セミナー・イベント

六本木天文クラブ 中秋のセミナー付き観望会
宇宙の灯台「変光星」研究最前線
~ハッブルの「宇宙膨張説」のカギとなった宇宙の道しるべ達~

教養

日時

2009年10月10日 (土)  17:00~18:30
終了しています

内容

太陽系は、銀河系の中心から27,000光年の距離にあることがわかった
観測に用いている南アフリカ、サザーランド天文台の様子
何万光年もの彼方にある遠くの星までの距離を正確に知ること。それは、天文学の中で最も基礎的な研究にも関わらず、最も難しい研究のひとつです。しかしながら、距離は全ての基本です。距離を知らずに宇宙の姿を描きだすことは出来ません。単純に見えて奥深い宇宙での距離測定、その研究の現場を紹介しましょう。

本セミナーで取り上げるのは、「変光星」と呼ばれる、明るさを変える星を使っての距離の測り方です。アメリカの天文学者エドウィン・ハッブルによる宇宙膨張の発見にも、「セファイド型変光星」と呼ばれる変光星の一種が用いられました。変光星を使うとなぜ距離を測定できるのか、その原理についてもわかりやすくお話しします。

この変光星を使うことで、私たちの研究グループでは銀河系の中心までの距離が27,000光年であることを導きました。この距離を求めるのに使われたのが、近赤外線と呼ばれる透過力の強い電磁波、つまり光の一種です。なぜ赤外線を使うことで距離を正確に測れるのか。そこには、宇宙空間を漂う塵の存在が関わってきます。

講演では、南アフリカのサザーランド観測所における観測の様子なども交えながら、天文学研究の現場をお伝えしたいと思います。

その他補足


本セミナーの参加者には、東京シティビュー及びスカイデッキの入場料が含まれております。当日、セミナー終了後の19:00~東京シティビュー スカイデッキにて開催される「六本木天文クラブ スカイデッキ観望会」にも是非ご参加ください



★☆当日開催のスカイデッキ観望会詳細は、こちら☆★

※東京シティビュー スカイデッキの入場チケットを講座受付時にお渡しいたします。雨天、または強風、その他の都合により観望会が中止になる際、またご都合が悪く当日観望会にご参加いただけない場合には、後日ご利用いただくことが可能です。(有効期限:講座開催日から3ヶ月間)

講師紹介

スピーカー
松永典之 (まつなが・のりゆき)
日本学術振興会 特別研究員
東京大学 天文学教育研究センター

1980年(昭和55年)群馬県高崎市生まれ。
2002年(平成14年)東京大学理学部天文学科卒業、
2007年(平成19年)東京大学大学院博士課程修了(理学博士)、
2005年(平成17年)から日本学術振興会特別研究員、現在に至る。
専門分野は、赤外線観測に基づく変光星の研究。毎年2か月以上近く南アフリカのサザーランド観測所に滞在しながら、天の川銀河の構造と100億年以上前に誕生した星の進化に思いをはせている。

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講座趣旨


六本木ヒルズに、世界天文年2009(※)に合わせ、6/21(日)夏至に『六本木天文クラブ』が発足しました。星が見えないと思われがちな都心で宇宙を感じられるという意外性だけでなく、会社帰りに立ち寄ったり、ご家族で外出の合間に参加したりと、天文を身近に感じていただくことができます。

海抜270mに位置し、空を広く見渡し、また近くに感じることができる東京シティビュー「スカイデッキ」(森タワー屋上)では、専門家の解説を聞きながら実際に星を見上げる観望会を、「知」の拠点として様々なレクチャーやセミナーを行う「アカデミーヒルズ」では、天文講座やワークショップを開催します。大人から子どもまで楽しみながら学べる内容で、文化都心 六本木ヒルズならではの天文クラブとなります。

※「世界天文年2009」とは?
2009年はイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いた1609年から、400年の節目の年です。国際連合、ユネスコ(国連教育科学文化機関)、国際天文学連合が定めています。


募集要項

日時 2009年10月10日 (土)  17:00~18:30
受講料 3,000円

※東京シティビュー スカイデッキの入場料(1,800円)を含みます。


定員 120名

※定員になり次第締め切らせていただきます

主催
  • アカデミーヒルズ
協力
後援
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。

お支払い方法



クレジットカードによるお支払いのみです。
※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)

【その他】
※領収書をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収書発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。

※「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収書のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。

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地球をまわるスペースデブリ~宇宙開発の遺したもの~
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日時:2009年10月6日(火)19:00~20:30
スピーカー:相馬 央令子(JAXA宇宙科学研究本部 研究員)
天気予報やカーナビ、携帯電話など生活に欠かせない人工衛星。この便利さの裏で近年「宇宙ゴミ(スペースデプリ)問題が浮上。特徴や現状、模擬実験の様子などデプリの最先端をご紹介します。


宇宙の灯台 ~ハッブルの「宇宙膨張説」のカギとなった宇宙の道しるべ達~
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日時:2009/10/10(土) 17:00~18:30 
スピーカー:松永典之 (東京大学 天文学教育研究センター)
何万光年もの彼方にある遠くの星の距離を正確に知ること。それは、天文学の中でも最も基礎的な研究にも関わらず、最も難しい研究のひとつです。単純に見えて奥深い宇宙での距離測定、その研究の現場を紹介します。


宇宙のルネッサンス~宇宙で最初の銀河の誕生はいつか~
宇宙のルネッサンス~宇宙で最初の銀河の誕生はいつか~

日時:2009/10/31(土) 17:00~18:30 
スピーカー:小林正和(国立天文台 光赤外研究部)
宇宙には光を放つ天体が全く存在しない「暗黒時代」があり、銀河があるとき誕生しました。最初の銀河の誕生がいつだったのか、明らかにする研究の最前線をご紹介します。



お問い合わせ先

アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)                 
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03-6406-6200
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