六本木アートカレッジではさまざまな角度から日本の魅力を発信し続ける雑誌『Discover Japan』とコラボレーションし、定期的にセミナーを開催しています。今回は「こっそり教えます、とっておきの京都」ということで、ガイドブックには載っていない京都の楽しみ方を京都関連の本や旅行エッセイなどを数多く執筆されている柏井壽さんに伺いました。

■まずは食の話から---

京都の食事は、大きくわけて「料亭」と「割烹」があります。
「割烹」はカウンターでご主人と話しながら食事を楽しむ、「料亭」は食事に加えて個室に通されるまでの道や設えを楽しむというスタイルに違いがあります。この二つの違いを知り、気分や用途に合わせて使い分けるのが、京都の食を楽しむコツです。

そして、意外なのが「京都人は肉が大好き」ということ。お肉が美味しいお店が沢山あるそうです。その中でも柏井さんがおすすめするのが、「2012年度版・大阪京都奈良神戸ミシュランガイド」にて１つ星を獲った「御二九と八さい はちべえ」。京都らしい設えの中で、洗練された肉料理を楽しむことができるそう。

大通りを一つ曲がった道からまた一つ曲がるところに美味しい京都人が好むお店があると柏井さん。本当に美味しいものを食べて欲しいという思いのあるこだわりのお店を見つけたいですね。

■京都の歩き方---

修学旅行などで一度は訪れたことがある京都。大人になってから訪れるとまた感じ方が違ってくると柏井さんはいいます。スタート地点だけきめて、行くのが柏井流。
京都旅行の定番である清水寺も、帰り道は、二年坂、三年坂ではなく、清水焼のギャラリーなどが点在する茶碗坂に足を伸ばしてみる。そんな歩き方がおすすめです。

■おすすめの季節---

京都といえば、紅葉のシーズンが人気です。しかし、紅葉シーズンはどこも混み合い、ホテルの宿泊代も高くなります。
そこで柏井さんがおススメするのが、12月。散りゆく紅葉と散りもみじの両方を楽しむのも良いし、そこに霜がおりると余計に綺麗。紅葉シーズンに行くなら、混んでいるお寺の隣のお寺に行き覗いてみると意外に紅葉が楽しめる！というのは目から鱗の情報でした。

現在書店で並んでいる『Discover Japan』10月号では、柏井さん監修の京都特集をお楽しみいただけます。京都への旅行を予定している方、必見です。

先日10月8日（月・祝）に開催した六本木アートカレッジ1DAYイベントでは『Discover Japan』presentsのトークセッション「日本のワインと地方食材とのマリアージュを楽しもう！」を開催しました。日本のワインの特長のひとつとして挙げられるのが日本の食材や料理との抜群の相性の良さ。日本各地の食材に精通したフードディレクターの奥村文絵さん、レシピを開発してくださった料理研究家つむぎやさん、そして『Discover Japan』高橋編集長にお話しいただきました。ワインの試飲付きということもあり、会場は満席に！素敵な時間が流れました。