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活動レポート

六本木アートカレッジ2012 開催レポート!(前編)

~生駒芳子、大宮エリー、篠山紀信、松井冬子、横尾忠則ら豪華ゲストによるクロストークは大盛況~

アカデミーヒルズセミナー活動レポート文化教養

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2012年10月8日(月)
文/かわかみ・写真/御厨慎一郎

2012年のテーマは「アートでエネルギーチャージ!」

2012年10月8日(月・祝)に開催された「六本木アートカレッジ2012 1DAYイベント」は約1千名の方に参加いただき大盛況にて終了しました。
今年は、「アートでエネルギーチャージ!」というテーマのもと、総勢40名以上のゲストが登場。中でも、六本木アートカレッジを象徴する3つのクロストークでは、『VOGUE』、『ELLE』そして『marie claire』の編集長を務め、2008年の退任後、ラグジュアリー・ファッションからエコ、そしてアートなど幅広い視野で情報発信をしているファッションジャーナリストの生駒芳子さんがモデレーターとなり会場をリードしました。満員御礼で終了したクロストークについてご紹介します。

「言葉」が織り成す、笑いあり感動ありのオープニングトーク

~ それぞれのストーリーを喚起させる「アート」  ~


映画監督、CMプランナー、作家・・・マルチに活躍する大宮エリーさんが登場したオープニングトーク『大宮エリー的「言葉の力」』。
普段、映画やテレビはあまり見ないというエりーさん。アウトプットが要求されるエりーさんのインスピレーションの源はアート。設定された1つのストーリーを与える映画や本に対し、同じものを見ても、それぞれが異なる無限のストーリが描けるのがアートの魅力であると話します。

そして、目から鱗だったのが「アートは省エネ」というお話。以前、苦労して登ったエアーズロックでの感動が、直島のベネッセハウス ミュージアムにある、ブルース・ナウマン作「100生きて死ね」を見たときに再び湧き上がってきたそうです。「直島でエアーズロックの体験ができるなら、アートって省エネだよね」と話すエりーさん。参加された皆さんもこのお話には驚かれたのではないでしょうか?

表現のスペシャリスト 篠山紀信、松井冬子が登場したアフタヌーントーク

~ 見る者を魅了するパワー ~

アフタヌーントーク「現代を写す表現 “写真力”とは何か」のゲストには、写真家の篠山紀信さん、そして篠山さんの被写体になられたことのある日本画家の松井冬子さんが登場。お二人の作品は、表現方法は異なれど、見る者を魅了するパワーを持っています。
約50年もの間、写真を通じて「今」を発信されてきた篠山さん。撮りたいものを撮ってきたのではなく時代が生んだ面白い人やものを撮ってきたからと話します。いい写真を撮るためには?という質問に対して、「ハッと感じて、グッと近寄って、バチバチ撮る。ここまでは誰にでも出来るけど、何にハッと感じるかが重要。そのためには、いいものを食べて、いいものを見て、いい人と付き合い、いい時間を過ごすこと」と篠山節を炸裂。現在、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「篠山紀信展 写真力」も12月24(月)までお楽しみいただけます。篠山さんが伝えたい「写真力」を肌で感じてみてはいかがでしょうか?

世界の美術家・横尾忠則を迎えたエンディングトーク

~体から常に放出されるエネルギー~

そして、六本木アートカレッジの締めくくりは、美術家の横尾忠則さんによる『横尾忠則の「感性の宇宙」』。いよいよ2012年11月3日(土)からオープンする「横尾忠則現代美術館」。カフェやショップも充実した参加・体験型というミュージアムについてご紹介いただきました。3,000点以上に及ぶ作品と資料コレクションから織り成される今後の企画展は大注目です。

そして、今回のテーマである「アートでエネルギーチャージ!」の話題になると、「なんでチャージしなきゃならないの?体から放出しなきゃなんないくらいなのに」という、表現者ならではのご意見に生駒さんも会場の方もなるほどとうなずくシーンも。横尾さんならではのトークに会場は盛り上がりました。

さて、次週は23講座の中でスタッフが体験した一押し講座のご紹介と、「夜のアートピクニック ナイトパーティ」についてレポートいたします!!お楽しみに♪