セミナー・イベント
66ブッククラブ
第1回:ビッグデータ
読書の会
いま社会で起きていることを知るために。
時代のアクチュアリティをよりビビッドにつかまえるために。
バズワードに踊らされない、ぶれない思考の軸をもつために。
さあ、どの本から、
読みはじめたらいいだろう?
日時
2019年04月04日
(木)
19:00~21:30
※受付開始は18:30頃を予定しております。
内容
バズワードからひろがる本の地図
若林 恵 (黒鳥社 コンテンツディレクター)
「本」は、まず情報のたくさん詰まったコンテナのようなものです。それを読むことで新しい知識を得ることができたりします。何か知らないことがあったときに、本を通じて学ぶことができます。けれども、「本」の役割がただそれだけだと言うのであれば、本は単なる教科書、学習参考書、あるいは辞典でしかないことになってしまいます。
「本」はつねに開かれていて、本の外にある本や場所や人物、考え方と繋がっています。本は閉じた情報端末なのではなくて、むしろ「node(ノード)」なのだと考えることができます。「node」は「結び目」「集合点」「節」といった意味を持ちます。つまり、本は、さまざまなコンテクストや先行するさまざまなアイデア、物の見方や考え方が、集合してひとつの「結び目」をなしたものとなのです。
本を読んでいると、頭のなかのあちこちが刺激されて、以前読んだ別の本や誰かが言った言葉や、一見関係なさそうな音楽や映画を思い出したりすることがあります。それは、まさに、頭の中に新しい「node」が挿入されたことによって、新しい回路が生まれたということを表しているのかもしれません。
本を読む愉しみ、知識を得ていく喜びは、頭の中に新しい道が生まれ、新しい地図が出来上がっていくところにあるのではないでしょうか。
66ブッククラブでは、毎回ひとつの「バズワード」と、それに関連する「ノードとなる1冊」を選びます。そして、その1冊にゆかりの深いゲストを迎え、さらにもうひとかたの識者と黒鳥社・若林恵とで囲み、その一冊を中心にして、3人の登壇者と参加者みなさんで「本の地図」を描くことを試みます。
66ブッククラブは、バズワードを手っ取り早く理解するための会ではありません。あるバズワードをきっかけに、その向こうに広がる知識の海におそるおそる漕ぎ出すことを後押しする会なのです。
「本」は、まず情報のたくさん詰まったコンテナのようなものです。それを読むことで新しい知識を得ることができたりします。何か知らないことがあったときに、本を通じて学ぶことができます。けれども、「本」の役割がただそれだけだと言うのであれば、本は単なる教科書、学習参考書、あるいは辞典でしかないことになってしまいます。
「本」はつねに開かれていて、本の外にある本や場所や人物、考え方と繋がっています。本は閉じた情報端末なのではなくて、むしろ「node(ノード)」なのだと考えることができます。「node」は「結び目」「集合点」「節」といった意味を持ちます。つまり、本は、さまざまなコンテクストや先行するさまざまなアイデア、物の見方や考え方が、集合してひとつの「結び目」をなしたものとなのです。
本を読んでいると、頭のなかのあちこちが刺激されて、以前読んだ別の本や誰かが言った言葉や、一見関係なさそうな音楽や映画を思い出したりすることがあります。それは、まさに、頭の中に新しい「node」が挿入されたことによって、新しい回路が生まれたということを表しているのかもしれません。
本を読む愉しみ、知識を得ていく喜びは、頭の中に新しい道が生まれ、新しい地図が出来上がっていくところにあるのではないでしょうか。
66ブッククラブでは、毎回ひとつの「バズワード」と、それに関連する「ノードとなる1冊」を選びます。そして、その1冊にゆかりの深いゲストを迎え、さらにもうひとかたの識者と黒鳥社・若林恵とで囲み、その一冊を中心にして、3人の登壇者と参加者みなさんで「本の地図」を描くことを試みます。
66ブッククラブは、バズワードを手っ取り早く理解するための会ではありません。あるバズワードをきっかけに、その向こうに広がる知識の海におそるおそる漕ぎ出すことを後押しする会なのです。
第1回 ビッグデータ
■1冊『ニュー・ダークエイジ』
ジェームズ・ブライドル(著)、久保田晃弘(監訳)、栗原百代(訳)
■特別ゲスト:久保田晃弘(アーティスト/研究者)
■聞き手:池田純一(デザインシンカー)、若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
■書籍紹介
〈情報の雲〉に惑わされないために —— 私たちに必要なのは新しいメタファーである。
「新しい美学 (The New Aesthetic) 」の提唱者であり、現在最注目のアーティスト・思想家による初の著書。デジタル・テクノロジーに覆われた現代世界を走査し、「新しい暗黒時代」の予兆を抉る。クラウド、気候変動、論文捏造、アルゴリズム、金融市場、ロボット労働、自動運転、機械学習など、数々のバズワードを駆使して、「テクノロジーが緊急時に、私たちに知らせようとしていること」を深く読み取ろうとする。
情報テクノロジーはますます進化し、経済・政治・社会の変化を加速している。しかし今、人々は溢れかえり過ぎた情報の海の中で、逆に単純化された物語や「ポスト真実」に惑わされているのではないか。金融、ショッピング、AI、国家機密に至るまで、私たちは不可知のこの世界がどのように動いているのかを、もはや理解することができなくなっている。こうしたIT時代の「今・ここ」にある危険に、どう対処すればいいのか? テクノロジーだけでなく、文学、演劇、哲学にも精通した気鋭のアーティストが、相互に縺れ合う10のキーワードで現在を思索し、未来を批評する。テクノロジー抜きには生きることができない私たちが、それに依存したり支配されずに生き抜くために必要なのは「不可知なものを考え続ける」ことである。
(目次)
1. Chasm(裂け目)
2. Computation(計算)
3. Climate(気候)
4. Calculation(予測)
5. Complexity(複雑さ)
6. Cognition(認知)
7. Complicity(共謀)
8. Conspiracy(陰謀)
9. Concurrency(同時実行)
10. Cloud(雲)
※参加条件:当日『ニュー・ダーク・エイジ』を議題にディスカッションを行います。事前にお読みいただき、当日ご持参ください。
講師紹介
募集要項
日時 |
2019年04月04日
(木)
19:00~21:30 ※受付開始は18:30頃を予定しております。 |
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受講料 |
3,000円 ※参加条件:当日『ニュー・ダーク・エイジ』を議題にディスカッションを行います。事前にお読みいただき、当日ご持参ください。 |
定員 | 70名
※定員になり次第締切らせていただきます |
注意事項 |
※当日の模様は、SNSなどで掲載される可能性があるほか、株式会社黒鳥社(blkswn publishers Inc.)、アカデミーヒルズの広報活動(テレビ局、新聞社、ニュースサイト等の取材・情報提供を含む)で使用される場合がございます。 |
主催 |
|
共催 | |
協力 | |
会場 | アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) |
※お申込期限:2019年4月4日(木)15:00まで
お支払い方法
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