セミナー・イベント

グローバル・アジェンダ・シリーズ
東日本大震災・海外報道の舞台裏

~外国メディアは日本をどのように報道したのか~

アカデミーヒルズセミナー 政治・経済・国際

日時

2011年06月03日 (金)  19:00~21:00
終了しています

内容

3月11日に発生した東日本大震災がもたらした未曾有の被害と原発事故は世界中の注目を集めました。

特に福島における原発事故の問題を海外メディアは大きく取り上げましたが、外国人からも不正確でセンセーショナルすぎると指摘されるほどの過剰な報道がされました。

「いますぐに東京を脱出せよ!」などの危険を煽る見出しや、誤った情報や非論理的な見方に基づいた報道が海外に発信され、日本に滞在していた外国人が出国するために成田空港に殺到する事態となりました。

今回の海外メディアによる震災報道を巡り、日本人ジャーナリストと日本に駐在する外国人ジャーナリストの間でなぜこのような過剰報道が起きたのかについて、論争が繰り広げられてきました。

日本語を理解しない外国人が取材するから?日本が英語で情報をうまく発信できないから?
原発に関することが専門家にしか理解できない難しい問題だから?

今回のセミナーにお越しいただく、英字新聞ジャパンタイムズのエリック・ジョンストン記者は、外国メディアによる震災報道の背景には語学の問題や原発問題の専門性では片付けられない複雑な事情があると指摘します。

近年、海外メディアは日本の拠点を閉鎖して特派員を日本から中国などの近隣アジア諸国の支局に移してきており、多くの国にとって日本は存在感が薄れつつある国となっていました。その流れの中で今回の大震災が発生したということも忘れてはいけません。

日本を発信する上で、政府はどのように情報を提供してきたのか?震災時の海外メディアの報道体制はどういうもので、その背景にあるものは?外国人記者の反論、そして日本に駐在する外国人記者が取った行動とは?

20年以上日本に滞在し、原子力発電問題を含めて日本語で取材活動を続けているジョンストン記者をお招きして、今回の東日本大震災における海外報道の舞台裏に迫ります。

また震災当日、海外から日本の情報を入手していた慶應義塾大学大学院教授の石倉洋子氏のモデレートの下、参加者とともに「世界から見た日本」、そして「日本の情報発信」について活発な議論を展開していきます。

受講をお勧めしたい方

・東日本大震災における海外報道の真相について知りたい方
・世界における日本の情報発信、そして位置付けについて知りたい方

その他補足

※本講座は日本語で行います。

オピニオン

講師紹介

講師
Eric Johnston (エリック・ジョンストン)
ジャパンタイムズ大阪支局次長

1987年 ピッツバーグ大学卒業(専攻:経営学と通信学)
1988年~91年 京都で英語教師として勤務。
1991年~94年 大阪である娯楽機器業界紙コイン・ジャーナルの英字版を設立。
ビデオゲーム業界を取材、編集活動。国際会議の取材、展示会のため30カ国を訪問。
1994年~97年 毎日新聞大阪支社の「英文毎日」の記者。
阪神大震災、大阪APECサミット、日米関係、原子力問題、マスコミ論理、在日外国人の現状などについて様々な取材。
1997年~現在  英字新聞ジャパンタイムズ大阪支局次長
全国、西日本(沖縄を含めて)の社会的、政治的な動きを取材、特集記事の執筆を中心に活動。原子力、在日米軍基地、普天間返還、外国人労働者の受け入れ、拉致問題などのテーマが得意。

1997年、京都議定書を合意した京都で開催されたCOP3会議を取材、2009年12月コペンハーゲン議定書を合意したCOP15会議でも取材を担当。この他、北朝鮮拉致問題と日本の政治、日本のマスコミについて国内外での講演多数。日本外国人特派員協会(FCCJ)会員。会報「No. 1 Shimbun」編集委員を経て、幾つかのFCCJ委員会に加入。

海外マスコミThe Guardian(英国)、USA Today(米国)ほか、多数の新聞、雑誌に原稿を寄稿。



  エリック・ジョンストン公式サイト
  ジャパンタイムズWEBサイト

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モデレーター
石倉洋子 (いしくら・ようこ)
一橋大学名誉教授

専門は、経営戦略、競争力、グローバル人材。
バージニア大学大学院経営学修士(MBA)、ハーバード大学大学院 経営学博士(DBA)修了。
マッキンゼー社でマネジャー。青山学院大学国際政治経済学部教授。一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。世界経済フォーラムのNetwork of expertのメンバー。

これまで、株式会社資生堂、積水化学、日清食品ホールディングス株式会社、双日株式会社、ライフネット生命保険株式会社、富士通株式会社、株式会社商船三井社外取締役などを歴任、デジタル庁初代デジタル監、郵政公社社外理事、総合科学技術会議非常勤議員、日本学術会議副会長、その他 行政改革本部規制改革委員会委員、文部科学省中央教育審議会委員、産業クラスター研究会副座長、公正取引委員会独禁法懇話会委員、経済財政諮問会議専門委員会「選択する未来」Working Group委員など。

日本および外国企業の経営幹部研修・戦略ワークショップ、グローバル人材、多様性推進、女性活用などに関する各種セミナー、アジア・欧米の会議のパネリスト。
2010年より「グローバル・アジェンダ・ゼミナール」、2013年より「ダボスの経験を東京で」(現在はSINCA)など、世界の課題を英語で議論する「場」の実験を継続中。

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開催実績

石倉洋子 (一橋大学名誉教授)
開催日 :  2014/05/16 (金)

Kathy Matsui(キャシー・松井) (ゴールドマン・サックス証券株式会社 マネージング・ディレクター チーフ日本株ストラテジスト、グローバルマクロ調査部アジア共同ヘッド)
石倉洋子 (一橋大学名誉教授)
開催日 :  2014/03/19 (水)

募集要項

日時 2011年06月03日 (金)  19:00~21:00
受講料 5,000円
定員 120名 → 200名

※好評につき満席となったため、定員枠を拡大しました。

主催
  • アカデミーヒルズ
会場 アカデミーヒルズ40(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー40階)

※会場が49階から40階に変更となりました。ご注意下さい。

※お申込期日:2011年6月3日(金)15:00まで
※定員になり次第締切り

お支払い方法

クレジットカードによるお支払いのみです。
※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESS、DINERSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)

【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。

お問い合わせ先

アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)                 
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。

電話番号 : 
03-6406-6200
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