2007年02月27日 (火)  19:00～21:30

2008年4月より開始する上場企業の内部統制整備の義務化にむけて、多くの企業が整備を進める中、内部統制のコンサルティング費用、システム構築、文書作成等負担ばかりがクローズアップされています。同時に、今後企業が発展するためには内部統制を活用するという視点が不可欠となり、企業価値を向上させる方策として内部統制に積極的に取り組む企業とそうでない企業の格差は長期的に大きく開くことが予想されます。

本講座では、内部統制の枠組みとリスクマネジメント、CSR、コンプライアンス等の関連する機能や仕組みを整理し、それぞれの持っている特長について学びます。そのうえで、昨今の企業における不正・不祥事事例を用いて原因分析・推察を行い、理解を深めます。講義全体を通じ、内部統制を利用したマネジメント体制整備のためのロードマップを描くためのポイントを学びます。

1. 内部統制および関連の強い機能、仕組の基本

・会社法と金融商品取引法（J-SOX法）の内部統制の違い
・上記項目の共通点と異なる点等、ポイントの整理

2. 企業不正・不祥事のケーススタディー

・不正・不祥事事例を内部統制のフレームワークを用いた分析
・不正対応のための内部統制プログラム
・不正・不祥事発生時のマネジメント

3. 内部統制を利用したマネジメント体制整備の意義とポイント

・企業存続および企業価値向上のためのロードマップ

・内部監査人、内部統制整備担当者、リスクマネジメント部署、その他経営管理の実務に携わる方