六本木ヒルズライブラリー
【エントランスショーケース】
「ちりめん本~1世紀以上も前に海を渡っていた桃太郎・浦島太郎・金太郎」
更新日 : 2016年03月01日
(火)
今回のエントランス・ショーケース展示は、『1世紀以上も前に海を渡っていた桃太郎・浦島太郎・金太郎』と題して「ちりめん本」を展示しています。
「ちりめん本」とは、19世紀末頃に刊行された、その名の通り「縮緬(ちりめん)」素材で作られたもの。いずれも希少なものばかりです。
「ちりめん本」とは、19世紀末頃に刊行された、その名の通り「縮緬(ちりめん)」素材で作られたもの。いずれも希少なものばかりです。
19世紀末に出版業を営んでいた長谷川武次郎が、英訳昔話“Japanese Fairy Tale”を元にして、ちりめんの和紙による小型の絵本を刊行。そのテキストは、広く国内に流布していた「御伽草紙」から選ばれています。
ちりめん本は、当時の訪日外国人への土産物として多数求められ、諸外国に渡っていきました。外国語に翻訳されたものなので、国内に残留したものは少なく、一般にその存在が知られていませんでした。
そのため、非常に希少価値の高い、珍しいものなのです。
今回は「桃太郎」「浦島太郎」「かぐや姫」をはじめ、様々な物語絵本が展示されています。
ところで皆さんは「KACHI KACHI MOUNTAIN」は、何の昔話のタイトルか、わかりますか? 翻訳された昔話のタイトルを見比べてみることも、鑑賞の楽しみのひとつです。
※今回の展示は、通信制大学・大学院 放送大学のご協力により、開催をしています。
4月上旬までの展示予定となっています。
<企画・監修>
澁川 雅俊 (六本木ライブラリーフェロー)
<協力>
通信制大学・大学院 放送大学
※49Fは会員制のフロアーですが、平日のみ\2,000のお支払いで、一般の方もご利用が可能です(エントランスショーケース見学のみも同様となります)。
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