六本木ヒルズライブラリー
【ライブラリーイベント】開催レポート
『仕事はうかつに始めるな』出版記念セミナー
有意義な人生をおくるための集中力マネジメントを身につける
ライブラリーイベント
日時:2017年3月21日(火)19:00~20:30@オーディトリアム
予防医学研究者、石川善樹さんの注目の新刊『仕事はうかつに始めるな』
の刊行を記念したセミナーを開催しました。
の刊行を記念したセミナーを開催しました。
石川さん曰く、研究者はほとんどの時間、抽象的なことを考えているそうですが、本を書くという作業はその逆の具体的なことを書くことなので、実は石川さんにとって、本を書くことは割と苦しい作業なのだそうです。
それでも、『仕事はうかつに始めるな』には具体的なことと抽象的なことが混じっていますが、この日のセミナーでは、思い切り抽象的なことに振ってお話したいと宣言され、セミナーがスタートしました。
まずは、この本ができた経緯についてお話いただいたのですが、そこに至るまで、石川さんの頭の中の思考回路の散歩をしているがごとく、実に面白い切り口でブレークダウンしてお話いただきました。
それでも、『仕事はうかつに始めるな』には具体的なことと抽象的なことが混じっていますが、この日のセミナーでは、思い切り抽象的なことに振ってお話したいと宣言され、セミナーがスタートしました。
まずは、この本ができた経緯についてお話いただいたのですが、そこに至るまで、石川さんの頭の中の思考回路の散歩をしているがごとく、実に面白い切り口でブレークダウンしてお話いただきました。
自己紹介とは?
ビジネスパーソンの仕事は価値を生み出すことに対して、研究者の仕事は知識を生み出すことですが、研究者になりたての頃に読んだ研究者のバイブルとも言える本に立ち返り、その著者の言葉、知識とは何かを考えよ、どう考えるかを考えよという言葉を引用し、日々考え方のブラッシュアップをしていかないと、思考のレベルが上がっていかないと言います。
その例として「自己紹介」についての石川さんの考えを披露いただきました。研究者の世界では実はあまり行われない「自己紹介」に出くわした時、「自己紹介とはなんぞや?」と考えたそうです。自己紹介の目的を自分を理解してもらうためではなく、興味を持ってもらい様々なところで話題にしてもらうことが目的とすると、自己=キャラ⇒キャラがたつと言うが、これはどういうことか?⇒それは、経歴にまったくないような別の状況に置いたとき、そのキャラがどう考え、行動するのか想像を超えるワクワクさせる人のことを言うのではないか?⇒そうなると、「予防医学の石川です」と一般的な自己紹介をしてしまうと、状況を絞ってしまいキャラをたたせないことをしているのではないか?考えを発展させ、疑問を抱いたと言います。
例えば、iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授に初めて会った人は、まずほとんどがiPS細胞についての話しかしませんが、実は山中教授は沢山の趣味をお持ちで、iPS細胞以外にももっと楽しい会話ができるにもかかわらず、一般的な自己紹介により同じ話ばかりをしなくてはならず、ご本人も同じ話題ばかりで飽き飽きしてしまうし、話題が広がっていかないのではないかと言います。
そして、自分がいないところでも話題になるように誰もが伝えたがるキャラになるにはどうしたらよいかと考えると、抽象・流行・具体・本質の中で「抽象的で本質的」な考えがどんな場でも話題になりやすいのではないかと考えたそうです。こんな風に、当たり前で普段は考えもしないことをあえて考えてみると面白い結論を導きだせるのではないか?というようなことを考えたことが、この本を書くきっかけとなったそうです。
その例として「自己紹介」についての石川さんの考えを披露いただきました。研究者の世界では実はあまり行われない「自己紹介」に出くわした時、「自己紹介とはなんぞや?」と考えたそうです。自己紹介の目的を自分を理解してもらうためではなく、興味を持ってもらい様々なところで話題にしてもらうことが目的とすると、自己=キャラ⇒キャラがたつと言うが、これはどういうことか?⇒それは、経歴にまったくないような別の状況に置いたとき、そのキャラがどう考え、行動するのか想像を超えるワクワクさせる人のことを言うのではないか?⇒そうなると、「予防医学の石川です」と一般的な自己紹介をしてしまうと、状況を絞ってしまいキャラをたたせないことをしているのではないか?考えを発展させ、疑問を抱いたと言います。
例えば、iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授に初めて会った人は、まずほとんどがiPS細胞についての話しかしませんが、実は山中教授は沢山の趣味をお持ちで、iPS細胞以外にももっと楽しい会話ができるにもかかわらず、一般的な自己紹介により同じ話ばかりをしなくてはならず、ご本人も同じ話題ばかりで飽き飽きしてしまうし、話題が広がっていかないのではないかと言います。
そして、自分がいないところでも話題になるように誰もが伝えたがるキャラになるにはどうしたらよいかと考えると、抽象・流行・具体・本質の中で「抽象的で本質的」な考えがどんな場でも話題になりやすいのではないかと考えたそうです。こんな風に、当たり前で普段は考えもしないことをあえて考えてみると面白い結論を導きだせるのではないか?というようなことを考えたことが、この本を書くきっかけとなったそうです。
1日をどう終えるかが重要
今回発刊された本のタイトルは「うかつに仕事を始めるな」ですが、仕事の始まりと終わりを良いものにすれば1日が良いものになり、さらに生き生きと仕事をすると結果的に健康になると石川さんは考えているそうです。特にいかに終わるか?がすごく重要だと考えていて、仕事を終える時にチェックポイントを設けて振り返ることが大事だと言います。
イチローは、試合の後、ロッカールームで30分間、振り返るのだそうです。しかも、試合の振り返りからではなく、昨日の夜何時に寝て、どうやって起きて、どんな準備をして試合に臨んでどうだったのか?というところまで振り返り、人よりもチェックポイントが多いそうです。
チェックポイントを設けて振り返りをしないと自分の変化に気がつきにくく、しっかりと振り返りができているとルーティン作業になりがちな日々が確実に前進していくと言います。1日の仕事終わりにその日を振り返る作業は、おそらくとても面倒なことなのかもしれませんが、この面倒な作業を毎日続けた人だけが1日を素晴らしく始めて、素晴らしく終えることができるのだと石川さんは言います。
イチローは、試合の後、ロッカールームで30分間、振り返るのだそうです。しかも、試合の振り返りからではなく、昨日の夜何時に寝て、どうやって起きて、どんな準備をして試合に臨んでどうだったのか?というところまで振り返り、人よりもチェックポイントが多いそうです。
チェックポイントを設けて振り返りをしないと自分の変化に気がつきにくく、しっかりと振り返りができているとルーティン作業になりがちな日々が確実に前進していくと言います。1日の仕事終わりにその日を振り返る作業は、おそらくとても面倒なことなのかもしれませんが、この面倒な作業を毎日続けた人だけが1日を素晴らしく始めて、素晴らしく終えることができるのだと石川さんは言います。
セミナーのサブタイトルからはずれ、石川さんが冒頭に宣言したとおり、思い切り抽象的なお話に始終しましたが、研究者としての思考回路を垣間見ることもでき、石川さんらしい和やかなセミナーとなりました。
【スピーカー】
石川 善樹(予防医学研究者)
【スピーカー】
石川 善樹(予防医学研究者)
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