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活動レポート

思いがけない出会い・ハプニングが、新しい生き方の発見に繋がる!~「これからの働き方・暮らし方」ワークショップの開催レポート

活動レポート
更新日 : 2016年04月27日 (水)
 多様な「知」が交流し、日々新たな「共創」が紡ぎ出される場所、アークヒルズ。
ここに拠点を置くHAB-YU platform、アークヒルズライブラリー、そして2016年4月にオープンしたTechShop Tokyoのコラボレーション・イベント「これからの暮らし方(ライフスタイル)を考えるワークショップ」を開催しました。
第1回のテーマは「仕事とのつきあい方」。ゲストにお招きした、生きるように働く人のための求人サイト「日本仕事百貨」を運営する株式会社シゴトヒト代表・ナカムラケンタ氏のお話を紹介いたします。

ナカムラケンタ氏が考えるこれからの「シゴトとヒト」の関係



「生きるように働く」とは?
「オンとオフを明確に区切るのではなく、双方が1本の線としてつながり、波のように上がったり下がったりしながら1日が流れていく。仕事をしている時も、生活をしている時も、変わらず同じ自分であること。働くことと暮らすことが、『生きる』というひとつの物語の中に一緒にあること」

トークの冒頭、ナカムラ氏は「生きるように働く」についてこう語りました。

ナカムラ氏が運営する「日本仕事百貨」は、一般的な求人サイトとは趣が大きく異なります。給与や勤務地など、勤務条件で絞るような検索機能は一切ありません。その代わり、運営スタッフ自ら日本全国の仕事の現場を訪れ、そこで働く人達から楽しさ、やりがいはもちろん、大変なことや苦しいこと、まちでの暮らしぶりまで、仕事に関わる“ありのまま”を記したレポート記事が並んでいます。そして、記事を最後まで読み進めると、ようやく最後に募集要項が登場します。

一見すると、とても不便なように見えますが、なぜこうしたつくりにしたのでしょう?

「例えば、検索機能があれば、無意識のうちに現在の住まいや自分が経験した職種など、従来どおりの意識で仕事を選んでしまうはず。僕達が提供したかったのは、思いがけない出会い、良い意味でのハプニング、自分にはありえないと思っていた選択肢。心を持ったヒトが働くわけですから、同じ想いを持った人同士をつなげたり、『こんな生き方もいいな』と感じたりしてもらえるようなサイトにしたかったのです」

その言葉どおり、「日本仕事百貨」のサイト上には、島の管理人、地域おこし協力隊員といった一風変わった求人情報がたくさん並んでいます。それだけでなく、「日本仕事百貨」を通じて働き始めた人の“その後”に密着したレポートなど、転職を考えていない時でもつい読みたくなるような楽しい記事もあります。

人と人をつなげる仕事、伝統を大切に受け継いでいく仕事、まちの未来を創る仕事。「日本仕事百貨」のサイトを見ると、私達が暮らすこの社会は、実は魅力的な生き方にあふれていることがよく分かるはずです。


▶︎ 後編へ続く