六本木ヒルズライブラリー

東京街々物語
〈エントランス・ショーケース展示〉

更新日 : 2020年01月30日 (木)




今回のエントランス・ショーケース展示は「東京街々物語」と題して、東京を舞台に様々な形で紡がれてきた物語をご紹介しています。


 
○東京の「数」
日本の首都が東京になってから、150年。
世界一の人口を誇る大都市に成長を遂げたこの街の変化は、様々な「数」からうかがい知ることができます。
 
昭和と比較するだけでも、人口は2倍、ごみ総量は7倍、電気需要は40倍にまで増えています。一方、犯罪検挙数は10分の1ほどにまで減少。時代を経るごとに、全く違う東京へと変わりつつあることが分かります。





○東京の「華」
文化や商業の中心としての東京、その象徴はやはり繁華街といえるでしょう。銀座、新宿、渋谷、池袋……人が集まる場所には、それだけたくさんの物語が生まれます。
 
たとえば「銀ブラ」とは、銀座をぶらぶら歩くこと。実は大正時代に作られた言葉だそうです。今も昔も、繁華街を歩く楽しみは変わりません。




○東京の「裏」
繁華街の裏側、大都市にひっそりとたたずむ路地裏や横丁もまた、東京の大きな魅力です。新宿ゴールデン街、渋谷のんべい横丁、吉祥寺ハーモニカ横丁などなど、戦後に生まれ、昭和の面影を色濃く残す町並みがあります。
 
狭くて暗い、だからこそ癖になる。横丁の「懐かしい景観」は、再開発の波に押され、少しずつ「消えゆく景観」でもあります。そこには、より一層のノスタルジーを感じずにはいられません。(『東京路地裏横丁』)




○東京の「水」
東京が発展した背景には、江戸時代から水運で栄えてきたという歴史があります。東京の各地に残る川や谷、そして東京湾は水と共に成長してきたこの街の証人と言えるでしょう。
 
川があれば、橋がある。橋があれば、人がいる。ものが行きかい、人々の思いが交差する場所として、東京にはいつも橋がありました。橋から見える風景には、普段は気づかない歴史とドラマに満ちた東京が隠れています。(『東京の橋100選+100』)





オリンピックを機にたくさんの人がやってくる今年、東京という街はさらに劇的な変化を迎え、新たな姿を見せていくことでしょう。これまでと、これからの東京に想いを馳せる機会として、ぜひ展示をお楽しみください。
 

<企画・監修>
澁川 雅俊 (ライブラリー・フェロー)


 



※エントランス・ショーケースは会員制ライブラリー施設内にありますので、閲覧をご希望の際には必ずメンバーズ受付へお立ち寄りください。