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「そもそも何が問題(イシュー)なのか?」
石倉洋子のグローバル・ゼミ(GAS)2017 2回目セッション開催!

活動レポートグローバル政治・経済・国際キャリア・人
更新日 : 2017年07月18日 (火)

Session 2:プロジェクトプランニング/チームビルディング
講師:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
文/小林 麻実 写真/アカデミーヒルズ
開催日:2017年7月1日



グローバル・ゼミ(GAS)2017の初回セッションでは、クライアントとなる3団体(在日英国商業会議所、在日フィンランド商工会議所、トビタテ!留学JAPAN)から、現在取り組もうとしている課題やその背景についてのご説明を頂きました。

第2回目のセッションでは、その課題を各チームがどのように捉えたかを発表しました。発表時間は5分。発表形式は自由。この「自由」というところが、GASの面白さです。

よくあるようにスライドをPCで見せるチームもあれば、プリントアウトを配布するチームもあります。またあるチームは話しながらホワイトボードに書いていく授業のようなスタイルで、この9日間のリサーチと仮説をまとめていきました。もちろん全て英語です。



今回のような課題解決型のプロジェクトでは、そもそも「何が問題なのか?」、「その中でも一番重要な問題は何か?」といった問題設定の力がカギとなります。講師の石倉洋子・一橋大学名誉教授は、”How do you define main issue?”と鋭い問いを繰り返しながら、チームの分析をより先鋭化させていくことを求めていきました。

ともすれば現状の小さな「改善」に終わってしまいがちな解決策を、どこまで大きく転換させて根本的なイノベーションを生むことができるか。それを考えなければいけないのが、今という時代ですね。考えを徹底的に変えることができるということに、驚かれた参加者も多かったようです。

私たちの日常生活では、細かい目先の細部にこだわって、「そもそも私は何をしようとしているのか」という視点を失ってしまうことも多いのですが、GASでは、そのようなマインドセットをひっくり返させられることがよくあります。

短期間にチームを作り、それぞれ忙しい仕事を抱えながら協力して成果をあげていくGAS。これからは各団体へのインタビューも行われ、4週間後には分析と仮説のさらなる深化が求められます。

セッションの様子は石倉教授のブログにも書かれています。ぜひご覧ください。