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活動レポート

世界を2014年のアートの動きから見てみたら…

3/18は“手に負えない愛すべき芸術家”にフォーカス!

アカデミーヒルズセミナー活動レポート文化教養

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2014年3月5日(水)「2014:世界のアートを動かす、TOP25」
文/佐野 写真/佐藤


(左)小澤慶介さん (右)ロジャー・マクドナルドさん
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が企画する六本木アートカレッジ限定レクチャーシリーズ「エイト・リンク・ラボ」。

1年ぶりに2人揃って登場したエイトの教育プログラムのディレクターのロジャー・マクドナルドさんと小澤慶介さん。今回も息ぴったりのトークで、たっぷりと2014年の最新アートの動きを語っていただきました。


Slide List
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●Gagosian Gallery(2000人~4000人/week動員するコマーシャルギャラリー)
●Steve McQueen(ビデオアーティスト/ターナー賞受賞、本年アカデミー賞作品賞『それでも夜は明ける』監督。W受賞は初)
●Eugene Tan(2015年オープン予定シンガポール国立美術館館長。シンガポールは国家的にソフトパワーを重視すると明確に示す)
●Christian and Karen Boros, Berlin“The Bunker" (コレクターミュージアム。個人資産家が独自の価値観でつくる美術館が話題)

などなど、注目の美術館やギャラリー、アーティスト、キュレーターについて、また経験経済、創造都市、東南アジアの状況など気になるキーワードを分かりやすく解説いただきました。
レクチャーでもふれていた『Art Review』誌のPower 100ランキングはこちら。今回紹介されたアーティスト、キュレーターなども掲載されています。

レクチャーで印象的だったのは、アートはアートだけで成り立っているのではなく、その国の歴史、経済状況、社会情勢などと密接に絡み合っており、アートの動きを知ると世界の動きもまた感じることができる、ということ。そして、そこで見えてくる答えは一つではなく、受け取り方は個々に委ねられることに、アートという存在の面白さを感じました。

次回テーマは「手に負えない愛すべき芸術家たち」
アーティストが見たい風景は、どのような世界を見せてくれるのか?

3月18日(火)開催!

人間はつい、目の前にあるものを自分のものさしで見て、そこからはみだしたものは「意味がわからない」と切り捨ててしまいがちです。アート作品を前にして「このアーティストは一体何を考えているの?」と感想を持ったことがある人は多いと思います。アートに出会うとき、私たちは普段見ることができない他者の目で、世界を見ているといえるのではないでしょうか。

そこで次回エイト・リンク・ラボでは、過去、人生を賭して芸術を追求したアーティストたちを紹介しながら、彼ら、彼女たちが映し出す世界観と私たちの常識を比べてみます。世界最古の洞窟壁画や日本にもなじみの深いアンリ・マティスなども参照しながら、私たちの気持ちを解き放ち、違う世界を見せてさえくれる芸術家たちの魅力に迫ります。ぜひ、ご参加ください!

(左)ペシュメルルの洞窟壁画(フランス)(右)アンリ・マティス"The Joy of Life" 1905-06年
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該当講座

エイト・リンク・ラボ/ AIT LINK LABO
2014:世界のアートを動かす、TOP25
ロジャー・マクドナルド (特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]副理事長/フェンバーガー・ハウスディレクター)
小澤慶介 (特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]ディレクター)

ロジャー・マクドナルド/小澤慶介(エイト/AIT)
2014年における世界のアートをマッピングしてみると、何が見えてくるでしょうか?アートバブルといわれた時代から、リーマンショックを経たいま、アートマーケットはどうなっているのか。また、経済成長が優先的に語られる世界に、アートはそれと異なる価値観を示すことができるのか。そうした状況や課題を踏まえながら、世界のアートを眺めます。


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