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活動レポート
グローバル・アジェンダ・ゼミナールでの学びを発展させていくネットワークが発足!
~2010と2012の修了生たち同士で英語でディスカッションをしました~
活動レポートグローバルキャリア・人
アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
文/清水 香帆 写真/御厨 慎一郎2012年11月25(日)の午後。素晴らしい秋晴れの天気となった三連休の最終日に約60名のGlobal Agenda Seminar(GAS)修了生が集いました。
GASはこれまで2010年と2012年に開催し、職種、業界、年齢も様々な多様なバックグラウンドを持つ方々にご参加いただきました。本年11月4日をもって2012年の全プログラムが修了したことに伴い、合計100名を超える新たなネットワークの誕生です。
世界に視野を広げ、Global Agendaを自分の問題として考え、英語で議論し、解決策を模索し、英語で発信する ---- これまで様々な世界規模の課題をテーマに思考を深めてきた修了生たち。25日の同窓会は久しぶりの再会に懐かしみ、参加したクラスを超えて新たな同志と出会い、英語で活発な議論を繰り広げ、そしてその後の懇親会はネットワークを広げる絶好の機会となりました。
GASはこれまで2010年と2012年に開催し、職種、業界、年齢も様々な多様なバックグラウンドを持つ方々にご参加いただきました。本年11月4日をもって2012年の全プログラムが修了したことに伴い、合計100名を超える新たなネットワークの誕生です。
世界に視野を広げ、Global Agendaを自分の問題として考え、英語で議論し、解決策を模索し、英語で発信する ---- これまで様々な世界規模の課題をテーマに思考を深めてきた修了生たち。25日の同窓会は久しぶりの再会に懐かしみ、参加したクラスを超えて新たな同志と出会い、英語で活発な議論を繰り広げ、そしてその後の懇親会はネットワークを広げる絶好の機会となりました。
【石倉氏のメッセージ、仲間との議論】
石倉氏から冒頭に一つのメッセージが発せられました。「ここまでの学びの場は提供してきましたが、今後この100名のネットワークをどう活かしていくかは、あなたたち次第です。」
GASのメンバーは学ぶだけでなく、前向きで新しいことにチャレンジし、海外へ発信していこうとする人が多く、常にお互いに刺激を与えてくれる存在であり、かつ、サポートし合える存在でもあるのです。
そんな仲間から、今回は3組の“実践する”プレゼンターにご自身の問題意識と活動について英語でお話・問題提起をしていただき、参加者全員がそれぞれのプレゼンターを囲み、どうしたら良いかアイディアを出しながら英語でディスカッションしました。
1人目はGAS参加を契機にマラリア撲滅のために活動することを決意し、「Malaria No More Japan」というNPO法人を設立した水野達男さん。2人目は新潟で食品会社を経営していることから、新潟の食品を国内、そして海外へ広げていく取組みを紹介した遠藤剛史さん。もう1組はGASを終えた後、自ら英語でディスカッションをしながら思考を深め、学び続けるための活動をGASの有志で始めた江頭史倫さんと小林祐子さんのお2人。
2012のゲスト講師である渡部恒雄氏と中西武志氏にも加わっていただき、それぞれ活動の課題について3つのグループに分かれて英語でディスカッションするゼミ修了生たち。「テーマに沿って自分たちで英語で議論し、その成果を全員に向けて発表する」のは、2010年のGASセッションでよく行われていたスタイルです。
議論を経てのレポートバックでは、仲間の活動を支えたいという想いから出たあらゆるアイディアが共有されました。
【急激に変化する時代に求められる力とは?】
GASを2010年開催時からサポートしてくださっている黒川清氏も駆けつけてくださり、いま必要とされる力についてお話くださいました。黒川氏といえば、東日本大震災で発生した原発事故を受けて設置された国会東京電力福島第一原子力発電所事故調査委員会の委員長を務められたことでも知られている人物。報告書は英語版も作成し、未曾有の原発事故がいかにして起きたのかを世界に発信するために、外国人特派員協会において英語で記者会見する姿に、彼のグローバルな発信力の凄さを感じた方も多いのではないでしょうか。
その黒川氏から英語でお話いただいたのが、急激に変化する時代の中で、何がいま求められているのか?というものでした。
この先何が起こるかわからない世界で、何が起きても回復する力「resilience」が重要であるということ。安全に注力しすぎるよりも、リスク「risk」はどこにも存在するのでリスクを恐れずにオープンになって向き合うこと。自分は本当に何がやりたいのかを考え、自身の道を自分で決めるコンパス「compass」を持つこと。
修了生たちは身が引き締まる思いで、一言一言を聞き逃さないように真剣そのものです。
【日本の文化を体験する】
そして締めくくりは、GAS修了生のお1人が活動をサポートしていることから実現した、三味線のミニレクチャー・コンサート。グローバル・リーダーにとって、日本の伝統芸能への理解を深めることは必須です。ご登場いただいたのは、江戸浄瑠璃系三味線音楽の源流である「一中節」の宗家十二世、都一中氏です。
彼は招聘されて海外で公演することも多く、日本を代表する人材に何が期待されているのか?ということをご自身の経験からお話くださいました。
また、「芸を磨くということは『いま絶対にできない』レベルを目指すこと、それでこそ成長はある」というお話に続いて「石橋(しゃっきょう)」を演奏し、浄瑠璃を語ってくださいました。
細かい歌詞と現代語訳が配布され、静まり返った会場の中、一中氏の三味線の音色と歌声が響き渡ります。参加者の中には「涙が出てきた」という方々がいたほど。
そして最後に一中氏にご指導いただきながら、「萬歳」という曲を全員で合唱しました。
これは、笑うことで他の人の幸せを願い、他人と自分に幸運を呼び込む曲で、最後には「ウッハッハッハ」と全員で大声を出して笑います。
【ネットワークを広げる】
会場を移して行われた懇親会では、既にディスカッションを経ていることから、開始直後からにぎやかに交流が繰り広げられました。「今後転職など、自分が進むべき道について迷ったときは、私に相談してください。」と、最後の挨拶で切り出した石倉氏。
「そしたら、何でもいいから『早くやれ!』と言ってあげますから。」
そこで会場はドッと笑いに包まれます。新しいことをどんどん試してみる石倉氏らしいアドバイス!
GASのネットワークの魅力は、「言葉だけではなく行動で示す」石倉氏の下で学んだゼミ生の皆さんが「自分ができる範囲のことで何かを始める」行動派であること。お互いの活動に刺激と影響を受け、切磋琢磨していくネットワークはこれからも拡大し、続いていきます。
GAS2013は来年の春頃から募集し、6月に開講する予定です。今後の展開にご期待ください!
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