国枝慎吾(くにえだ・しんご)
プロ車いすテニス選手
プロフィール
9歳の頃、脊髄腫瘍を発病し車いす生活を送ることとなる。その2年後、母の勧めをきっかけに車いすテニスと出会う。当初はテニスよりも学校友人とバスケットボールを楽しむことに夢中であり、健常者の友人と共にスポーツを楽しむことで、現在最も武器となっている「車いす操作」を自然と身につけた。
高校に入ると国内で頭角を現し、海外遠征を経験。世界レベルを目の当たりにし、日本と世界のレベルの差に衝撃を受ける。その後、丸山弘道氏(現コーチ:TTC)に指導を受けることとなり、本格的に競技レベルへ転向する。
2004年アテネパラリンピックにて、斎田悟司選手とペアを組み、ダブルス金メダルを獲得。2006年10月USオープンにて、自身2つ目となるグランドスラムタイトルを獲得しアジア人初の世界ランキング1位の座に就く。2007年、アジア初の世界チャンピオン、車いすテニス史上初となる年間グランドスラム(当時の4大大会制覇)を達成。2008年北京パラリンピックでは、シングルス金メダル、ダブルス銅メダルを獲得。
2009年、障害者のグランドスラムが健常者のグランドスラムと同じ大会に変更になり、その年の全豪オープンで3連覇。4月には車いすテニス選手として日本初のプロ転向を宣言。その後、ジャパンオープン4連覇、全仏オープン3連覇。ダブルスのみ開催のウィンブルドンでは準優勝(w/アマラーン選手)。USオープンでも07年に続き2連覇を達成。(08年は五輪の為不開催)
2010年、全豪オープン、全仏オープン、USオープンの全てのグランドスラム・シングルス優勝。また、スポーツのアカデミー賞といわれるローレウススポーツ大賞の2010年度、年間最優秀障害者選手としてノミネートされる。また11月のマスターズ戦での敗北までシングルス連勝記録は107に。男子車いすテニス初の4年連続世界チャンピオン達成。
2011年も全豪オープン、USオープンのシングルス優勝。USオープン時に痛めた肘の影響で、その後、戦線離脱を余儀なくされるが、2012年5月のジャパンオープンで復帰、9月に行われたロンドンパラリンピックで前人未到の2大会連続金メダル、完全復活を果たした。
「俺は最強だ!」を座右の銘に、車いすテニス界で圧倒的なポジションを確立、2016年リオパラリンピックに向けて再始動するとともに、車いすテニスの普及活動も熱心に行っています。(写真:IMG提供)
関連講座
2012年12月
講座開催日:2012年12月06日 (木)
国枝 慎吾(車椅子テニスプレーヤー)12月のランチョンセミナーは、プロ車いすテニス選手の国枝慎吾選手迎え、男子シングルスでは北京、ロンドンと史上初の金メダル連覇を達成するなど数々の快挙を上げた氏の、困難に直面しながらも、常に最後まで自分を信じ、頂点を目指してきた自身の挑戦についてお話しいただきます。
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