セミナー・イベント

コロナの時代を生き延びる Philosophical Dialogue 2
われわれは「弱さ」と「過ち」から作られている 小林康夫×近内悠太

一般ライブラリーメンバー

日時

2020年11月02日 (月)  19:00-20:30

※本セミナーは1週間後(11/9(月)正午まで)、アーカイブ配信いたします。

終了しています

内容

『人として弱いということは、生きていくうえで受けるべき苦しみを自分で受けとろうとしないことだ。』
~ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン~
 
情報テクノロジーの急速な展開、世界秩序の動揺、さらにはパンデミック。
今、われわれは〈近代−現代〉modernと呼ばれた一時代の転換点を迎えています。
 
さまざまなことが問い直されながら、しかし決定的な〈正解〉のない「カオス」の時代に生きる私たち。果たして「哲学」はそんな私たちの救いたりえるのでしょうか?
 
Philosophical Dialogueの第2弾は、フランス現代哲学者たちと数十年にわたって対話を繰り広げてきた小林康夫 東大名誉教授が、第29回山本七平賞 奨励賞を受賞したばかりの若手注目作家で哲学研究者の近内悠太氏を迎え、「人間の弱さとは何か?」「強さとは何か?」から、ウィトゲンシュタイン哲学をたどりつつ、「待つとは?」「何かをファクトレスに信じるとは?」など、言葉を正しく思考しながら、世の真実を捉える試みに挑戦をいたします。
 私たちの「弱さ(vulnerability)」は「矛盾」、「倒錯」に由来している。
 そんな仮説を検討します。 
 
「きみ自身がきみの世界だ。きみの生き方で、きみの世界はいくらでもよくなっていく。」
 
ウィトゲンシュタインの哲学世界を味わいながら、一緒に「生きる」を考えましょう。
 

教育に携わっているお二人に、セミナーの中で「教育とは何か?」について、それぞれのお考えを披露いただきます。こちらも是非お楽しみに!

*今回のセミナー後、登壇者と参加者での二次会をzoomミーティングにて開催いたします。セミナーで話された内容を踏まえながら、自由に会話をする約30分の懇親会です。参加アドレスは前日までにメールにてご連絡いたします。小林さん・近内さんと、より深く濃厚な会話を楽しむ、そんな2次会にも是非ご参加ください!
 

 


講師紹介

スピーカー
小林 康夫 (こばやし・やすお)
東京大学名誉教授/東大EMP講師

東京大学大学院人文科学研究科 比較文学比較文化専攻卒業。
フランスのパリ第 10 大学で博士号取得。電気通信大学助教授、東京大学教養学部助教授・教授、東京大学大学院総合文化研究科教授を経て現職。
専門は表象文化論・現代哲学。哲学からアート・文学・建築・ファッションまで幅広い分野での批評的活動をこれまで展開。
UTCP(University of Tokyo Center for Philosophy)のセンター長を十年以上つとめ、そこを拠点に各国の研究者とのさまざまな共同研究を行ってきた。
多くの著書・編集本・翻訳がある。最近では、対話の重要性についても語っている『若い人のための10冊の本』(筑摩書房、プリマー新書 2019年12月)、最近著では『日常非常、迷宮の時代ーーオペラ戦後文化論(Ⅱ)1970-1995』(未来社、2020年9月)など。
その他に『表象文化論講義 絵画の冒険』(東京大学出版会、2016 年)、『オペラ戦後文化論1 肉体の暗き運命 1945-1979』(未来社、2016 年)、『君自身の哲学へ』(大和書房、2015年)、『「知の技法」入門』(河出書房新社、2014 年、大澤真幸との共著)、『こころのアポリア?幸福と死のあいだで』(羽鳥書店、2013 年)、『歴史のディコンストラクション?共生の希望へ向かって』(未来社、2012 年)、『存在のカタストロフィー:〈空虚を断じて譲らない〉ために』(未来社、2012 年)など。
三宅一生デザイン文化財団 理事、日本証券奨学財団 評議員、日本デザイン振興会 評議員など。

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スピーカー
近内 悠太 (ちかうち・ゆうた)
教育者/哲学研究者

1985年神奈川県生まれ。
慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学大学院文学研究科修士課程修了。専門はウィトゲンシュタイン哲学。
リベラルアーツを主軸にした統合型学習塾「知窓学舎」講師。
著書:『世界は贈与でできている——資本主義の「すきま」を埋める倫理学』(第29回山本七平賞 奨励賞)

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募集要項

日時 2020年11月02日 (月)  19:00-20:30

※本セミナーは1週間後(11/9(月)正午まで)、アーカイブ配信いたします。

受講料 1,000円 ※要事前申込
受講対象者 ライブラリーメンバー、一般

定員 250名

注意事項

※本イベントは、YouTubeLiveを使用したオンラインLIVE配信です。
<ご準備いただくもの>
端末(PCやタブレット、スマホなど)

<オンラインイベント視聴方法>
お申込確認後、配信用のURLを前日までにお申込者にメールにてお知らせいたします。

※お申込期日:2020年11月1日(日)10:00まで