中学入試[国語]3年連続最頻出著者 " が中高生向けに
執筆しただけあり、とてもやさしく、わかりやすく語りかけてきます。


なんだか少し人間関係に疲れてしまう、という大人にも、
手に取って頂きたい本です。
 
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



CFO思考 : 日本企業最大の「欠落」とその処方箋

徳成旨亮
ダイヤモンド社

ナマケモノは、なぜ怠けるのか?

稲垣栄洋
筑摩書房

わたしは、不法移民

カーラ・コルネホ・ヴィラヴィセンシオ
慶應義塾大学出版会

瞬考

山川隆義
かんき出版

モデルナ

ピーター・ロフタス 
草思社
コウモリはウイルスを抱いて空を翔ぶ

コウモリはウイルスを抱いて空を翔ぶ

新田剛
ブックマン社

日本人が知らない戦争の話

山下清海
筑摩書房

自分を解き放つセルフ・コンパッション

クリスティン・ネフ 
英治出版

BRAIN WORKOUT

安川新一郎
KADOKAWA

なぜヒトだけが老いるのか

小林武彦
講談社

グッド・ライフ

ロバート・ウォールディンガー:マーク・シュルツ
辰巳出版

路線価図でまち歩き

中川寛子
学芸出版社