セミナー・イベント

森美術館「MAMアートコース2008-2010」
第12回 「変貌するメディア——ビジネスやアートは新たな価値にどう向き合うのか?」

カルチャー&ライフスタイル 文化

日時

2010年09月28日 (火)  19:00~21:00
終了しています

内容

現在、テクノロジーの進歩に伴ってネット環境の進化、新しいデバイス(機器)の登場、ライフスタイルの変化が起こり、 メディアを享受する環境が激変しています。このような中で多くのメディア企業が対応すべきことは、新しい商流をこれまでのやり方によって増やすことではなく、価値の転換について学び、その転換に対応することです。

本講演では、アーティストを含む一般の人々や既存メディアではない一般企業が、いかにこのメディア環境を利用したらよいのかについて言及します。さらに、いま勃興する新しいメディア「アフォーダブル・メディア(気軽すぎて気にならないメディア)」の台頭と、人々が情報を認知するまでの仕組みの変化、「インターネット上ではなぜ無料の法則が働くのか」等々に関しても分析します。

その上で、今後このメディアの変遷がもたらす新しい価値の変化を予測し、そこにどう向き合っていけばよいのかというヒントを散りばめつつ、新しいメディア環境を利用したチャンスと可能性について考察します。
また、こうした観点に立ってアートや美術館というメディアに関しても再考を試みます。

※日英・手話同時通訳付

講師紹介

講師
小林弘人 (こばやし・ひろと)
株式会社インフォバーン代表取締役CEO、東京大学大学院・情報学環 非常勤講師

雑誌『ワイアード』『サイゾー』(『サイゾー』は07年に事業売却)を創刊。紙メディア以外にも「ギズモード・ジャパン」ほか、数多くのウェブメディアを立ち上げる。眞鍋かをりなど著名人ブログやブログ出版をプロデュース、最近ではツイッター等をいちはやく活用し、ダイソン、書籍『フリー』、日産自動車等のソーシャルメディア・マーケティングを手がけるなど、IT界の仕掛け人としても有名。自著『新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に』。監修・解説・販促を手がけた書籍『フリー~〈無料〉からお金を生み出す新戦略』(クリス・アンダーソン)がベストセラーに。2010年4月より東京大学大学院情報学環で非常勤講師として、旧来から最新のメディアまでのビジネスモデルを教える。BBT大学教授、11年に復活した雑誌『ワイアード』のエディトリアル・アドバイザー。

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講座趣旨

※森美術館とは

文化都心 六本木ヒルズのシンボルとして、森タワーの最上階に位置する美術館。 「現代性」と「国際性」をテーマに、現代アート、ファッション、建築、デザイン、写真、映像など様々なジャンルの斬新な展覧会を開催しています。
展覧会会期中は休館日がなく、また22時まで開館(火曜日を除く)しているほか、同じチケットで展望台 東京シティビューにも入館できます。

「MAMアートコース2010」
森美術館では、現代美術をさらに楽しんでいただくための講座「MAM(マム)アートコース」を開催しています。このコースでは「A:Art(アート)、B:Business(ビジネス)、C:Culture(カルチャー)の三つのテーマを掲げ、アートと社会の関係性を紐解きます。2009年度にはアートフェアの役割や現代アートにおける記録や著作権の問題、さらには民主主義の新しい可能性といった幅広いテーマについて考えました。2010年度の第2回目となる第12回では、メディアの変遷について言及しつつ、その新しい価値変化と可能性、さらにはアートや美術館というメディアについても再考します。


募集要項

日時 2010年09月28日 (火)  19:00~21:00
受講料 1,000円
定員 150名

注意事項

※一般・学生の方のみ受付します。
「森美術館MAMCメンバー(個人・法人)」の方は割引のため、森美術館ウェブサイトよりお申し込みください。

複数名で一緒にご参加いただく場合にも、一括でお申し込みを頂くことはできません。お一人様ずつWEB上のお申し込みフォームよりご登録いただくことにより、お席を確保させて頂いております。
恐れ入りますが、参加されるご本人にお申し込みいただくか、又は代理でご参加者の情報をご登録下さいますようお願い申し上げます。
尚、その際に同一のメールアドレスはご利用いただけません。必ず人数分のメールアドレスをお手元にご用意の上お申込ください。

主催
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。

お支払い方法

クレジットカードによるお支払いのみです。
※いかなる理由においても、お申し込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※森美術館のセミナーは1回ごとに異なるセミナーになりますので、日程の振り替え、変更は承ることはできかねます。お申し込みの際にはご注意ください。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)

【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。

森美術館展覧会情報

「ネイチャー・センス展」 会期:2010 年7 月24 日(土)-11月7 日(日)
「ネイチャー・センス展」 会期:2010 年7 月24 日(土)-11月7 日(日)

国際的に活躍する吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆3名の新作インスタレーションを通して、現代日本人の感性や文化的記憶と自然との関係性を考えます。彼らが採用している自然をある意味で抽象化する手法は、より感覚的に自然を捉えて来た日本の文化を彷彿させ、日本人の伝統的な感性を喚起させるでしょう。関連書籍約700冊を集めた「ネイチャー・ブックラウンジ」も会場内に開設します。


「MAMプロジェクト012:トロマラマ」 会期:2010 年7 月24 日(土)-11月7 日(日)
「MAMプロジェクト012:トロマラマ」 会期:2010 年7 月24 日(土)-11月7 日(日)

MAM プロジェクトは世界各国の才能豊かな若手アーティストを応援するプロジェクト・シリーズ。トロマラマは、インドネシアのバンドゥンを中心に活動する3人組のアーティスト・ユニット。400枚以上の木版画の版木、大量ボタンやビーズなど身近な素材とストップモーションの技術でユニークなアニメーションを制作しています。本展ではビデオ・インスタレーションを出品し、オリジナリティあふれる彼らの世界を紹介します。