セミナー・イベント

66ブッククラブ

第2回:ビットコイン

読書の会
いま社会で起きていることを知るために。
時代のアクチュアリティをよりビビッドにつかまえるために。
バズワードに踊らされない、ぶれない思考の軸をもつために。
さあ、どの本から、
読みはじめたらいいだろう?

日時

2019年06月06日 (木)  19:00~21:30

※受付開始は18:30頃を予定しております。

終了しています

内容


アカデミーヒルズとコンテンツレーベル「黒鳥社」が贈る、“読書会“の新フォーマット「66ブッククラブ」。

4月4日に開催された第1回では、50人ほどの来場者とともに、本をめぐるアツいディスカッションが交わされました。
第1回は「ビッグデータ」をテーマに、ジェームズ・ブライドルによる問題作『ニュー・ダーク・エイジ』を取りあげ、そこからさまざまな方面へと「次に読むべき本」の網を広げていくことを試みました。

本を読み、そのテーマについて著者本人や翻訳者を交えてディスカッションしながら、同時に「次に読むべき本」を自分なりに探していくことを目指す「66ブッククラブ」の第2回は、『多数決を疑う』『決め方の経済学』などの話題作で知られる坂井豊貴さんをお招きして開催いたします

「ビットコイン」をテーマに、坂井さんの最新刊『暗号通貨 vs. 国家』を取り上げ、そこから新しい本との出会いを、参加者のみなさんとともに探してみたいと思います。

『暗号通貨 vs. 国家』をお読みいただいて、「こんな本を思い出した」「こんな本が気になった」といった、自分なりの発見を持ち寄り、著者のみならず、参加者の皆さんとともにシェアしていただきつつ、著者である坂井さん、またゲストモデレーターの池田純一さん、そしてファシリテーターの若林恵さんの、それぞれの「発見」を学ぶ貴重な機会ともなります。

著者を招いた単なるトークイベントとも、読んで感想をシェアしあうだけの読書会とも一味違う、1冊の本をめぐる新しい参加型イベントです。ぜひ一度、ご体験ください!

第2回 ビットコイン

■1冊 『暗号通貨 vs. 国家 ビットコインは終わらない』 坂井豊貴(著)
■特別ゲスト:坂井豊貴(慶応義塾大学経済学部教授)
■聞き手:池田純一(デザインシンカー)、
     若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)

■書籍紹介
◎そもそも「通貨」とは何か?
◎ビットコイン「非国家」の思想とは?
◎分散システムはなぜ見事な秩序で動くか?
◎私たちが生きるキャッシュレスな社会とは?

『多数決を疑う』の経済学者が予見! お金と国家をめぐる来るべき未来。

ビットコインは終わらない。まだ始まったばかりだ。

ビットコインをはじめとする暗号通貨(=仮想通貨)は、嫌われている。
とくに一時期のバブルが崩壊してからは、いっそう馬鹿にされるようになった気がする。
でもそういう舐めた態度はよしたほうがいい。暗号通貨は終わっていない。まだ始まったばかりだ。だから、もしあなたがこれまで、よく知らないまま否定していたとしても、いま始めたらいい。今日はあなたの残りの人生の初日なのだ。

世界平和の思想!?
込められた国家への抵抗と変革への期待

たとえばだ。ビットコインは国家が発行するものではない、誰にも総量を増減できない、ということはよく知られている。それではそこに、世界から戦争を無くそうという意志が添えられていることはご存じだろうか。戦争には莫大なコストがかかる。 だから国家は戦争するとき、自国の通貨を増発したり、国債を乱発したりする。しかしビットコインが主流となった経済では、国家が発行するお金に大した価値はない。 戦費が調達できないと、戦争はできない。世界平和の到来。

なにそれ、と思われるだろうか。

でも発想としては面白くないか。 世紀の終わりにカントは『永遠平和のために』で、地上にひとつの「世界共和国」があったら戦争は無くなると論じた。それよりは実現しやすそうなアイデアではなかろうか。まあ戦争の撲滅をビットコインの主目的と考える人は多くはないのだが、さまざまな人々がそれぞれに自分の理想や願望を託している。社会の変革が期待されていたり、抵抗の意志が込められていたりする。
(本文より一部抜粋)

(目次)
[1章]神(サトシ)はビットコインを創成し、やがて姿を消した
創世前夜
あれはバブルか
危険なキャッシュレス
は正体不明
通貨の本質とは何か?
徴税と暗号通貨

[2章]そもそもATMは魔法の箱なのだ
銀行預金のすごさ
国際送金とリップルXRP
P2Pの世界通貨
すべては巨人の肩の上に立つ 

[3章]ブロックチェーンの生態系には、人間も機械も黄金もある
黄金を掘りに
送金したら何が起こるか
マイニングの仕組み
バラバラな人々がどうやって同じ台帳を共有するか
負けたマイナーの立場でブロックチェーンを理解する
多数決と正しい確率
ビザンチン将軍問題

[4章]暗号通貨の社会はめちゃくちゃ人間くさい
管理者のいないコミュニティ
新コインへの分裂
ネットワーク効果 調整ゲームと協調行動

[5章]超絶的な自動販売機イーサリアム
サタンの悪戯が奏功するには
若きヴィタリクの情熱
トークンによる資金調達
非国家と社会契約
ノーベル賞学者の参入

[6章]正社員は減ってないし、会社は無くならないし電子化はそう進んでいない
電子化はそう進んでいない
「億り人」は江戸時代より重税
会社は無くならない
仕事は無くならないが
*amazon 内容紹介より

※参加条件:当日『暗号通貨 vs 国家』を議題にディスカッションを行います。事前にお読みいただき、当日ご持参ください。

講師紹介

ゲストスピーカー
坂井豊貴 (さかい・とよたか)
慶應義塾大学経済学部教授

(株)デューデリ&ディール・チーフエコノミスト。
ロチェスター大学経済学博士課程修了(Ph. D.)
著書に『多数決を疑う』(岩波新書)、『マーケットデザイン』(ちくま新書)、『暗号通貨vs国家』(SB新書)ほか。著書は多くアジアで翻訳されている。読売新聞では読書委員として書評を担当、毎月300冊ほどの候補の中から2冊を選書している。

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スピーカー
池田純一 (いけだ・じゅんいち)
コンサルタント / Design Thinker

コロンビア大学大学院公共政策・経営学終了(MPA)。
早稲田大学大学院理工学研究科修了(情報数理工学)。電通総研、電通を経て、メディアコミュニケーション分野を専門とするFERMATを設立。
著書に『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』、『デザインするテクノロジー』、『ウェブ文明論』、『〈未来〉のつくり方』、『〈ポスト・トゥルース〉アメリカの誕生:ウェブにハックされた大統領選』などがある。

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ファシリテーター
若林恵 (わかばやし・けい)
黒鳥社 コンテンツディレクター

1971年生まれ。編集者。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後,雑誌,書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。著書『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行)、責任編集『NEXT GENERATION BANK 次世代銀行は世界をこう変える』(黒鳥社/日本経済新聞出版社・2018年12月刊行)。
  黒鳥社

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募集要項

日時 2019年06月06日 (木)  19:00~21:30

※受付開始は18:30頃を予定しております。

受講料 3,000円

※参加条件:当日『暗号通貨 vs 国家』を議題にディスカッションを行います。事前にお読みいただき、当日ご持参ください。


定員 40名

※定員になり次第締切らせていただきます

注意事項

※当日の模様は、SNSなどで掲載される可能性があるほか、株式会社黒鳥社(blkswn publishers Inc.)、アカデミーヒルズの広報活動(テレビ局、新聞社、ニュースサイト等の取材・情報提供を含む)で使用される場合がございます。

主催
  • アカデミーヒルズ
共催
協力
会場 アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※お申込期限:2019年6月6日(木)15:00まで

お支払い方法

■お申込・お支払い方法
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【その他】
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