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シェアラウンジトーク 第5回 開催レポート
“宇宙ビジネスの新潮流”~名だたる起業家がなぜ今宇宙ビジネスにのめり込むのか?~
更新日 : 2017年10月06日
(金)
開催日:2017年9月14日 @アークヒルズライブラリー シェアラウンジ
ゲストスピーカー:石田 真康 (A.T. カーニー株式会社 プリンシパル / 一般社団法人SPACETIDE代表理事)
文/神田
シェアラウンジトークは、アークヒルズに関わる方をゲストスピーカーに迎えて開催しているアークヒルズライブラリー限定のイベントです。メンバーにとっては、新たな知識を学ぶ場であるだけでなく、スピーカーや他のメンバーと意見交換をすることで交流を生む場になっています。第5回となる今回は、A.T. カーニーのプリンシパルであり、一般社団法人SPACETIDE代表理事として日本初の民間宇宙ビジネスカンファレンス「SPACETIDE」を主催する石田真康さんをお迎えしました。
New Space Industry
「宇宙」には、科学と産業、安全保障、それに加えて文化的な要素があります。従来は安全保障と科学の面で育ってきた宇宙開発も、現在、世界の宇宙産業では「New Space」と言われる新たな潮流が起きています。
イーロン・マスクやジェフ・ベゾスら世界の名だたる起業家は、なぜ宇宙ビジネスにのめり込むのか。これまでは国家主導で行われてきた宇宙開発が、近年では民間、中でもベンチャーの参入が目覚ましく増えています。そして過去10-20年の間に、起業家精神、リスクマネー、商業化政策、宇宙活動法、AIやロボティクスという要素が折り重なりあい、宇宙産業は大きく変わりつつあります。
その産業は、ロケット打ち上げに代表される『宇宙アクセス』、衛星を作り、配備、運用する『次世代衛星インフラ構築』、天気予報やGPSで馴染みがある『衛星データ利用産業』、『軌道上サービス』、『宇宙旅行や移住』、『宇宙探査と資源開発』などに分類されます。
宇宙探査では、グーグルがスポンサーを務めXプライズ財団が主催する賞金総額30億円の月面探査レースで、日本のチームHAKUTO(ハクト)がファイナリストに残っていることが注目されています。
政府や大手企業だけでなく、ベンチャーや投資家が宇宙ビジネスに参入し、また従来宇宙と関係のない異業種の大手企業も進出しきて、ベンチャーと大手企業が組むことも増えてきているといいます。それくらい宇宙ビジネスにチャンスがあるのではないかと注目され、多くの企業が参入検討を始めているのが今の現状だそうです。そこには、宇宙に対する"夢"が共通してあると石田さんは仰います。
イーロン・マスクやジェフ・ベゾスら世界の名だたる起業家は、なぜ宇宙ビジネスにのめり込むのか。これまでは国家主導で行われてきた宇宙開発が、近年では民間、中でもベンチャーの参入が目覚ましく増えています。そして過去10-20年の間に、起業家精神、リスクマネー、商業化政策、宇宙活動法、AIやロボティクスという要素が折り重なりあい、宇宙産業は大きく変わりつつあります。
その産業は、ロケット打ち上げに代表される『宇宙アクセス』、衛星を作り、配備、運用する『次世代衛星インフラ構築』、天気予報やGPSで馴染みがある『衛星データ利用産業』、『軌道上サービス』、『宇宙旅行や移住』、『宇宙探査と資源開発』などに分類されます。
宇宙探査では、グーグルがスポンサーを務めXプライズ財団が主催する賞金総額30億円の月面探査レースで、日本のチームHAKUTO(ハクト)がファイナリストに残っていることが注目されています。
政府や大手企業だけでなく、ベンチャーや投資家が宇宙ビジネスに参入し、また従来宇宙と関係のない異業種の大手企業も進出しきて、ベンチャーと大手企業が組むことも増えてきているといいます。それくらい宇宙ビジネスにチャンスがあるのではないかと注目され、多くの企業が参入検討を始めているのが今の現状だそうです。そこには、宇宙に対する"夢"が共通してあると石田さんは仰います。
宇宙ビジネスとの接点の最初は"HAKUTO"だった
子供のころ天文クラブに入っいたという石田さんは、その後、宇宙への興味から遠ざかっていたといいます。社会人になって仕事も忙しい生活。そんな時、ある事がきっかけとなって、好きな事を悔いなくやりたいと思ったと仰います。「何でもいいから宇宙のことを始めよう」と決意したのは2012年だったそうです。
雑誌に載っていた月面無人探査を目指すHAKUTO(ハクト)の記事を読んで、すぐにメールを送り、ハクトでの週末プラボノ活動(ボランティア)を始めました。これが宇宙との接点の最初だったといいます。その後、宇宙のことで世の中に発信をしたいと思い、自分から企画を編集者に持ちかけてスタートしたのが、ITメディアビジネスオンラインの連載コラム『宇宙ビジネスの新潮流』です。現在4年目に突入し57回になっているそうです。
連載もきっかけになって、内閣府から宇宙政策委員会の委員の依頼を受けたり、講演や個別の相談を受けることが増え、宇宙産業の人脈が広がったといいます。その時に、新しい宇宙ビジネスに関わる人全員が集まって、宇宙のトピック全部が詰まったカンファレンスを日本で作りたいと立ち上げたのが『SPACETIDE』です。宇宙ベンチャーのCEOや政府関係者、大学の先生も全員手弁当で集まりました。今年2回目を開催、来年2018年には3回目を開催されます。
そうこうしていると、A.T.カーニーにも宇宙に関するコンサルの相談が来るようになったそうです。本業のコンサルに宇宙の活動が広がってきたのです。
「好きな事が仕事になった。」「大変なことはあるけど、自分は何のために頑張っているんだろうという悩みは一切なくなっている。自分の時間を使っている事と自分のやりたい事が一致しているという意味ではとっても幸せ。」と石田さんは仰います。
雑誌に載っていた月面無人探査を目指すHAKUTO(ハクト)の記事を読んで、すぐにメールを送り、ハクトでの週末プラボノ活動(ボランティア)を始めました。これが宇宙との接点の最初だったといいます。その後、宇宙のことで世の中に発信をしたいと思い、自分から企画を編集者に持ちかけてスタートしたのが、ITメディアビジネスオンラインの連載コラム『宇宙ビジネスの新潮流』です。現在4年目に突入し57回になっているそうです。
連載もきっかけになって、内閣府から宇宙政策委員会の委員の依頼を受けたり、講演や個別の相談を受けることが増え、宇宙産業の人脈が広がったといいます。その時に、新しい宇宙ビジネスに関わる人全員が集まって、宇宙のトピック全部が詰まったカンファレンスを日本で作りたいと立ち上げたのが『SPACETIDE』です。宇宙ベンチャーのCEOや政府関係者、大学の先生も全員手弁当で集まりました。今年2回目を開催、来年2018年には3回目を開催されます。
そうこうしていると、A.T.カーニーにも宇宙に関するコンサルの相談が来るようになったそうです。本業のコンサルに宇宙の活動が広がってきたのです。
「好きな事が仕事になった。」「大変なことはあるけど、自分は何のために頑張っているんだろうという悩みは一切なくなっている。自分の時間を使っている事と自分のやりたい事が一致しているという意味ではとっても幸せ。」と石田さんは仰います。
インターネットの黎明期と同じ?
今の宇宙産業はインターネットの黎明期と同じと言われています。産業が生まれるということは雇用が生まれるということ。これから急速に進展していくであろう宇宙ビジネスには、多くの人材が求められています。「以前は宇宙に関わる仕事をしている人は、ほんの一握りの人である種エリートだった。それはかっこよさにも繋がっていたが、僕は宇宙に興味を持っている人みんなが宇宙ビジネスに関わることが出来た方がやっぱり面白いと思う。」と石田さんは仰います。宇宙に興味があれば、まずはプラボノ活動から始めてみてはいかがでしょう。
石田さんの知識の多さと興味深い宇宙の話に感激したと同時に、「好きな事を悔いなくやりたい」と決意したことがきっかけで本業が好きな事になったという話は、聴いている私たちの心に響きました。
石田さんの知識の多さと興味深い宇宙の話に感激したと同時に、「好きな事を悔いなくやりたい」と決意したことがきっかけで本業が好きな事になったという話は、聴いている私たちの心に響きました。
宇宙ビジネス入門 New Space革命の全貌
宇宙ビジネス入門 NewSpace革命の全貌
石田真康 著日経BP社
シェアラウンジトーク
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