六本木ヒルズライブラリー

ランチタイム メンバー交流会 ~林 信行氏を囲んで語ろう~ 開催報告

ライブラリーイベント

日時:2016年6月29日(水)12:00~13:30
ランチタイム メンバー交流会 ~林 信行氏を囲んで語ろう~
グレートブックス・ライブラリー

アカデミーヒルズ ライブラリーのメンバーとしての魅力のひとつにメンバーの交流をあげる方も多くいらっしゃいます。ライブラリーでは、規模もテーマも様々なメンバー交流会を定期的に開催していますが、6月29日(水)に初めて開催した「ランチタイム メンバー交流会」は、交流会の中ではもっとも規模が小さいながらもその内容はとても濃いものとなりました。

初めての試みの“業界で活躍するメンバー”を囲んで語るランチタイム メンバー交流会



今回初めての試みとして開催した「ランチタイム メンバー交流会」は、“ある業界で活躍していてるライブラリーメンバー”を囲んで、参加者自身もそれぞれが持っているスペシャリティや知見をシェアしつつ双方向に意見を交わすという双発的な交流会です。

第1回となる今回は、平河町ライブラリーのメンバーでITジャーナリスト兼コンサルタントの林 信行さんを囲んでの会でした。テーマは、最近林さんが気になっている「ファッション業界とテクノロジー業界の間で起きている融合」、「人工知能全盛期を見据えた教育」、「大事な伝統をどのようにして次の時代に引き継ぐか」の3つが提案され、参加者の興味に応じて、その日の議論が展開されるという、良い意味での「成り行き次第」の会です。平日のランチタイムでの開催でゲストが林さんということもあり、参加者8名全員がフリーでIT関連のお仕事をされていらっしゃいました。

ファッション業界とテクノロジー業界の融合の課題



まずは各自の簡単な自己紹介の後、林さんが最近取り組んでいる、家電量販店での画一的な販売が主だった家電の新しい売り方という百貨店とのプロジェクトの紹介をいただき、そこから「ファッション業界とテクノロジー業界の間で起きている融合」へとトピックが進んで行きました。

ファッションとテクノロジーが融合することで、これまでのファッション業界の中心のビジネススタイルであったBtoCから、ひとりひとりの好みや体型に合わせた商品を提供するBtoI(Indivijual)というサービスが登場し、今後ますます増えていく傾向だといいます。また、この異なる業界の融合でこれまで陥りがちであったデザインが後付けになってしまう“テクノロジーファースト”を今後はデザインにもっと焦点をあてて魅力的な商品にしていくことが課題だということです。

人工知能全盛期を見据えた教育




そして、AIに興味のある参加者が多いことから、トピックは「人工知能全盛期を見据えた教育」へと移って行きました。
すでに世の中に広がる人工知能の技術を使用したサービスの紹介や、教育という観点から、廃校寸前から中高一貫校に大転換した元女子高が取り入れている医進・サイエンスコースの話題に触れ、そこから今後AI化がますます加速する社会が遭遇するであろう危惧や人間の役割とのすみ分けについて意見が交わされ、あっという間に開催時間の90分が経過しました。


最後は、林さんや参加者同士での名刺交換を行い、自分の取り組むプロジェクトに誘いあったりという光景も見られました。また、かねてより林さんのファンで意見交換のできるこの機会をとても楽しみにしていたという参加者もいらっしゃいました。今後も不定期ではありますが、同様の交流会、志向を凝らした交流会を開催していきますので、機会があれば是非参加してみてください!