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活動レポート
日本元気塾セミナー
エッジを超える力とは!
~ 自分と世界を変えた挑戦者から学ぶ ~
日本元気塾活動レポート
[アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート]
日本元気塾セミナー
エッジを超える力とは!~ 自分と世界を変えた挑戦者から学ぶ ~
開催日:2015年4月15日(水)19:00~21:00 会場:アカデミーヒルズ
文/小林幸子 写真/御厨慎一郎
日本元気塾セミナー第3弾!
日本元気塾である米倉誠一郎塾長が、日本を元気にするゲストを招く日本元気塾セミナー第3弾は、日本元気塾第4期の講師でもある為末大さんと遠藤謙さんが登場。元陸上選手×エンジニア、スポーツ×サイエンス、異なる領域が交差するところでいったい何が起こるのか?気になるセミナーの模様をレポートします。
日本元気塾である米倉誠一郎塾長が、日本を元気にするゲストを招く日本元気塾セミナー第3弾は、日本元気塾第4期の講師でもある為末大さんと遠藤謙さんが登場。元陸上選手×エンジニア、スポーツ×サイエンス、異なる領域が交差するところでいったい何が起こるのか?気になるセミナーの模様をレポートします。
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エッジを超える瞬間
為末大(元陸上選手)
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為末氏
為末さんのプレゼンテーションは、トリックアートから始まりました。分かってしまえば簡単ですが、分からない人にはどうやっても見えないトリックアート。これは、目標を設定する時にも同じことが起こるそう、人は自分が知らないことは目標にできないのです。
それまでどうしたら出来るのかアイデアも浮かばないようなことも、一人が今までの限界を打ち破ると、次々とその壁を乗り越えていく人が現れます。リアルな事例を伺いながら、ハッと自分の取り巻く壁についても意識させられます。
また子供への夢の指導を通して逆に子供から学んだと言う、“何の為に働くのか”というエピソードは、職業は手段でしかなく、仕事を通じて何を実現したいのか、自分の原点を見つめ直す機会になりました。
最後は、為末さんが9台目のハードルで転倒したオリンピックレースのスランプを克服して、エドモント世界選手権でアジア人初となる陸上短距離で銅メダルをとったレース動画に、会場中に感動が広がりました。
それまでどうしたら出来るのかアイデアも浮かばないようなことも、一人が今までの限界を打ち破ると、次々とその壁を乗り越えていく人が現れます。リアルな事例を伺いながら、ハッと自分の取り巻く壁についても意識させられます。
また子供への夢の指導を通して逆に子供から学んだと言う、“何の為に働くのか”というエピソードは、職業は手段でしかなく、仕事を通じて何を実現したいのか、自分の原点を見つめ直す機会になりました。
最後は、為末さんが9台目のハードルで転倒したオリンピックレースのスランプを克服して、エドモント世界選手権でアジア人初となる陸上短距離で銅メダルをとったレース動画に、会場中に感動が広がりました。
障がい者はいない、技術に障害があるだけ
遠藤謙(株式会社Xiborg代表取締役)
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遠藤氏
次に、遠藤さんが取組んでいる「ロボット義足」、「途上国向けの義足」、「競技用義足」の3種類の義足についてのプレゼンテーションが続きます。
遠藤さんが義足に取組んだきっかけは、高校の後輩が骨肉腫で足を失ったことでした。その後輩に開発中のロボットの歩きを見せた時、「ロボットが歩くのを見るのではなく、自分が歩きたい」という言葉が引き金となり、義足エンジニアとしての道を歩み始めました。
MITでは、義足のロッククライマーとして、健常のときの自分の記録を、義足で上回ったヒュン・ハー氏と出会います。そしてヒュンハーの「障がい者というのはいない、技術に障害があるだけだ」という言葉に、強く共感した遠藤さんは、技術開発に没頭する日々が始まりました。
「眼鏡は凄い!」という遠藤さん。眼鏡を掛けている人を障がい者とは言わないどころか、おしゃれの一部だったり、技術以上に文化的に受け入れられている。義足も、健常者以上の力を発揮するように取組んでいます。
東京オリンピック決定前から2020年に、健常者の記録をパラリンピアが破ることを目標にしている為末氏と遠藤さん。実現すれば、障がい者というネガティブなイメージがガラッと変わるはずです。
2050年には全世界の16%が65歳以上となる高齢社会を見据えて、健常者の能力と障がい者が変わりなく過ごせるような世界の実現を目指しています。
遠藤さんが義足に取組んだきっかけは、高校の後輩が骨肉腫で足を失ったことでした。その後輩に開発中のロボットの歩きを見せた時、「ロボットが歩くのを見るのではなく、自分が歩きたい」という言葉が引き金となり、義足エンジニアとしての道を歩み始めました。
MITでは、義足のロッククライマーとして、健常のときの自分の記録を、義足で上回ったヒュン・ハー氏と出会います。そしてヒュンハーの「障がい者というのはいない、技術に障害があるだけだ」という言葉に、強く共感した遠藤さんは、技術開発に没頭する日々が始まりました。
「眼鏡は凄い!」という遠藤さん。眼鏡を掛けている人を障がい者とは言わないどころか、おしゃれの一部だったり、技術以上に文化的に受け入れられている。義足も、健常者以上の力を発揮するように取組んでいます。
東京オリンピック決定前から2020年に、健常者の記録をパラリンピアが破ることを目標にしている為末氏と遠藤さん。実現すれば、障がい者というネガティブなイメージがガラッと変わるはずです。
2050年には全世界の16%が65歳以上となる高齢社会を見据えて、健常者の能力と障がい者が変わりなく過ごせるような世界の実現を目指しています。
~人との化学反応が、新しいものを作りだす~
為末大×遠藤謙×米倉誠一郎(日本元気塾塾長)
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最後に、日本元気塾の米倉塾長を交えての鼎談では、エッジを超えるにはどうすべきかという議論が深まっていきます。
「エッジを超えるというのは、その時はただひたすら前を向いて一歩一歩進んでいっているだけ。後で振り返ってみると乗り超えていることが多いのでは」など、走る哲学者との異名も高い為末さんの一言一言が心に響いてきます。会場からも続々と手が挙る質問タイムは、質問者へも真剣に質問を重ねる為末さん、遠藤さんのスタイルに、「為末&遠藤ゼミ」が目指す化学反応を予感する場となりました。
終了後のアンケートでも、
「答えはやはりおのれ自身の中にあると思いました。」
「科学×固定概念の解除が何か生まれる!と感じました。」
「無意識にある限界を壊したいと思いました。」という熱い声が寄せられました。
今回最後の予定だった日本元気塾セミナーですが、好評により5/11に開催することが決まりしました。
スピーカーは、同じく日本元気塾第4期の講師 隈研吾さんと米倉塾長。詳細は下記よりご覧ください!
▼【緊急決定!】次回5/11日本元気塾ショートセッション
隈研吾(建築家)×米倉誠一郎(日本元気塾塾長)
「エッジを超えるというのは、その時はただひたすら前を向いて一歩一歩進んでいっているだけ。後で振り返ってみると乗り超えていることが多いのでは」など、走る哲学者との異名も高い為末さんの一言一言が心に響いてきます。会場からも続々と手が挙る質問タイムは、質問者へも真剣に質問を重ねる為末さん、遠藤さんのスタイルに、「為末&遠藤ゼミ」が目指す化学反応を予感する場となりました。
終了後のアンケートでも、
「答えはやはりおのれ自身の中にあると思いました。」
「科学×固定概念の解除が何か生まれる!と感じました。」
「無意識にある限界を壊したいと思いました。」という熱い声が寄せられました。
今回最後の予定だった日本元気塾セミナーですが、好評により5/11に開催することが決まりしました。
スピーカーは、同じく日本元気塾第4期の講師 隈研吾さんと米倉塾長。詳細は下記よりご覧ください!
▼【緊急決定!】次回5/11日本元気塾ショートセッション
隈研吾(建築家)×米倉誠一郎(日本元気塾塾長)
「日本元気塾 4期」募集開始!申込〆切は5月14日正午
「そもそも人間一人ひとりが元気でなければ、国が元気なわけがない」
一橋大学イノベーション研究センター教授である米倉誠一郎氏の熱い想いから、アカデミーヒルズで2009年よりスタートした「日本元気塾(にっぽんげんきじゅく)」。
2015年6月、待望の第4期が開講します!
一流講師から、直接生きた知恵を学び取る8ヶ月間。
応募〆切は5月14日正午、皆様のエントリーをお待ちしています。
一橋大学イノベーション研究センター教授である米倉誠一郎氏の熱い想いから、アカデミーヒルズで2009年よりスタートした「日本元気塾(にっぽんげんきじゅく)」。
2015年6月、待望の第4期が開講します!
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