2023年08月04日 (金)  18:30～20:00

リアル開催

本には社会的にインパクトを与えるだけでなく、読者の考え方に影響を与え、人生を変えるパワーがあります。本が出版されると著者に注目が集まりますが、その背後には必ず、編集者の存在があります。時代を読み、アイデアを発想し、著者を発掘し、著者と二人三脚で一つの本を仕上げ、出版後は、販促のために工夫を凝らし、世に広めるために知恵を絞る・・・。本シリーズでは、そんな編集者という仕事にスポットを当て、1冊の本の背景にあるストーリーから仕事のエッセンスを学びます。

モデレーターは、ディスカヴァー･トゥエンティワンの共同創業者として35年間、同社の社長を務め、これまで数多くの書籍を社会に送り出してきた干場弓子さんです。本の力を信じる干場さんは、価値観が大きく変わる現代における旗手を創出するため新たに出版社ＢＯＷ＆ＰＡＲＴＮＥＲＳを創業し、新たに発掘した著者によるビジネス書を出版しています。編集者の仕事を知り尽くす干場さんならではの視点で、ゲストからお話を引き出していきます。

第3回のゲストは、日経BPの書籍編集者、中川ヒロミさんをお迎えします。
中川さんは、110 万部を超える大ヒット作『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』のほか、『HARD THINGS』『ビジョナリー・カンパニーZERO』『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』など、多くの翻訳書の編集を担当されています。

本セミナーでは、中川さんがどのように翻訳書の企画を立て、ヒットに繋がったのか、翻訳書と他の書籍の違い、読者への届け方を含め、時代のターニングポイントとなった担当書籍を振り返りながらお話いただきます。そして、編集者としてどのような「問い」を立てて世界を見ているのか、具体的な考え方や、社会の捉え方を干場さんとの対談で掘り下げていきます。

これからのAI時代の学び、仕事、生き方を考えるとき、与えられた問いに答えるだけでなく、自ら「問いを立てる力」を持つことが重要だと言われています。編集者が習慣的にしているという「問いの立て方」、その視点やプロセスを通して、良い「問い」とはどういうものか？「問いを立てる力」を磨くにはどうすればよいか？を探究していきます。