セミナー・イベント

日産スカイラインから学ぶ経営戦略シリーズ
日産スカイラインに見るコンセプト創造の商品開発

BIZセミナー マーケティング・PR

日時

2007年09月11日 (火)  19:00~21:00
終了しています

内容

スカイライン画像
日産スカイラインは、1957年に日比谷の宝塚劇場で発表されました。そして、50年にわたり、常に先端の技術を搭載し、「走る楽しさ」を人々に提案してきました。昨年11月に発売された最新型では、前型での北米での成功を足がかりに、日本から世界へ通じるスポーツセダンとして、顧客がときめきを感じる商品開発を実現しています。

新規ブランドのクルマが随時発売される日本市場で、スカイラインはなぜ50年にも渡り、日本を代表とするロングセラーブランドとしてありつづけられたのでしょうか。それは、「故障をしない、燃費が安い、よく走る」が競争の基本次元だった50年前から、一貫して「走る楽しさ」を実現するセダンとして商品を開発してきたことにあります。変化し続ける市場の環境に応じ、どのように一貫したコンセプトを実現してこれたのか、そしてそれが顧客にとってどのような価値を持っているのかということを12代に渡るスカイラインの変遷を通して考えます。

今、企業やサービス・商品の戦略を考える上で求められる、顧客価値を捉えた商品企画とは何かを具体的に理解し得ることができるセミナーです。

※ ゲストスピーカーによる一方通行のセミナーではなく、少人数制、質疑の時間も設けたインタラクティブなスタイルの講座です。受講者は、講義における不明な点やご自身が抱えている課題などをゲストにお問合せいただき積極的にご発言ください

講師紹介

ゲストスピーカー
大澤辰夫 (おおさわ・たつお)
日産自動車株式会社 商品企画本部セグメントチーフスペシャリスト

1980年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻卒業後
同年日産自動車(株)入社、シャシー実験部に配属
1988年~1992年 日産Research&Development(アメリカミシガン州)に出向。
初代クエストのシャシー性能を担当
2000年商品企画室チーフプロダクトスペシャリストに就任、フルサイズピックアップ(タイタン)及びフルサイズSUV(アルマーダ、QX56)を担当
2002年4月よりセグメントチーフプロダクトスペシャリストとして、FR乗用車(シーマ、フーガ、スカイライン等)、INFINITI系乗用車(Mシリーズ、Gシリーズ等)の商品企画を担当している。

すべて読む 閉じる

モデレーター
楠木建 (くすのき・けん)
一橋ビジネススクール教授

一橋ビジネススクール教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部助教授(1996)、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授(2000)を経て、2010年から現職。1964年東京都目黒区生まれ。

著書として『絶対悲観主義』(2022、講談社)、『逆・タイムマシン経営論』(2020、日経BP、杉浦泰との共著)、『「仕事ができる」とはどういうことか?』(2019、宝島社、山口周との共著)、『室内生活:スローで過剰な読書論』(2019、晶文社)、『すべては「好き嫌い」から始まる:仕事を自由にする思考法』(2019、文藝春秋)、『「好き嫌い」と才能』(2016、東洋経済新報社)、『好きなようにしてください:たった一つの「仕事」の原則』(2016、ダイヤモンド社)、『「好き嫌い」と経営』(2014、東洋経済新報社)、『戦略読書日記』(2013、プレジデント社)、『経営センスの論理』(2013、新潮新書)、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010、東洋経済新報社)、Dynamics of Knowledge, Corporate Systems and Innovation (2010, Springer, 共著)、Management of Technology and Innovation in Japan (2006、Springer、共著)、Hitotsubashi on Knowledge Management (2004, Wiley、共著)、『ビジネス・アーキテクチャ』(2001、有斐閣、共著)、『知識とイノベーション』(2001、東洋経済新報社、共著)、Managing Industrial Knowledge (2001、Sage、共著)、Japanese Management in the Low Growth Era: Between External Shocks and Internal Evolution(1999、Spinger、共著)、Technology and Innovation in Japan: Policy and Management for the Twenty-First Century (1998、Routledge、共著)、Innovation in Japan (1997、Oxford University Press、共著)などがある。

「楠木建の頭の中」というオンライン・コミュニティで、そのときどきに考えたことや書評を毎日発信している。
  オンライン・コミュニティ「楠木建の頭の中」

すべて読む 閉じる

講座趣旨

本年4月24日に生誕50周年を迎えた日産スカイラインは、日本を代表するブランドとしてクルマをこえた文化を創り続けてきました。また、グローバルにも高い賞賛をうけ“クールな日本”を体現する存在でもあり、映画、ゲーム、コミックなどにも影響をあたえ、世界中に熱狂的なファン層をもっています。スカイラインシリーズの国内販売は累計330万台を突破。昨年10月の12代目セダンの発売・大ヒットに続き、今秋にはいよいよクーペが発売の予定。需要の冷え込みが伝えられている国内自動車市場に明るい話題を提供し続けております。

50年にわたって最先端のイノベーションと素晴らしいデザインを提示してきただけでなく、常にわれわれのライフスタイルやカルチャーをもリードし続ける日産スカイラインは、どのようにしてそのポジションを確立し、人々の心を捉えつづけてきたのでしょうか。

このシリーズでは、激動する業界のなかで、50年にわたってそのブランドを維持し続ける日産スカイラインを商品企画、デザイン、マーケティングの観点から最新型の担当者がお話するセミナーシリーズです。


開催実績

小山薫堂 (放送作家 N35inc./オレンジ・アンド・パートナーズ代表)
渡辺敏史 (自動車ライター)
加治慶光 (内閣総理大臣官邸内閣広報室参事官(国際・IT広報担当))
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2007/11/21 (水)

長谷川浩 (日産自動車株式会社 デザイン本部 プロダクトチーフデザイナー)
開催日 :  2007/09/28 (金)

募集要項

日時 2007年09月11日 (火)  19:00~21:00
受講料 5,000円
定員 150名

主催
  • アカデミーヒルズ
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。