石倉洋子のグローバル・ゼミ(GAS)2017スタート!
Session 1:グローバル・リーダーになるためのロジカル思考&プロジェクト担当/チーム分け
講師:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
文/小林 麻実 写真/アカデミーヒルズ
開催日:2017年6月22日
2010年にスタートしたグローバル・ゼミ(Global Agenda Seminar/GAS)も、本年で7回目を迎えました。今年はこれまでと異なり、実在する組織の課題を受講生がチームを作って解決していく、「リアルプロジェクト」を実施します。
前日の激しい雨が嘘のように静かな木曜日の午後7時。
一日の仕事を終えられた受講生の皆さんが六本木ヒルズ・森タワーの49階に集まっていらっしゃいました。
出迎えた講師の石倉洋子・一橋大学名誉教授は、ご自身の内外での知見を基に、“なぜ今、リアルプロジェクト経験が必要なのか”について以下のように話されました。
「世界は、これまでの常識が通じないほど、予想外のことが起きる場になっています。今ある仕事はどんどんなくなり、ひとつの職務をフルタイムで定年まで続けるような働き方は、ますます減っていくでしょう。異なったバックグラウンド・言語・文化を持つ自社外の人々と協働して成果を出す、“プロジェクトベースの働き方”は、より一般的になっていきます。」
「しかし、実際にそのような経験を積む場はあまりありません。だからこそ皆さんは、今日ここで初めて会った人とチームを作り、効率的に働いて5か月で結果を出すことを学んで頂きたいのです。」
英文エッセイで選抜されたGAS2017の受講生は34名。海外経験が豊富で、30歳代を中心とした、まさに社会人として脂の乗り切った方々です。彼らの顔が引き締まりました。
今回、GASのクライアントとして現実にある課題を示して下さるのは、在日英国商業会議所、在日フィンランド商工会議所、トビタテ!留学JAPAN事務局の3団体。
EU離脱で揺れる英国、ベーシックインカムの実験等でも話題を集めるフィンランド、日本からの留学生の増大に多大な影響を与えてきた官民プロジェクト -- どのクライアント組織からもグローバル世界の最新動向を直接伺うことができます。
石倉教授は、「どんな問題に対しても焦点を絞り、課題や将来のあるべき姿を明確にした上で、解決策を考えていくこと。」という点を強調しながら、プロジェクトマネジメントの進め方について詳しく基本要件を話されました。
その後受講生の皆さんはひとつのクライアントについて各々2チームを作り、計6チームのグループが誕生しました。引き続いての懇親会では、ビール片手に皆で英語の簡単な自己紹介を行いました。
わずか9日後の第2回セッションまでに各チームでどこまで課題を進められるのか ?
楽しくもチャレンジングなGAS2017の初日でした。
セッションの様子は石倉教授のブログにも書かれています。ぜひご覧ください。
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