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活動レポート

新興国市場の攻略法

~HBS同窓会のスピーカープログラムから~

アカデミーヒルズセミナー活動レポート経営戦略マーケティング・PR

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2012年3月29日(木)
文/清水 香帆 写真/アカデミーヒルズスタッフ


パレプ教授の熱意あふれる講義に聞き入る受講生

募集開始後2時間でアカデミーヒルズ一般向けの定員30名が満席となるほど人気を博した3月29日開催のハーバード・ビジネススクール(HBS)公開セッション。20名の追加募集を行った際も1時間ほどで再度満席となった同校教授のクリシュナ・パレプ氏による講義は、HBS同窓会スピーカープログラムを特別に限定した定員のお客様に公開したものです。同窓生も交えてインターナショナルな雰囲気の中、HBSでのセッションさながらの密度の濃いものでした。

先進国の市場が成熟する中、これから成長が期待されるのが新興国市場です。日本も含め、世界中の企業が注目する新興国マーケットですが、先進国にとってはこれまでの市場とまったく違う特徴をもつため、新しい考え方に基づいた戦略が必要となります。

セッションでは、新興国マーケット戦略に関する第一人者として長年研究をしてこられたことをベースに、先進国の企業がどのようにアプローチすべきかをパレプ教授に分かりやすく解説していただきました。


参加者と議論するパレプ教授

まず冒頭で、なぜ自身がこの分野に関心を持って研究することになったのか、ということからお話が始まりました。静かながらも情熱を込めてお話される同教授。英語での開催ということもあり、受講生が集中してお話を聞いている様子が会場の空気から読み取れます。

潜在的な巨大消費市場があることが、新興国市場の最大の魅力です。これは、B to C ビジネスだけでなく、B to B ビジネスに携わる企業にとっても大きなチャンスとなるとパレプ教授はいいます。新興国の消費者をセグメントに分けて特徴を分析した結果を示し、事例を用いながら、それぞれのセグメントへのアプローチ方法を提示してくださいました。

新興国マーケットが我々に与えるチャレンジは、物流ネットワークや決裁サービス、企業を評価する機関、法制度や整備された交通網などの先進国では当たり前のように享受できるインフラが機能しないことです。

そのような状況の中で成功するには何が必要なのでしょうか。フレームワークに落とし込み、説得力のあるパレプ教授の解説に、会場では深くうなずく人が多く見られました。
終盤の受講生との質疑応答は活発に行われ、良質な議論が展開されました。


該当講座

新興国市場の攻略法

~HBS同窓会のスピーカープログラムから~

新興国市場の攻略法
Krishna G. Palepu (ハーバード・ビジネススクール教授)

成長とチャレンジの両方の機会を与えてくれる新興国市場に関して、HBSにおいて30年のリサーチと教鞭の経験を持つ同教授から、新興国マーケットを攻略するための方法を解説していただき、日本企業にとって特に大切な視点を学びます。


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