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180日間でグローバル人材になる! [Global Agenda Seminar 2013]始動

更新日 : 2013年06月19日 (水)

Global Agenda Seminar 2013 セミナーの様子

Session1:Global Perspective
ファシリテーター:石倉洋子(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)
ゲスト:黒川清(政策研究大学院大学教授/東京大学名誉教授)
文/小林麻実 写真/スクール事務局

黒川清
黒川清(政策研究大学院大学教授/東京大学名誉教授)
石倉洋子
石倉洋子(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)

「子どもの頃から新しいことが好き。自分のキャリアも、新しいかどうかで選んできた。2010年から始めたこのグローバル・ゼミナール(以下、GAS)でも、毎回新しい試みを行っています。今年もやりますよ」

冒頭のご挨拶からエネルギッシュなのは、石倉洋子・慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。
いよいよ、GASが開講しました。

厳しい選考に合格した参加者の皆さんは、これから半年に渡り、英語での講義や議論を重ね、事前課題をこなしてレポートを作成していくことになります。その数は、32名。年代は20歳代から50歳代までと幅広く、職業も多岐にわたっています。参加者に共通する点といえば、能力の高さと熱意をあげることができるでしょう。GASのために毎回地方から上京するという方や、2人のお子さんを持つワーキング・マザーなど、意欲あふれる方々ばかりなのですから。

参加者全員の自己紹介に続いて、アイスブレーキングが行なわれました。これは、数名ずつのグループに分かれて“英語で話しながら、グループ内全員に共通するものを3つ探す”というゲームです。何とか共通点を探し出し、それを発表したら、おしまい。とならないのが、GASです。

石倉教授は「その共通点はどのようにして見つけたのか? 何かフレームワークを使ったか?」と、探究のプロセスも問いかけます。こういった問いが突然投げかけられ、参加者の皆さんは一瞬とまどいながらも、知恵を絞りはじめているのが感じられます。これがGASの醍醐味。石倉教授は、参加者が常に自分の頭をより回転させ、より思考を働かせるようにと仕向けます。

そして黒川清・政策大学院大学教授が、ゲストスピーカーとして登場しました。
いかに世界はグローバルにつながっているのか、どうして私たちがグローバル・アジェンダを考え、変革していかなければならないのかを情熱的に、しかし、わかりやすく伝えます。
「シリアの状況があなたの生活にどう影響するか?」
「世の中のスピードを見よ。iPadが発売されたのはわずか3年前だ。それがこんなに広がっている」
「今必要なのは、地図ではなく、方向を探るコンパスだ」
初めて黒川教授のお話を聞く参加者の多くは、圧倒されて言葉も出ない様子でした。

その後は2チームに分かれ、ディスカッションを行いました。
「日本がより影響を与えられるのは、アセアンかアフリカか」をテーマに、参加者は必ずどちらの立場かを選ばなくてはなりません。
これもGASの重要なルール。「ポジションを取る。とにかく自分の立場をどちらかに決める」ということを身体で身につけていきます。

セッションの終了後には懇親会も開催され、石倉教授と参加者のみなさんによる「180日でグローバル人材になる!」日々が始まりました。