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『ケロッグ大学大学院 モーニング・セッション「異能の時代~ダイバーシティを活かした価値創造のマネジメント」』

BIZセミナーマーケティング・PR
更新日 : 2008年10月17日 (金)

第14章 ウィメンズフォーラムからの4つのメッセージ

星野朝子さん

モデレーター: これから活躍しようという若い女性に、「こういうことを考えていくといいよ」というアドバイスがありますか。

星野朝子: 2007年10月に女性版ダボス会議といわれている"ウィメンズフォーラム"というのがフランスであって、招待されて行ってきました。世界中の経済・政治の女性リーダーが集まる会議でして、そのセッションで言われていたのを総括すると、こういうことかなと思っている4点があります。

まず、「Do Your Job」。あなたが一番だというフィールドをまずつくれ、というのが、強いメッセージですね。

二番目は「Promote Yourself」。特に女性はしない人が多いですが、自分はこれをやった、自分にはこれができる、そういうことで自分自身をプロモートしろと。

それから、三番目が「Prioritize」ですね。上から見ていて、仕事をプライオリティ・ナンバーワンにおいていない人は魅力がないですよ。ほとんどの男性は仕事ナンバーワンで、少なくとも仕事をしているときはナンバーワンにおいています。でも、迷っている女性はいる。「私は子どもも大切、夫も大切、家庭も大切。でも仕事もやりたい」みたいに。それもいいけれど、プライオリティはつけなさいと。少なくとも本当にキャリアをもつ人生を送りたいなら、仕事をしているときは仕事をプライオリティの一番だと思え。かつ、そういうふうにアクト(行動)しろと言っていますね。

これと子どもが可愛い・可愛くないとは話が違いますよ。男性だって子どもが可愛いに決まっているので。「一番大切なものは何ですか?」といったら、子どもだったり、ファミリーだったりするわけです。ゴーン氏も明確に、「私は日産よりもファミリーの方が大切です。だけれどプライオリティは会社が高いですよ」と言っています。

モデレーター:星野さんは役員でありながら、子どもを産んで育てたという、なかなか珍しい経験をされているのですが、そのとき自分のプライオリティは、どういうふうにセットされたのですか。

星野朝子:仕事のプライオリティが高いですよ。子どものプライオリティを一番だといったら仕事できないですよ、可愛過ぎて。子どもはいつでも「ママ、ママ」。ママに会いたいんです。会いたくてしょうがない。子どもをプライオリティ一番にするんだったら、私は仕事を辞めてます。子どもが望むのはそばにいてほしいことですが、それはできないですから。それと可愛くないというのは全然別です。私は今よほど緊急事態でもない限り、仕事、子ども、夫、自分です。

四番目は「International Assignment」。機会があれば確実にやれ、というのがメッセージです。これから企業もどんどんグローバルになっていくわけで、インターナショナル・アサインメントの経験のある人とない人とでは全然魅力が違いますよ、と言っています。アカデミックな経験でもいい。違う国、違うカルチャーの中に住んで生活したことのある人と一つの国でしか生活したことのない人では、企業家から政治的なリーダーから見ても、魅力が全く違うというわけです。

特に女性の場合は、それを早いうちにやることが重要です。なぜなら歳をとってくると、やれ子どもができた、子どもが手を離れたら、今度は親の何とかとか、いろいろなシガラミが出てくるので。女性はなるべく早いうちに経験を積んでおけということです。

モデレーター:興味深いお話をどうもありがとうございました。

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