六本木ヒルズライブラリー

私たちはなぜ、本を読むのか。



 
私たちはなぜ、本を読むのか。

なぜなら、世の中でこれから起きること、今まで起きたことの全てを知っている人は誰もいないから。
一人の人の知識や経験には限りがあるから。

本は、同時代を生きる誰か他の人が考えたこと、知り得たことを教えてくれる。
過去に生きた人の思い、情報、感じたことを私たちに伝えてくれる。
私が見たこともない世界へ連れていってくれる。
私とは違うものの見方を教えてくれる。




Q.   そんなことはネットでだって可能ではないか?
A.   ある程度は可能だと思う。けれど、全てではない。








たとえば本には、ネットの情報と違って、多くの人が関わって一冊の本を作ってきた長い歴史がある。著者、編集者、出版社、校閲者、書籍営業、装丁家、翻訳家、エージェント、印刷会社、広報マン、書店員・・・。

多くの人が関わって、これまで一冊の本を世の中に出してきた。
それは、「この本を多くの人に届けたい」という思いが皆にあるから。

人は一人では生きられない。それと同じように、一人でなく、多くの人の思いがこもって一冊の本になる。





ライブラリーとは、人や本と出遭い、そこから得たものをまた、他の人とシェアする場。シェアによってさらに新しい段階のものを、私たち自身で創り出す場。

だから私たちはライブラリーで本を読む。
人と繋がり、私個人の力を伸ばすために。

 
【ライブラリートピックス】
 文 ライブラリーアドヴァイザー 小林麻実


 

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