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石倉洋子のグローバル・ゼミ(GAS)2016始動!ゼミ初回の様子をお届けします。

活動レポートグローバル文化政治・経済・国際
更新日 : 2016年09月07日 (水)

Session 1:グローバル・リーダーになるためのロジカル思考
講師:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
文/小林麻実 写真/アカデミーヒルズ
開催日:2016年9月4日

今年で6回目となるGlobal Agenda Seminar (グローバル・ゼミ/GAS)の集中講座。世界のどこででも活躍できる人になることを目指し、今年は28人のクラスで開講されました。


これから何が始まるのだろうと緊張の面持ちの皆さんに対し、ファシリテーターの石倉洋子・一橋大学名誉教授がまず宣言したのは、
「ここでは私がすることは多くはありません。ここはあなた達が何かをする場なのです。」
というメッセージ。ただ講師の話を聴いているのではなく、受講生が知恵を絞り、深く考え、実際に行動するというGASの特徴がよく表れています。

とくに今年のテーマは、「視点を変える、自分が変わる」。激変する世界の中では、誰もが昨日までの自分とは違うパースペクティブを持ち、変化していかなければいけないと石倉教授は語ります。

これに続くのは、「最近やめたこと/私の課題」という事前課題に基づいた受講生の自己紹介。皆さん流ちょうな英語で、ユーモアも交え、スムーズにまとめていったように見えましたが、ここで石倉教授から鋭い指摘がなされます。

「自己紹介を無難に済まそうと思っていませんか? アジアの新興国をはじめ、日本以外の国々では、他の人が持っていない自分だけのユニークな個性が何なのか、それを世界でどう伝えていくべきかということをもっと真剣に考えている人が多い。それが自己紹介に表れます。
自分の仕事が何なのか、とかGASで何を学びたいかとこの場で言うのは余計なこと。「最近やめたこと/私の課題」というテーマに焦点を絞り、自分がいかに他人とは違うのかを伝えなければなりません。」



まず初日は気楽な自己紹介から、と考えていた受講生たちの顔色が変わります。そしてこの指摘を踏まえ、先に行った自分の自己紹介を10分間で修正することが求められます。
修正した自己紹介を、今度は小グループにわかれてグループ内で発表。多くの方がその違いに驚いていたようでした。



その後のロジカル思考についての説明や、
アイスブレイク(3人で一組になり、3人の共通点を探す)でも石倉教授が強調されていたのは、安易さに流されず、より深く考えるべきだということ。考えることをやめてしまってはいけないということ。
自分の力を伸ばす具体的な方法も紹介しながら、
第一回目のセッションは終了し、懇親会へと場所を移しました。

石倉教授のブログにもゼミの様子が書かれていますので、ぜひご覧ください。